14:06発の新快速に乗って目指す先は、同列車の終点の姫路です[①]。所要時間は僅か10分で、普通(快速)列車を利用した場合でも、17分程度で到着できます。となれば、別に新快速でなくても何ら問題はないわけですが、何せ今日は「普通列車にしか乗らない苦行の日」です。わざわざ新快速をご指名しての乗車ですが、そこは、普通列車しかないというこの地味な日に、少しでも「彩り」を加えるためということで・・・。
普通の転換クロスシート部は満席でしたが、補助席が空いていたので、そこに座ることにしました。併結しているもう一方の編成が見えます[②]。この新快速は8両編成ですが、8両貫通編成による運転ではなく、2つの編成を併結しての運転でした。
運転台の速度計に目をやると、その針は130km/hを指していました[③]。130km/hを出しているときの車窓の流れ方といったら、今日これまでに乗ってきた路線の95km/hや85km/h、そして加古川線の例の25km/hなどと比較すれば、それはもう格段に違います。特急列車顔負けのその速さは、今日1日中普通列車に縛られなければならない身にとっては、一種のオアシスとも言うべきものでした。
ひめじ別所を通過した後あたりから、山陽新幹線の線路が近づいてきて、以後、姫路に到着するまで、山陽本線と山陽新幹線は、ほぼ並行しながら西へ向かっていきます[④]。そして列車は姫路に到着[⑤]。僅か10分のオアシスはここで終了、また普通列車地獄に耐えないと・・・。
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