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 釧路からは、釧網本線直通の網走行きの普通列車に乗車します。「釧網本線直通」と記しましたが、釧網本線は、厳密には、東釧路〜網走間を結ぶ路線であり、釧路〜東釧路間は根室本線です。しかし、東釧路を始終着とする列車はなく、全ての列車が釧路まで乗り入れてきています。

 網走行きの普通列車に乗って向かうのは知床斜里。もちろん、釧網本線も、今回の旅の中で全線乗車を果たす対象ですが、この普通列車で網走まで向かうと、その到着時刻は19:19になります。普通列車に3時間13分も乗るのは楽なことではないですし、また、流氷が間近に見られる駅として有名な北浜駅で降りてみたいということもあったので、乗車するのは、途中の知床斜里までとしました(知床斜里までなら2時間24分)。

 列車はまず釧路川を渡って東釧路へ。東釧路で根室本線と分かれ、釧網本線を進んでいきます。遠矢〜釧路湿原の途中から茅沼まで、線路は、釧路湿原の外縁部に沿うように敷設されています(一部区間は湿原の中を通る)。車窓からは釧路湿原の様子を眺めることでき、人口の建築物が見当たらず、草木や湖、動物(釧網本線もよく鹿が出没します)などの”自然”がいっぱいに広がるその光景は、なかなか良いものです。

 茅沼駅は、タンチョウがやってくる駅として有名です。運の良いことに、列車が茅沼に到着したそのとき、3羽のタンチョウが、ちょうど駅にやってきていました。17:53に到着する緑は列車交換を行う駅で、釧路行きの普通列車の到着を待ち、18:01に発車します。この時点で、釧路を発車してから約2時間が経過していますが、やっぱり、普通列車に長く乗っているのは結構辛いですね・・・。

 そして18:28、下車駅の知床斜里に到着しました。ここに到着する前の時点で、両手で数えられる程度の人しか乗車していませんでしたが、知床斜里で私を含む何人かが降りたために、4740Dの乗客は、更に減ってしまいました。

 今日の移動はこれで終了です。今日は、まず朝のうちに納沙布岬へ行ったため、根室を列車で発ったのは、結局、11:12でした。また、根室〜釧路間については、昨日既に乗車していた区間でした。更に、釧路に到着した後、古瀬駅を訪れに行きました。こうしたこともあって、今日新規に乗車した区間は、釧網本線の東釧路〜知床斜里間128.9kmにとどまりました。
























 世界遺産、知床。その玄関口となる駅が、知床斜里駅です。もっとも、私の場合、そんな駅に来たからと言って、「是非知床を観光しなければ」とはならないわけですが・・・。富良野にしてもそうですが、観光地の駅であっても、ほとんどの場合は、宿をとる行動上の拠点地としてみなされます。そこを観光するからそこの駅の近くのホテルに泊まるのではなく、ただ、「そこに泊まると列車へ乗る上でのバランスがとれるから」。

 駅舎は平屋建てですが、2007年に完成した新しいものです。そんな、小さな町の小さな駅の駅前・・・に似つかわしくないような8階建ての高層建築がありますが、それこそが、今日の宿です。ルートインホテル系列の「ホテルグランティア知床-斜里駅前-」です。

 こちらのホテルは全ての客室がツインなので、1人利用であっても、ツインの部屋が割り当てられます。これという特徴はなく(まあ1人なのにベッドが2つありますが)、ごくごく普通の客室だったという印象ですが、最近できたホテル(2009年?)なのか、綺麗だったように思います。また、清掃はよく行き届いていたようで、客室内はおおむね清潔でした。

 「夕飯がコンビニ弁当ってのもねぇ」と思い、夕飯は、ホテルのすぐ近くにあるレストランに食べに行きましたが、そのお店は、私が想像していた以上に「高級志向なオトナの店」だったようで、高校生の一人旅にはふさわしくない価格の料理(もちろんおいしい)と、充実したアルコール類が特徴的なお店でした。他のお客はおらず、1人でゆったりと過ごすことができました。












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