東舞鶴行きの普通列車に乗車し、終点の東舞鶴を目指します。小浜線は125系しか走っていないため、これから乗車する列車も、やはり125系による運転です[①]。単一形式しか走っていないという点では「つまらない」とも言えるかもしれませんが、逆に「当たりはずれ」を考える必要がないとも言えます。小浜線の場合、比較的新しい125系で統一されているため、当たりしかない路線と言うことができます。
小浜の次は勢浜ですが、この勢浜付近で、さっそく海が見えてきます[②]。いかに海が見えているといえども、小浜線に乗り慣れている地元の方々にとっては「見慣れた車窓」であるわけで、特に注目しようとはしないわけですが、私と同じようにこの海の眺めを写真に撮る人たちも何人かいて、そういう人たちを見ると、「ああ、同族か」と・・・(笑)
小浜線は海に近いところを通っていますが、道路は、小浜線の線路よりも更に海に近いところを通っています[③]。眺めの良い区間を走っていると気持ちが良いことは、鉄道でも車でも変わりません。車窓は旅を彩る重要な要素です。
9:09、若狭和田に到着します[④]。これのひとつ前は若狭本郷、ひとつ先は若狭高浜であり、都合3駅連続で若狭を冠する駅が続いていることになります。この駅名標のひらがな表記の部分を見てみると、「わかさ わだ」と、わかさとわだの間に空白が入っていて、「若狭和田」というひとつながりであるというよりは、「若狭+和田」であることが分かります。地元では「和田」と呼ばれていることでしょう。
若狭高浜で列車交換を行います[⑤]。列車交換を行う場合、片方の列車が先着し、もう片方の列車が到着するまで数分待つということが多いですが、こちらの東舞鶴行きは若狭高浜9:14着9:15発、あちらの敦賀行きも9:14着9:15発であり、無駄な待ち時間を発生させない設定になっています。
終点の東舞鶴駅は高架駅となっています。東舞鶴駅周辺の市街地が始まる辺りから高架区間が始まり[⑥]、単線の高架線を進んでいきます。やがて列車は市街地のほぼ中心にある東舞鶴駅の2番線に滑り込み、926Mの旅路が終わります[⑦]。
|