宍道駅にやってきました。「宍道」と書いて「しんじ」と読むという読み方は、一見難読のようにも思われますが、宍道湖が全国的に名高いため、これの読み方が分からないという人はあまりいないでしょう。それゆえ、「難読のようで難読ではない」地名と言えるかもしれません。
駅舎内に木次線の沿線案内がありました[③]。宍道から木次までは比較的本数が多く、1時間あたり2本の列車が設定されている時間帯もありますが、出雲横田から先は、定期列車は1日3往復しか設定されていないというローカル線です。普通列車しか走らない路線ですが、土曜・休日や夏休みなどに運転される臨時列車、奥出雲おろち号が、木次線を走る観光列車として知られています。
駅前から宍道湖を見ることはできません[⑤]。しかし、駅前から奥へ伸びる通りをまっすぐ進んでいけば、370mほどで宍道湖に辿り着くことができます。もっとも、駅から宍道湖への距離だけで言えば、ひとつ松江寄りの来待駅の方が近いようですが。
駅舎入り口の屋根下部分に、鳥の巣がありました[⑥]。これが大都市の駅であれば、鳥の糞被害がどうこうという話になるのでしょうが、ここはそういう駅ではありませんから、ある程度寛容になっているというか、巣は作らせたままにしておいているようです。
さて、これより木次線を攻略していきますが、乗車するのは、臨時の奥出雲おろち号です[⑦]。この列車は、基本的には木次〜備後落合間での運転ですが、休日・8月中の土曜日などは、備後落合行きのみ、始発駅を出雲市とする延長運転が行われます。今日8月15日は日曜日。今日は延長運転の対象日であり、このように、宍道駅から奥出雲おろち号に乗車することができます。
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