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 特急すずらん4号は789系でした。すずらん号はスーパーカムイ号と同様、785系また789系を使用しますが、その運用方法についても、スーパーカムイ号と同様、共通運用となっていて、どちらの車両が来るかというのは、一般の旅客は、乗車するときになるまで分かりません(もちろん、JR北海道側は、列車運転の数日前までにどちらを使用するのかを決めておきますが)。

 さて、すずらん4号では指定席に乗りますが、789系1000番代の指定席には、「uシート」の愛称が付けられています。uシートは”普通車”指定席ですが、”従来の普通車とグリーン車の中間”と言うべきようなもので、特急列車のグリーン車で行われるような各種サービスなどはもちろんありませんが、普通車自由席よりも大きな座席を配置し、背もたれの上部に枕があるなど、従来の普通車とは一線を画しています。
 また、通路は普通の床ですが、座席が配置される部分は絨毯が敷かれているなど、このあたりにも従来の普通車との違いが現れています。

 ご存知のように、785系と789系1000番代は、快速エアポート号の運用にも使われますが、快速エアポート号として走る区間では、この普通車指定席uシートを300円で利用することができます(普通・快速列車の指定席は510円【閑散期は310円】が標準)。安くて、しかも確実に座れるうえに、更にこのような上等な座席に座れるとなれば、積極的に乗りたくなりますね。

 苫小牧〜東室蘭間は、今朝北斗星号で通ってきたところです。また、指定券ではA席が指定されていましたが、これは北斗星号でロイヤルの部屋がある側と同じ。そのため、この区間に関しては、車窓を眺めても、今朝既に見たものと全く同じものを見ることになります。

 苫小牧を出て最初の停車駅は白老。すずらん号は、札幌〜東室蘭間において、札幌〜函館間を走る北斗号・スーパー北斗号と競合しますが、千歳・沼ノ端・白老・幌別・鷲別など、北斗系統の列車が停まらない駅にも停車することで、差別化を図っています。北斗系統が停車駅を絞って広域輸送を志向しているのに対して、すずらん号はこまめに停車して地域輸送を志向している、というところでしょうか。

 東室蘭から先は普通列車となり、uシート車も含めた全ての車両が自由席となります。”東室蘭〜室蘭間をすずらん号の車両で走る普通列車”は、青春18きっぷ利用者には、「乗り得列車」としてよく周知されているものでしょう。



















 室蘭本線は、”室蘭”本線という名前を名乗っておきながら、肝心の室蘭駅は本線上にはなく、東室蘭から出ている支線上にあります。その支線の終着駅こそが、この室蘭駅です。駅の利便性や利用客数において、東室蘭駅には大きく水をあけられています(あっちは函館行きの特急、更には本州直通の夜行列車も通りますからね・・・)。

 島式ホームの端から真っ直ぐ伸びる緩やかなスロープを下りて行った先に改札口がありますが、その途中、壁に、JR各社を代表する列車を紹介するポスターがありました。しかし、どうも結構古いポスターのようで、JR九州の欄にある写真が、明らか在来線時代の787系つばめのものでした。でも、それ以上に突っ込みたいのは、JR西日本の欄が智頭急行のHOT7000系であるというところ(笑)

 いくら室蘭駅が支線上の駅だと言っても、室蘭市の代表駅はこちらですし、駅周辺には市役所や胆振総合振興局の庁舎があり、寂れているというような印象はありません。あくまでも”東は東”というところでしょうか。

 北海道に来たことは過去に2回ありますが、どちらも1人旅でのものではありませんでした。そのため、3回目とは言っても、ある意味では”初めての北海道”であり、見るもの全てが私にとっては新鮮そのもの。「道道」と書かれた標識を見て、つい「みちみちって何だろう」「どうどうって言いにくいかも」などと思ってしまいます(笑)

 室蘭からの戻りに乗車するのは、16:25発の札幌行きの特急すずらん7号です。こちらも室蘭へ来るときに乗車したすずらん4号と同様、室蘭〜東室蘭間は普通列車として走ります。そのため、特急券は東室蘭からのものでよい(まあ、私はフリーパスですが)ので、乗車する区間によっては、室蘭から特急として営業するのではなく、室蘭〜東室蘭間は普通列車として営業してくれるおかげで、特急料金の節約ができるかもしれません。

 ちなみに、花としてのすずらんは、北海道では7つの自治体で街の花として定められていますが、実は室蘭市の花はツツジであり、すずらんではありません。特急すずらん号が通る街で、すずらんを街の花として定めているのは、札幌市と恵庭市です。



























 すずらん7号で千歳駅へ向かいます。「苫小牧でも札幌でもなく、なぜ千歳という中途半端なところが目的地?」と思われるかもしれませんが、今晩の宿は千歳駅直結のホテルなので。

 室蘭へ行くときに乗ったすずらん4号では指定席を利用しましたが、今回のすずらん7号では指定券をとっていないので、自由席を利用します。自由席も指定席も同じ普通車ですが、写真の通り、自由席の座席は、指定席uシートのそれよりも幾分劣ります。枕はありませんし、コンセントもありません。また、座席間隔も狭く(自由席980mm、指定席1050mm)、絨毯も敷かれていません。

 もちろん、これは自由席が貧弱で情けないというわけではなく、指定席が普通車にしてはちょっとあれこれとおごりすぎているというところですが。

 東室蘭から先はいよいよ特急列車となりますが、その東室蘭で、トワイライトエクスプレス号に遭遇しました。と言っても、機関車にヘッドマークが取り付けられていないことが示すように、昼前に札幌駅で目撃したものと同じく、団体列車として走っているものでした。
 まさか、昼前に札幌に到着したものに乗っていた人たちが、今これに乗って大阪へ帰っているということはないでしょうね?もしそうだとしたら、札幌に滞在することもなくとんぼ返りしていることになりますが・・・。

 千歳に到着するのは17:37。すずらん4号もそうでしたが、すずらん号に関しては、往復とも遅延はありませんでした。







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