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 新千歳空港から南千歳までは3分です。なお、この区間には加算運賃が設定されているため、営業キロは2.6qしかありませんが、正規の運賃は300円となっています。距離のわりには高いですね、やっぱり。












 エアポート号を南千歳で降りて乗り継ぐのは、20:41発の特急北斗97号です。南千歳〜札幌間は、絶対に特急に抜かれないという快速エアポート号が毎時4本は走っている区間なので、この区間でわざわざ特急に乗るというのは酔狂というほかありませんが、今回は北海道フリーパスを利用していますから、普通は特急に乗らないような場面でも、どんどん特急に乗ることができます。

 北斗97号は、大出力エンジンを装備する一部のキハ183系が使用停止となっていることに伴う、代替の臨時特急です。非大出力エンジン車のみによって編成が構成されていて、札幌方の先頭車は、なんとスラントノーズ車となっています。一方、北斗97号は、建前上は”臨時”ですが、実際には毎日運転されています。そのため、「HOKUTO」のヘッドマークを表示したスラントノーズ車を毎日見ることができるという状況が続いています。

 南千歳〜札幌間の所要時間は35分(特急としては遅い方)しかなく、また、車窓が期待できない夜ですが、あえて、私はここで北海道フリーパスの指定券無料交付権を行使しました。その理由は、座りたいから・・・などのものではなく、「北斗97号」と印字された指定席券が欲しかったからです(笑)

 現在は、車両からの出火などの影響により、80番台や90番台の号数を名乗る臨時の北斗号が走っていますが、通常のダイヤであれば、どんなに混雑する繁忙期でも、臨時の北斗号は決して走りません。現在の特別ダイヤは当分継続されそうですが、それでも、今しか見られない「臨時の北斗号」に乗ったことを証明するものを手に入れようと思いましたので・・・。

 指定券で指定された号車は、函館方の先頭車である1号車でしたが、この車両は普通の貫通型でした。乗車したのはキハ183-1503で、本来ならば特急サロベツ号の指定席車両として使われる車両のようです。この車両では、車内の壁面部にコンセントがついています。もちろん、製造時からあるものではなく、後年になってから追設されたもので、「家にあるコンセント」という雰囲気がプンプン漂っています(笑)

















 何時間ぶりかの札幌駅です。スラントノーズ車の撮影をしに行くと・・・、隣のホームに、スラントノーズ車の撮影にいそしむ同業者が何人かいました。やはり、皆この姿を撮影したいんですね。突発的な事故でも起こらない限り見られないはずだったスラントノーズ車による北斗号が、今は毎日見られるわけですから、趣味者にとっては、これほど嬉しいことはないでしょう。

 21時台は、札幌駅界隈はまだまだ賑わっています。駅構内も、駅の外も、歩く人が途絶えることはありません。その一方、JR札幌駅の最終列車は23:59発(千歳・手稲・岩見沢・石狩当別の4方面へ、最終列車が同時刻に発車します)と、やや早めです。札幌ほどの都市なら、最終列車は0時台で然るべきとも思うんですが・・・、不満はあまり上がっていないのでしょうか?

 さて、千歳駅のホテルにチェックインした後、わざわざ外に出てきたのは、千歳線の空港支線に乗るということも目的の1つでしたが、最大の目的は別にあります。最大の目的は、札幌22:00発の急行はまなす号に乗ることです。

 今回の旅の計画段階で、北海道への行き帰りの手段を考える際、はまなす号を北海道からの帰りに使うという案がありました。ただ、最終的に、往復とも北斗星号を利用することとなったので、はまなす号を利用する案はボツになりました。

 それでも、「はまなす号は全車寝台車ではなく、座席車もある」ということに着目し、「札幌〜青森間の全区間で乗ることはできない」けれども、「札幌〜千歳間でちょっとだけ乗ろう」と考えました。往復北斗星号ということが決定した後も、はまなす号に対する未練があり、全く乗らないというわけにはいかなかったので、バランスをとって、札幌〜千歳間で”チョイ乗り”することにした、というところです。












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