◆2月11日◆
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※各画像はクリックすると拡大します。












 翌朝、8時前の博多駅[①]。今日は日曜日ということもあってか、駅前の人通りもまだまばらです[②]。商業施設が開店する時間もまだ先でしょうから、駅ビルにもそんなに多くの人はいないことでしょう。

 鹿児島本線と篠栗線・筑豊本線直通列車の発車標[③]。LEDの電光掲示板によるものではなく、大型の液晶画面を使用した発車標です。しかし、私が注目したいのは、その点ではなく、8:18発の吉塚行きの普通列車。実はこの列車は、今はなき特急有明4号が博多〜吉塚間で普通列車に化けているもので、当然ながら、同区間は特急券なしで乗ることができました。

 在来線の「注目列車」に触れましたが、今度は新幹線の注目列車をご紹介しましょう。それは、博多8:17発の小倉行きのつばめ306号です[④]。つばめ号といえば、”九州新幹線の”各駅停車の列車という印象が強いかと思われますが、この306号は、博多〜小倉間の1駅間のみながらも、山陽新幹線に乗り入れるという、非常に珍しいつばめ号です[⑤]

 こちらは11番線に停車する800系[⑦]。残念ながら、これがつばめ306号ではありません。試運転で山陽新幹線に乗り入れた実績はありますが、現状、800系は、完全に九州新幹線内に閉じ込められた運用しか持っていません。よって、つばめ306号はN700系で運転されるということになります。












 本当のつばめ306号はこちら[①]。N700系7000番代、R編成によって運転されます。行き先表示には「つばめ306 小倉」と表示されていて、1駅間ではあるものの、本当につばめ号が山陽新幹線に乗り入れるのだということを実感します[②]。もっとも、先ほども触れましたが、800系ではないので、車内に乗り込んでしまえば、あとはさくら号かみずほ号のようなものです。

 1号車に乗り込みました[③]。ここは間違いなく「小倉行きのつばめ号」[④]。つばめ306号では、4号車と5号車も自由席なので、新幹線自由席特急券で例の2+2の座席を利用することもできますが、それは一昨日のみずほ号で既に体験していますので、2+3とはなりますが、1号車にしました(見ての通りのガラガラっぷりだったということも、選んだ動機ですが)。

 博多〜小倉間で1駅間(途中駅はない)ので、一度博多を出ると、あとは小倉まで快走が続きます。同区間では、博多から約3kmのところで篠栗線、7kmのところで香椎線(の土井駅)、35kmのところで筑豊本線とそれぞれ交差しています[⑤]。博多〜小倉間の実キロは56kmほどなので、前2つはともかくとして、筑豊本線との交差地点なら、新駅ができてもおかしくはないような気がします。

 「各駅停車のつばめ号なので、そんなに速度は出さないのでは」、「でも所要時間は17分ほど・・・」と気になったので、スマートフォンで走行速度を計測してみました。すると、区間によっては約300km/h、そうでなくとも275km/hほどと、おおむね全区間を通してN700系の性能を活かした速さを出していました[⑥]。なるほど、これなら17分で走れるわけです(0系や100系の列車では、20分ほどはかかっていた)。

 そして17分で小倉に到着[⑦]。「山陽新幹線つばめ号」の旅は、あっという間に終わってしまいました。











 福岡県第2の都市、北九州市。その中心駅として君臨するのが、ここ小倉駅です[①]。古くからの政令指定都市だったということもあり、JRの乗車券では、特定都区市内制度における「北九州市内」が設定されていて、駅名標にも「九」の文字が入っています(「北」ではないようで)。

 先ほど乗車したつばめ306号は、博多行きのこだま861号として折り返します[②]。北九州と福岡という二大都市を20分とかからずに結ぶため、同区間では新幹線の需要が高く、博多〜小倉間のみを運転する列車もあります。また、隣駅同士でもあるため、自由席の新幹線特急券は970円と低廉であり、対抗策として、JR九州の在来線特急が、自由席の特急料金をわざわざ”特例で”510円にしているほどです。

 N700系の列車がやってきました[③]。新大阪行きのみずほ600号です[④]。最速達列車のみずほ号の上り1番列車ではありますが、今になってようやく小倉に辿り着いているように、なぜか鹿児島中央6:00発ではありません。それにしても、九州新幹線における列車の格付けが、よもやみずほ>さくら>つばめにになるとは、いったい誰が予想したことでしょうか?

 今回の旅では、全都道府県の代表駅において、その駅のスタンプも収集することとしています。小倉駅は代表駅ではないので、ここでは特に押していきはしませんが・・・、駅スタンプの横には、JR西日本の運送約款が置かれていました[⑤]。利用客が自由に閲覧できるように置いているのか、それとも、いざというときに駅員がこれを根拠に説明できるようにと置いているのか?

 博多〜小倉間で新幹線を利用しましたが、これはただただ「つばめ306号に乗りたかったから」なので、ここからは在来線に乗り換えます[⑥]。8:52発の門司港行きに乗車し、門司を目指します。門司港行きが出ると、次にやってくるのは久留米行きということで、全く逆方向への列車が同じ番線にやってくることが分かります。


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