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 ひとまず糸崎にやってきました。旧糸崎機関区であった広大な留置線[②]が特徴的な駅で、留置線には、2015年3月に営業運転を開始したばかりの227系の姿がありました[③]。運用範囲の東端は糸崎とのことですから、この先、もしかしたら乗れるかも?

 先ほどまでの豪雨はすっかり上がり、ホーム上にできた水たまりは、空中の電線を映していました[④]。しかし、ホーム上の屋根がかかっていない部分には、水たまりがいくつも形成されていて、この辺りもかなりの雨が降ったことがうかがえました。

 ただいまの時刻は13:25です[⑤]。「運転再開の見込みは立っていない」などと言われていたことを考えると、三原〜白市間が14:00に運転再開予定というのは、予想外の早期復旧と言えると思います。「夕方か、あるいは夜まで動かないことも覚悟しなければならない」と思っていましたからね。雨が上がるのが早く、かつ線路や運行設備などへの影響もほとんどなかったということなのでしょう。

 糸崎駅には発車標が整備されていなかったようで、2016年春の使用開始を目指して工事中の発車標がありました[⑦]。発車標を覆うカバーいわく、2016年春に岡山デスティネーションキャンペーンを行うとのことで、それに合わせた整備であることを暗示しているようにも思われます。発車時刻表とにらめっこすることなく、発車標を見るだけで次の列車が分かるようにすることは、ひとつの立派な「おもてなしの準備」と言えましょうか。

 JR西日本のICカード利用可能範囲内の駅で、利用客が比較的少なく、正規の自動改札機が整備されていない駅においてよく見られるのが、このような「簡易自動改札機」です[⑧]。ICカードは入出場両方に対応するものの、磁気券は入場にのみ対応(磁気情報読み取りと穴開け)し、磁気券での出場時は、簡易自動改札機に備え付けの切符入れに入れるだけ(磁気情報の読み取りなし)という仕様のものです。

 今回の旅において、JR西日本の駅でよく見られたのが、このようなみどりの窓口の営業時間を示すシールです[⑨]。時間の幅の比率がめちゃくちゃだ・・・というのは置いておいて、糸崎駅のみどりの窓口は、10:15を最後に、次は17:00まで休みという、休憩時間がかなり長い設定のようです。

 さて、新しい情報が出てきました。改札口の横に置いてあったホワイトボードによると、14:00運転再開予定というのは既報の通り、運転再開後糸崎を最初に出る列車は、14:40発の岩国行き、三原を最初に出る列車は、14:13発の岩国行きとのこと[⑩]。本来ならば糸崎始発14:07の列車ですが、今日は1つ先の三原始発となるようですね。しかし、とりあえず三原へ行けば、すべては何とかなるようです。

 数多くの列車が始終着とする駅ですが、尾道と三原という、広島の2つの中都市の玄関口に挟まれた駅であり、利用客は少なくなっています。駅前についても、多くの列車が始終着とする=街になっている、と考えてしまうと、ちょっとがっかりしてしまうようなものかもしれません[⑬]













 三原始発の岩国行きを捕まえるべく、13:43発の三原行きに乗車します[①]。これに乗れば三原で乗り継ぐことによって更に西進できると分かったためか、糸崎駅のホーム上で列車を待っていた人たちも、次々とこれに乗り込んでいきました。

 糸崎と三原は隣同士なので、4分もあれば辿り着いてしまいます。高架橋を駆け上がり[②]、列車は終点の三原に到着します[④]。3両という短い編成に押し込められていた人たちと、その折り返しとなる13:55発の福山行きを待っていた人たちが混ざり合い、3番線は大混雑です。
















 三原にやってきました。呉線が分岐する駅ですが、その呉線は運転見合わせとなっており、駅前から代行のバスが出ていました。また、「西日本攻略」と銘打ったこの旅ですが、時間と予算の都合上、JR西日本の未乗車の路線を余すところなく乗り尽くすというわけにはいかず、一部の路線は、また別の機会に回しています。呉線はそのひとつで、今回は乗車しません。

 改札口には5つの発車標が設置され、横に5つの発車標が並ぶという、なかなか壮観な眺めが出来上がっています[②]。これにより、改札口で発車標を一目見ただけで、自分が乗るべき列車の情報を知ることができます。山陽本線広島方面は、表示されている列車が全て岩国行きとなっていましたが、岡山方面は、順に播州赤穂行き、長船行き、糸崎行きとなっていて、見ている側としても面白いものです。

 三原市の人口は約10万人弱で、駅前にはホテルやショッピングセンターがあるなど、それなりの街になっています[③]。その中で目を惹くのは、やけに「たこ」が推されていることです[④] [⑤]。三原市は海に面しているため、たこの漁が盛んになっているのでしょう。例えば、カツオなら高知が思い浮かびますが、たこと聞いて思い浮かぶようなものは、今までは何もありませんでした。ひとつ勉強になりました。

 さて、14:13発の岩国行きに乗車しましょう[⑥]。山陽本線の三原発岡山方面の列車は、日中は毎時3〜6本ありますが、広島方面は、毎時1〜2本しかありません。一方、白市発広島方面は、毎時3〜5本が設定されています。つまり、三原〜白市間のみ、やけに本数が少なくなっています。同じ広島県内なので、別に県境越えはしていませんが、利用客が少ない区間のようです。運転見合わせは、まさに三原〜白市間を直撃しました。

 2番線に向かうと・・・、おお、噂の227系ではありませんか[⑦]。227系の比率は、糸崎〜広島間においては、2015年9月現在、僅かに19%にしか過ぎないようなので、運が良かったようです。

 なお、発車標では「4両」となっていましたが、この227系は3両編成でした。これも運転見合わせや徐行などでダイヤが乱れているせいか?


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