◆2月7日◆
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 2月7日14時過ぎ、私は羽田空港にいました。今回の旅は「47都道府県を一気に訪問する」ことがテーマとなっているわけですが、そうすると、例え鉄道という鉄道がないとはいっても、沖縄県を訪問しないわけにはいきません。そういうわけで、まずは沖縄県を訪問するべく、那覇空港行きの飛行機に搭乗するために、私は羽田空港にやってきていました[①]

 これから搭乗するのは、14:55発の那覇空港行き・JAL919便です。今日は平日・水曜日ですが、この出発案内標にもあるように、その行き先に関わらず、クラスJは全体的によく埋まっていて、その空席状況においては、「○」の便はほとんどありません[③]。クラスJは、JALが設定している、普通席の価格+1000円で利用できる上級シートで、気軽に利用できる上級席として人気があります。

 「たった+1000円で普通席よりも快適な上級席が利用できるなら、それは利用しない手はないだろう」ということで、私はJAL派(そして当然いつもクラスJ)です。しかし、私の場合、飛行機はたまの旅行でしか利用しませんし(社会人になれば、また話は別でしょうが)、今回は「学生時代最後の旅」として、遠慮という遠慮はなしに、かなり豪勢な旅にするつもりでいました。

 それゆえ、今回の旅で沖縄へ行く飛行機に乗るときは、当たり前のようにファーストクラスを利用するつもりでいたのですが・・・、残念ながら、これから乗るJAL919便は、ファーストクラスの設定がない便でした(もとより、ファーストクラスが設定されている路線は限られていますが、設定路線でも全便にあるわけではないようで・・・)。ああ、このラウンジ、利用したかったなァ・・・[⑤]

 以前は「飛行機大嫌い、とにかく陸路(鉄道)で移動」というのが信条であった私でしたが、飛行機の便利さを知って以来、すっかり飛行機の利用にためらいがなくなりました。陸路では辿り着くことができない以上、沖縄に行くためには、飛行機の利用が必須となるわけですが、とはいえ、これから飛行機に乗れることに対してちょっとワクワクしている自分がいます[⑥]

 預け荷物の搬入が進んでいる頃合いですが、そのコンテナには、古いJALロゴが残っていました[⑦]



















 クラスJの座席は革張りとなっています[①]。まあ、布張りか革張りかというのは、ぶっちゃけ、高級感があるかどうかという”気分上の問題”に過ぎないところなので、クラスJの真価は、普通席より18cm広いという、平均97cmの座席間隔にあると言えるでしょう(在来線の特急型車両並み)。所詮は普通席+1000円のものなので、付帯サービス等は普通席と同一です。

 羽田空港から那覇空港に向かいますが、上野東京ラインが開業したことにより、常磐線沿線から羽田空港へのアクセス性は、格段に高まりました[②]。以前なら、必ず2度は乗り換えが必要でしたが(常磐線各駅→上野→浜松町or品川→羽田空港)、今は品川まで直通する列車があるので、それを使えば、品川での1度の乗り換え(京急線へ)で羽田空港まで来られます。

 出航時刻が来て、滑走路へと向かっていきますが、そこはやはり羽田空港。滑走路へ行ったところで、すぐに離陸ができるわけではなく、順番待ちをさせられます[③]。そして、しばしの待機の後、我らがJAL919便の離陸の瞬間がやってきました[④]。沖合を埋め立てて造った新設の滑走路を使って、いざ那覇へ向けてテイク・オフ[⑤]

 JAL919便は、都心の街並みを見下ろしながら西へ向かいます[⑥]。その場にいれば見上げて眺めるようなビル群も、今はまるでミニチュア模型かのようです。このような視点は、陸路にはできない、空路ならではのものと言えます。

 西へ向かう飛行機における楽しみといえば、それはやはり富士山の眺めでしょう。幸い、今日は天気が良く、かつ昼間のフライトであるため、多少の雲こそあったものの、富士山が大きく綺麗に見えました[⑧] [⑨]。時期的には真冬と言える2月上旬ということもあって、冠雪の範囲は非常に広く、中腹に至る道路にも雪が積もっているようでした[⑩]

 「幸い、今日は天気が良く」と申し上げましたが、沖縄方面については、実はそれほど天気は良くなく、西に向かうにつれて、だんだんと雲が増えてきました[⑬]。雲の上にいると、それこそ上空には”快晴”の空模様が広がり、当然ながら太陽も出ているため、その天気の悪さを感じることはできません。ただ、雲の下に行けば、そこには曇天があるわけです[⑭]



















 17:30ごろ。当便は既に沖縄県内に入っています。いくら日本最西端の都道府県といっても、今は2月ですから、これくらいの時刻になると、さすがに陽が傾き始めています[③]。とはいえ、東京であれば、既に真っ暗になっている頃合いでしょうから、そこはさすがに日中が長い西日本というものです。

 辺り一面が雲に覆われていますが、那覇空港への到着を控えたJAL919便は、この雲の中を通り抜けながら高度を下げていきます[④]。この雲の多さを見るにつけ、現在の那覇市の天気は、やはりあまり良くないようです。さあ、それではいざ雲の中へ[⑤] [⑥]

 そして雲の中を通り抜けると、眼下に沖縄の陸地が見えてきました[⑦]。島全体がどんよりとした色合いで、海に照り返す陽光もありませんから、今の天気は曇りだということが分かります。沖縄にやってくるのは約5年半ぶりで、そのときに機内から見た景色や光景のことはほとんど覚えていませんが、その眺めから、どことなく「あ、ここは沖縄だな」ということは分かります[⑨]

 市街地に入ると、遠目にはマンションやアパートのようにも見える、沖縄独特の建築様式による家々が多数見られるようになり、ここが疑いなく沖縄であることを確信します[⑩] [⑪]。47都道府県巡りの1県目、沖縄県はもうすぐです。

 そうして当機は、17:45過ぎに那覇空港に着陸しました[⑫]。2016年3月以降、私は飛行機に乗る機会が増えましたが、それでも、それ以降に搭乗した中での最長の航路は、せいぜい東京〜長崎線であり、2時間とかからない区間です。そのような意味では、3時間弱(2時間55分)がかかる東京〜沖縄の移動は、やはりやや長めに感じられました。もっとも、クラスJだったため、実に快適でしたが。

 駐機場に移動し、機体が完全に停止すれば、このフライトは終了です。さあ、沖縄県に降り立ちましょう[⑭]


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