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 18:34発の富良野行きの普通列車に乗り、富良野へ向かいます。今日の宿は富良野駅近くのホテルとなっているので、今日の移動は、この普通列車への乗車をもって終わりです。

 車両はキハ150形2両。時間帯が時間帯だったからか、帰宅途中の高校生が多く乗車していて、車内はほぼ満席。そんなわけで、私のお目当てであるクロスシートが空くまでは、2両目の後ろ側の運転室横の空きスペースで時間を潰していました。

 旭川から3つ目の西御料までは、旭川市の住宅地の外縁部を沿うように走りますが、西御料を出ると、列車は打って変わって田園地帯の中を走るようになります。西神楽、美瑛、上富良野など、駅周辺に街が形成されているところもありますが、それらの周辺以外は、駅間はもちろん、駅でさえ、西聖和や北美瑛、西中、鹿討など、田園地帯のど真ん中にドスンと置かれた駅が多いので、車窓は基本的には暗闇ばかり。

 富良野線は北海道を代表する観光路線の1つですが、夜の乗車となると、残念ながら、これという面白みが全くない、つまらない路線のように思われます。ただ、夏〜秋(6月〜10月)の昼間であれば、臨時列車として、富良野・美瑛ノロッコ号や、特急フラノラベンダーエクスプレス号が走るので、ノロッコ客車やリゾート車両、車窓に見えるラベンダーや丘を楽しむことができそうです。

 途中の美瑛には19:12に到着。所要時間で言うと、美瑛が旭川〜富良野のほぼ中間点になります。西中〜中富良野間にある臨時駅・ラベンダー畑駅以外の全ての駅に停車した列車は、19:48、終点の富良野に到着しました。














 富良野駅にやってきました。今日の移動はここまでです。

 普通列車として富良野駅に到着した2両編成のキハ150形は、今日の運用はもうないようで、乗客が降車し終わると、回送列車として、美瑛方面へ向かって引き上げていきました。雪が降りしきる、人っ子1人いない夜の駅のホームに立っていると、1人旅をしている者として旅情以上に、何とも言えない寂しさや虚しさ、寂寥感の方がこみ上げてきます。

 富良野というと、やはり北海道でも有数の観光地で、富良野駅は、その玄関口となる駅だという印象がありますが、もう20時に近いというころだったからか、駅員はおらず、駅は無人になっていました。また、駅周辺を歩く人や走る車も少なく、天気が悪かったこととも相まって、富良野駅界隈は、やや寂しい状態となっていました。

 今晩の宿は、駅から歩いて1分という富良野ナチュラクスホテル。2007年に開業した新しいホテルで、開業してから年月がまだあまり経過していないということもあってか、内装は全館に渡ってきれいでした。また、ただ新しくてきれいなだけではなく、設計・デザインに近藤康夫氏という建築デザイナーが携わったということで、内装は簡素なものではなく、随所に工夫や趣向が見られました。

 「富良野」にある「(ほぼ)リゾートホテル」ということで、1人・朝食付きで1泊8600円(禁煙指定。禁煙/喫煙を指定しなければ8400円)と、値段はやや張りました(1泊の宿代としては歴代最高)が、私としては、なかなか良いホテルだったなと思っています。













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