終点の盛まで乗り通さず、大船渡で下車しました。次は盛(大船渡線BRT区間の終点)なので、あと1区間を残していますが、これには2つの理由があります。ひとつは、「盛駅の近くにはまともな宿がない一方、大船渡駅の近くにはある」ということ。そしてもうひとつは、「今日のうちに盛まで行って、その後大船渡へ折り返してくるのは面倒臭い」ということ。今日はもう大船渡で宿に入り、残された1区間は、明日乗ってくることにします。
今日の宿は、駅のすぐ脇にある、大船渡プラザホテルです[①]。駅から1分もかからないようなところにあり、この上ないアクセス性を誇ります。このホテル(旧)は、津波の被害に遭いながらも、補修作業を経て営業を再開。工事関係者やボランティアの宿、会合の場として使われてきましたが、県道の整備に合わせ、移転・新築することを決定。2016年3月12日に、写真の新・大船渡プラザホテルが開業しました。
もっとも、新しいホテル自体は無事に営業を開始しましたが、まだ駐車場の整備ができていないらしく、本来ならば駅前のロータリーとなる場所が、ホテルの駐車場として使われていました[②]。この件に関して、チェックイン時に、フロントの人に「駐車場の件でご迷惑をおかけしております」と詫びられましたが、BRTで来たことを伝えると、珍しい人だな、という顔になりました。BRTで来る人はあまりいないようです。
3月12日に新築開業したばかりの新しいホテルということで、もうとにかく「至るところが綺麗」の一言です。汚れや傷はほとんどなく、開業時期が新しいということで、内装のデザインも近代的で先進的[③]。部屋も、新築の匂いがする・・・と言ったら大げさですが、いかにも出来立てほやほやという雰囲気で、これまでに泊まってきたホテルで感じた「たくさんの人に使われてくたびれました」感がありませんでした[⑤] [⑥]。
その新しさゆえ、非常に綺麗であり、風呂の水道も、あの忌まわしき湯水混合栓ではなく、ハンドルで水温調節ができるようになっているなど、全体的には良いホテルですが、致命的な欠点があります。それはテレビ。⑤番の写真を見ると分かるように、テレビは、ベッドに正対するように壁掛けされていますが、その構造(壁掛けでは首が回らない)のために、椅子からだと、テレビに対して視線が斜めになり、画面が碌に見えないのです。
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