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 やまびこ151号に乗ります[①]。”14番線から発車する列車ではない”ということで、つばさ号とは併結していない、やまびこ号のみの単独運転の列車であることが分かります。福島駅は、はやて号・はやぶさ号・こまち号は全列車が通過し、かつなすの号は来ない(郡山まで)ということで、東北新幹線の下り方面は、全てがやまびこ号です。

 E5系によるやまびこ151号が福島に到着します[②]。このように、今では、特に狙わずとも、簡単にE5系に乗ることができるようになりました。E2系と比べれば、快適性は格段に高いので、利用客としては、当たりであること間違いなしです。

 夜の東北新幹線に飛び出します[③]。太陽は完全に沈み、夜が到来しました。E5系は、最高320km/hで走ることができる性能を有していますが、はやぶさ号以外の列車に充当されるときは、その性能を275km/hに制限します。いわば、余力をもって走るようにするわけですから、同じ275km/hで走るときの騒音や揺れは、E2系よりも幾分少ないに違いありません。

 仙台までの2区間しか乗らないので、ここでは自由席を選んでいます[④]。新幹線では、基本的に、隣の駅までの乗車の場合は、自由席の新幹線特急料金が「特定料金」となり、割安に減免された価格となります。そのため、2つ隣の駅まで乗る場合は、2区間分を通しで買うよりも、1区間+1区間とする方が安くなり、今回も、福島〜白石蔵王、白石蔵王〜仙台に分割しています。

 「この列車は仙台まで止まりません」という案内表示の通り、白石蔵王は通過となります[⑤]。一部に例外はありますが、やまびこ号は、つばさ号と併結する便は白石蔵王に停車し、単独で走る列車は通過します。今回も、その原則に従っています。東京〜仙台間を走る単独運転のやまびこ号の中には、「白石蔵王以外の各駅に停車」という、いやらしい停車駅設定となっている便もあります。

 煌びやかな街明かりが見えてくると、列車はまもなく終点の仙台に到着します[⑥]。他の都市の駅では、あくまでもその駅のかなり近いところまでやってきて、ようやく街の明かりが増えてくるのですが、仙台は、そのだいぶ手前から賑やかな街並みが展開されます。さすがは100万都市、というところでしょうか。福島からは僅か20分で終点の仙台に着きました[⑦]












 東北地方では最大の都市である仙台[①]。もちろん、全ての旅客列車が停車します。しかし、一方で、100万都市でありながら、在来線の優等列車が来ないという、少々寂しい駅でもありました(これは広島駅も同じ)。2020年3月のダイヤ改正で常磐線が全線復旧し、特急ひたち号の仙台乗り入れが再開されたことで、カシオペア号の廃止以来続いていた「在来線の優等列車が来ない駅」から脱しました。

 上りのはやぶさ号・こまち号が発車していきましたが、はやぶさ号は、H5系が充当されていました[②]。外観では、E5系では桃色となる細帯が、H5系では紫色となっている点が目立ちます。一応、JR北海道が所有する車両ですが、運用はE5系と共通であり、JR東日本内のみを走る列車にも充てられます(現に、このはやぶさ32号は、新青森始発)。

 やまびこ151号の後を追って、盛岡行きのはやて115号がやってきます[③]。2019年3月のダイヤ改正により、新青森以南を走る定期のはやて号は消滅しました。登場当初は、東北新幹線における最速達列車として、まさしく同線を代表する列車だったのですが、いつしか速達性が薄れ(この115号も、仙台以北は各駅停車)、ついには新青森以南における定期列車全廃という憂き目に遭いました。

 はやて115号はE2系でした[④]。200系を置き換えていった新しい車両という印象はもはやなく、今となっては、むしろE5系に置き換えられる側に。東北新幹線での主役の座を降りたE2系は、200系を置き換えるために、上越新幹線へ異動していきましたが、そちらでもE7系の導入が開始されたため、今後が注目されます(一応、そのE7系は、E4系の置き換えという名目ではありますが)。

 仙台駅に来るのは、今回が初めてではありません。しかし、いつもいつも西口=繁華街側にしか出ていないということに、この期に及んでようやく気が付いたため、今日は東口に出てみました[⑤]。西口よりかは”おとなしい”印象を受けますが、それでも、ここは大都市です。東口から仙台駅駅舎を見るのも、実は、これが初めてのことになります・・・[⑥]

 ”編成のご案内”には、かつてこまち号として活躍していたE3系の姿も残っています[⑦]。E6系の導入を受け、E3系は順次運用を退いていきましたが、現在でも、2編成が増結用の編成として東北新幹線で運用されています。E5系+E3系によるやまびこ号は、今でも仙台駅に乗り入れてきているため、この編成表における存在には、意味があります。












 こまち31号で盛岡を目指します[①]。全車指定席のはやぶさ号であっても、仙台〜盛岡間において、途中のいずれかの駅に停車する便では、同区間内のみ、自由席特急券でも乗車が可能になる特例がありますが、それは単独運転のはやぶさ号でのみ起こりうること。仙台〜盛岡間39分でこまち号の指定席に乗る=更にこまち料金(割増追加)が適用されるのは、少々バカバカしい話です。

 E6系で運転されるこまち号[②]。はやぶさ号が必ずE5系/H5系で運転されるように、こまち号もまた、絶対にE6系で運転されます(臨時列車はE3系で・・・といったようなことはない)。ちなみに、今回、併結相手のはやぶさ号ではなく、こまち号を選んだ理由は、ごくごく簡単です。なぜなら「E5系は、さっきも乗ったばかりなので」。

 ただ、結果的には、これは大いなる失敗でした。私は、「車体の大きさ(と座席配列)を除けば、E5系とE6系には、ほとんど差異はない」と思っていました。ところが、E5系のときは、網棚にすんなりとスーツケースを置くことができたのに、E6系では、そこの高さが足りずに引っ掛かったのです。結局足元に置いたのですが、あれほどにも荷物棚の大きさが違うとは・・・(やはり車体サイズの違いのせいか)。

 仙台駅付近の線形が悪い区間を抜けました。そして、それに伴って、列車は市街地から出ようとしています[③]。こまち号は、定期列車では、全列車が「東京・上野・大宮・仙台・盛岡・各々」という停車駅に統一されていて、こまち31号も、次の盛岡まで停まりません。仙台(宇都宮)以北は、320km/h運転対応区間でもありますので、その爽快な走りに磨きがかかります[④]

 軌道に雪が積もっているのが確認できました[⑤]。降ってからだいぶ時間が経ち、固まっていたのか、雪煙を巻き上げながら走る・・・とはなりませんでしたが、東北新幹線においては、雪との闘いは、避けては通れないものなので、歴代の車両は、全て排雪器を備えています。タイミングが合えば、豪快に雪煙を上げながら、高速で走る列車を見ることもできます(北上駅など)。

 都市の街並みが見えてくると、まもなく盛岡です[⑥]。今回、仙台からの所要時間は39分であり、ちょっと計算してみたところ、仙台〜盛岡間の表定速度は、驚異の約282km/hにまで達していました。さすがは、ノンストップ&320km/hで走れる列車ですね。盛岡で単独運転に戻るこまち号は、はやぶさ号よりも早く発車するため、その準備に入っています[⑦]


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