ドラマチック・ナイト・トレイン。一昔前の夜行列車は、仕事や出張でもよく使われていましたが、北斗星号の乗客層は、そのほとんどが観光利用の人でしょう。ロイヤル、シャワー、ロビー、上質な食堂車・・・。誰もが「乗ること」自体を楽しんでいて、多少の遅延に対しては、誰も文句を言いません。そんな北斗星号で過ごすひとときは、まさに「ドラマチック」な時間と言えるでしょう。
1:30ごろに床に就き、起床したのは朝の6:30ごろ。列車は仙台、福島を既に過ぎていて、あと10分ほどで郡山に到着しようかという頃です。郡山に到着するのは6:38で、開放B寝台車からだったでしょうか、ここで降りる人もいました。上野(東京)対札幌で考えると、航空機の方が圧倒的に便利ですが、郡山や函館などの途中駅で乗降する場合は、北斗星号も便利な移動手段となりえそうです。
郡山発車後、朝食を食べるために、食堂車へ向かいました。上りの北斗星号のモーニングタイムは、6:30〜8:30の間で営業します。下りは札幌到着が11:15と遅いこともあってか、営業時間は、6:30〜10:30と長めになっています。なお、上りの北斗星号は、冬季に限り、通常は上野9:38到着のところが、10:05到着に変更されますが、モーニングタイムの営業時間の延長はないようです。
昨晩のパブタイムの混雑のことがあったので、「モーニングタイムは始まったばかりだけど、もう満席になっているだろうか・・・?」という疑問を持ちつつ、食堂車への扉を開けました。実際には、お客はまだ少なく、ロビーで待つ羽目になったパブタイムのときとは異なり、すぐに空いているテーブルへと案内されました。いやあ、良かったです・・・。
北斗星号の朝食は、和朝食または洋朝食のどちらかを選択します。価格はどちらも1600円(当時)で、差はありません。今回の旅日記を最初の方から読まれている方はご存知のことかと思いますが、行きの北斗星号では、和朝食を選択していました(ルームサービスでお願いし、自室で食べましたね)。というわけで、ここでは、迷うことなく洋朝食を選びました。
洋朝食はその名の通り、パンやソーセージ、厚切りハムなどの洋料理が出てきます。行きに和朝食、帰りに洋朝食を食べた者として言わせてもらうと・・・、価格が同じ1600円であるということを考えると、洋朝食の方がお得(値段に見合っている)だと思います。具体的に説明するのはなかなか難しいんですが・・・、両者を比べてみると、何となく、和朝食の方が割高感を感じました(洋朝食には、和朝食にはないリンゴジュースがついてくる)。
行きの北斗星号ではロイヤルを利用していたため、パブタイムも朝食も、ルームサービスによって自室で食べましたが、やはり、食事をするのは、食堂車の方が良いですね。A寝台利用者の特権であるルームサービスを活用するのも、もちろん悪くはないです。しかし、やはり、「食堂」として製造・整備された専用の車両、「食堂車」の独特な雰囲気、居心地、快適さは、捨てがたいものがあります。
朝食を食べ終わった後は、便所で用を足し、そしてロビーへ向かいました。ロイヤルならば部屋も広いですし、自分の部屋に居続けても快適に過ごせますが、あのソロの狭さでは、やはり快適に過ごせるとはちょっと言い難く・・・。こういうとき、「息抜きの場」としてロビーやサロンの類があることに、大きなありがたさを感じます(旧北斗星3号・4号のような全室タイプだとなお嬉しいんですがね)。
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