部屋に入ってからほどなくして、上野行きのカシオペア紀行は札幌駅を発ちました[①]。元々、一般の臨時列車として走っていたころから、カシオペア号は写真を撮るだけの人たちにも大人気の列車でしたが、もう北海道には来なくなるということが分かっているというだけあり、今日も多くのカメラマンたちに見送られての出発となりました。
定刻では16:38の発車ですが、実際には、5分ほど遅れた16:43の発車となりました。まだ17:00にもなっていないという頃合いですが、今日は12月30日で、2016年の冬至は12月21日。それから9日しか経っておらず、しかも札幌(東日本)ということで、辺りは既に暗くなっています[②]。残念ながら、道内で車窓を楽しむことは、あまりできそうにありません。そういう意味では、夜明け後の車窓という点で、上り列車は不利な面があります。
これが小樽経由(山線経由)というのであれば、特別な列車としての”カシオペア紀行”らしさを感じることもできるかもしれませんが、札幌〜上野間を函館本線・千歳線・室蘭本線・道南いさりび鉄道(江差線)・・・と辿っていくその走行経路は、普通の列車として走っていたころと全く同一です。苗穂駅で見ることができる車両群も、今や見慣れた光景と言えます[③]。
札幌発車後、ものの1分30秒ほどでアテンダントが来訪し、ウェルカムドリンクとバーセットを届けてくれました[④]。前回のカシオペアスイート乗車時(2015年2月)は、私はまだ未成年であったため、せっかくのお酒も飲まずにいましたが、今は成人しているので、お酒を飲むことができます。そして、私は、若くしてウイスキーのおいしさに気が付いてしまったため、「響12」の存在にはビビッと来ました。
明日の朝にはモーニングコーヒーがあるとのことで、その配達時刻として6:30を指定しました[⑤]。予定では、上野到着は11:52となっているため、6:30の時点で起床していて、そしてコーヒーを飲んでも、下車まではまだ5時間20分以上もあります。しかし、その5時間20分も、普通の座席車であれば、グリーン車だとしても辛かろうと思いますが、カシオペアデラックスならば、全く不快に思うことはないでしょう。
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