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 門司港行きの準快速に乗車します[①]。この先の二日市で特急列車に乗り換えることも考えましたが(旅における”華”を求めて)、通過駅のある快速列車ですし、博多まで後続の列車に抜かれることもありませんから、このまま準快速で博多まで行きましょう。

 始発駅の荒木から博多までの途中停車駅は、久留米・鳥栖・基山・原田・二日市・大野城・南福岡です。「準快速」の種別で運転されるこの列車ですが、この間の途中停車駅は、普通の快速列車と変わりありません。もっといえば、その先の福間まで、両種別の停車駅は同じであり、福間から先で各駅停車となるかどうかが、両種別の違いでした。

 南福岡で先行する普通列車に追いつき、こちらが先に発車します[③]。この準快速は、実は、鳥栖と二日市で既にそれぞれ前を走る普通列車を追い越していて(緩急接続)、それだけでなく、ここ南福岡とこの先の福工大前でも、また緩急接続をしたうえで普通列車を追い越します(計4回)。しかし、やはり特急列車には敵わないので、赤間では、後から来るソニック号に道を譲っています。

 原田から20分で博多に到着しました[④]。今日の移動はここまでとなります。今回の旅においては、当然、ここを福岡県の代表駅として取り扱い、これをもって福岡県を制覇したとみなしますが、福岡市の中心駅は、JRが「博多」で、西鉄が「西鉄福岡(天神)」。いずれにしても、素直に「福岡」を名乗ってはおらず、「福岡駅」があいの風とやま鉄道線にあることは、もはやあまりにも有名です。

 2018年3月のダイヤ改正まで、博多駅の最終列車は、1:13発の南福岡行きでした[⑥]。1:13という遅さ、そして1本前の列車と48分も間隔が空いている最終列車というところも、ちょっと特徴的で面白かったのですが、先のダイヤ改正によって海老津行きに短縮されました。現在は0:25発の南福岡行き(よくよく考えると、これも原田→南福岡に短縮されている)が最終列車です。

 多くの特急列車が発着する博多駅では、ホームに自由席特急券の券売機が設置されています[⑦]。現金で購入する仕様の筐体はもちろんのこと、ICカード専用の筐体とICカードのチャージ機があります。JR九州では、管内全域において、定期券での特急列車への乗車を認めている(実は指定席とグリーン車もOK)ので、「ちょっとゆったり帰りたくなった人」を誘っているということなのか・・・。



















 基本的に博多〜大分間を結ぶソニック号ですが、朝晩には、それとは異なる運転区間で走る便もあります。51号はそのひとつで、佐伯行きとして運転されています(2018年3月のダイヤ改正で大分行きに短縮)[①]。また、博多〜中津間で運転される便があるほか、更にビミョーなことに、博多・小倉まで至らず、中津〜大分間のみで運転されるものもあります。

 ソニック51号は885系での運転です[②]。現状の定期運用では、佐伯が、885系がやってくる南端の駅となっています。しかし、以前には特急にちりんシーガイア号に充当されたこともあり、宮崎地区へ乗り入れた実績も持っています。

 佐伯行きの行き先表示[③]。このソニック51号においては、夜の便ということもあって、大分で接続を受ける特急にちりん号がないため、昼間に見たようなにちりん号を含む表示にはなっていません。そして、ついでにグリーン車の中を覗いてみると・・・、正直、885系のグリーン車は、「どこの何がどうグリーン車なのか」分かりません・・・(座席は小さい、足置きもない、885系は普通車だって革張り)[④]

 一大ターミナル駅で、かつては多くの在来線長距離列車も発着していた博多駅では、当然、ホームの有効長は長くとられています(15〜16両編成は入るでしょう)。しかし、ソニック51号が6両編成、その次に来る小倉行きの普通列車は8両編成・・・という列車編成ともなれば、博多駅といえども、ホームの端の方は無人の空間になってしまいます[⑤]。まるで終電後の様子を撮ったかのようです。

 これまでに那覇・長崎・佐賀・熊本・鹿児島・宮崎・大分を巡ってきましたが、福岡は、そのいずれよりも大きな都市です。その都市としての賑わいは、駅構内に立っているだけでもよく分かります[⑦]。そして駅舎の外に出てみれば、見渡す限りのビル群とまばゆい光[⑧]、無尽蔵に行き交うタクシーなど、150万の大都市ならではの煌びやかな光景が広がります[⑨]

 今日は土曜日なので、遠方から福岡に遊びに来ている人も少なくないでしょう。もちろん、街中に繰り出せば、そこには様々な娯楽があるはずですが、「JR博多シティ」とも名乗るように、今や駅そのものが、ひとつの街のように立派な複合商業施設となっています[⑪] [⑫]。佐賀・宮崎以外の九州の県庁所在地なら、22時台の特急・新幹線が最終なので、まだまだ遊べます(佐賀は23時台、宮崎は既に終了)。

 大学でその手のものを少し学んでいたから・・・ということもあるかもしれませんが、私は、街ないしは都市が好きです[⑬]。立ち並ぶ建築物、交差する人々、行き交う乗り物などを見ているだけでも、そこに、街の”息吹”を感じます。それらに、日々進む開発(=移り変わる街並み)や活気ある商い、世を変える政治や行政も加えれば、街は、まさに見る者を飽きさせない、非常に魅力的な対象になるのです[⑭]









 今日の移動は博多で終了となるため、ここでホテルに入ります[①]。・・・と、随分あっさりとした書き出しでこのブロックが始まりましたが、本日2月10日は土曜日です。知っている人は知っているはずですが、いま、福岡のホテル不足は極めて深刻で、とりわけ土曜日ともなると阿鼻叫喚。どこもかしこも満室か、とても払えないような異常な値段に吊り上がったホテルが僅かに見つかる程度というのが当たり前です。

 今日は土曜日。さらに、絢香とDREAMS COME TRUEのライブ期間にも重なっているということで、案の定、博多でのホテル探しは非常に難航しました。「なんとか”耐えられる”値段で空室を提供しているところはないのか?」と、あらゆるホテルで空室検索をしまくったところ、このR&Bホテル博多駅前に行き着きました。

 その値段は、学割プランで、朝食付き・禁煙・シングルで8200円と、「土曜日の福岡」としては、一応良心的な金額でした(もちろん、平日や日曜日は、これよりも一段と安いのですが)。現在、私が旅程を考えるときは、ホテルは1泊6000円で概算しているので、それよりは高いですが、まあいいでしょう。ちなみに、以前は5000円でしたが、昨今の相場の上昇を踏まえ、5500円→6000円と設定し直しています。

 残念ながら、客室はちょっと狭さが否めません[②]。また、椅子は背もたれもないようなもので、机という机もありません。テレビの下にある天板が正方形のものが、いちおう机のようで、これはキャスターによって手前に引き出して使うことができますが、いずれにしても面積は極小[③]。あまりにちゃちな椅子とも相まって、夕飯のコンビニ弁当を食べるのにすら難儀しました。

 やはりというべきか、浴室も、一般的なものより狭いような気がします[④]。ただ、幸いなのは、客室も浴室も、やたらと設備が古いとか小汚いとかいうことはなく、必要にして十分な新しさと清潔さはあるので、そのあたりで不快な思いをすることはないと思います。






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