屋外の車両展示場が売りの小樽市総合博物館ですが、「総合博物館」ですから、何も鉄道のことだけを取り扱っているわけではありません。科学展示室という部屋があったり[⑥]、企画展示室でバイオミメティクスの世界を紹介したりと[⑧]、一般科学のことも取り扱っています。・・・が、いやー、誰もいねーなーと・・・(笑) 結局、鉄道好きの人が集まってくるので、こういうのはあまり関心を持たれないんですかね(私もですけど)。
館内では、鉄道を建設中の様子を再現した模型が展示されているほか[⑨]、蒸気機関車のナンバープレート[⑩]、愛称や種別を記したサボの展示などがされています[⑪]。しかし、「ものを見学する」ための気力と体力を既に使い果たしていたことと、この博物館を訪れた目的が屋外の車両展示場の見学にあったため、館内の各種展示は真面目に見学する気になれませんでした。目を通す、という程度にとどまりました。
バスに乗車し、小樽駅に戻ってきました[⑬]。小樽駅の駅舎と上野駅の駅舎は瓜二つの外観をしていますが、それは気のせいではありません。1903年に開業した小樽駅の駅舎は、1883年に開業した上野駅の駅舎を意図的に模倣して造り上げられました。関東圏の人間としては、この小樽駅の駅舎を見ると、つい上野駅の駅舎が思い浮かんでしまい、「ふるさと」(別にそうでもないんですが)への郷愁が生まれます。
戻りも快速エアポート号を利用します[⑯]。17:04発の快速エアポート174号。バスの到着時刻からいくと、これが一番待ち時間の少ない列車でしたが、そうでないとしても、私は、エアポート号を待ってuシートを利用したいと思います。それくらい、私はエアポート号のuシートを気に入っています(もちろん、移動空間としての快適性だけでなく、札幌まで約32分というその足の速さも、高評価の理由のひとつです)。
今日のエアポート174号は、新型の733系3000番代での運転でした[⑰]。エアポート号に733系が導入されるという話は聞いていたので、「どうせなら733系のエアポートに乗りたい」と思っていました。先ほど札幌〜小樽間で乗車したエアポート121号は721系だったので、ちょっとがっかりしていたところだったんですが、ここで733系のものに乗ることができて良かったです。
行き先表示機はフルカラーLED[⑱]。さすが新型車両と言うべきか、ステンレス製の車体は、まだぎらぎらとした輝きを持っていました[⑲]。乗降扉は片開きですが、約1150mmの開口幅となっていて、防寒性と乗降性の両立が図られています[⑳]。
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