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 鳥取までスーパーはくと10号で移動します[①]。別に特急に乗るほどの区間ではありませんが、まあ、「特急列車に乗りたかったから」ってことで・・・。ただし、停車駅の違い、車両性能の違いもあって、先ほどのとっとりライナー号が倉吉〜鳥取間を49分で走るところを、スーパーはくと10号は僅か28分で走破します。

 乗車時間が乗車時間なので、自由席に乗ります[②]。第三セクターのオリジナル車両でありながら、JR線との直通運転のためにグリーン車を設定しているという点で、HOT7000系のグリーン車に興味があるのですが、「そもそもスーパーはくと号に乗る機会がない」、「乗るとしても短い区間になってしまう」ため、グリーン車は未経験です。

 倉吉の隣の駅、松崎を通過します[③]。このあたりはまた雪の量が少し多いようです。梨が名産品の鳥取県らしく、駅のすぐ裏側には、「東郷梨選果場」が立地しています。「二十世紀梨」は誰もが知っている品種ですが、鳥取の梨は、それ以外にも様々な品種があるようで、ハウス二十世紀・秋栄・新甘泉・なつひめ・あきづき・新高・新興・王秋・あたご・・・などがあります。

 2016年から始まった2回目の更新を受けた車両は、車内にある情報表示機がフルカラーLEDに換装されています[⑤]。文字サイズが大きくなり、色彩も鮮やかになったことで、視認性は大きく向上しました。倉吉〜上郡間では、主要な駅を通過すると、新幹線よろしく「ただいま、〜付近を通過しています」との文字が流れ、その後に、その駅にまつわる観光情報等も流されます[⑥]

 振り子式車両となっているHOT7000系。曲線部に差し掛かっても、車体を内側に傾けて走ることによって、その自慢の快足が損なわれることはありません[⑦]。以前は倉吉〜京都間293.3kmのうち、振り子機構は倉吉〜上郡間127.8kmでしか使用しておらず、せっかくの装備を固定して走る区間の方が長かったようですが、現在は全区間で振り子を使っているようです。

 末恒〜鳥取大学前間で、進行方向右側に湖山池が現れます[⑧]。晴れていれば、山々を背景として、もう少し美しい景色が見られたことだろうと思いますが、今日はこの空模様。ちなみに、山陰本線には、文字通り「湖山」という駅があって、そこがまさに湖山池への最寄り駅でしたが、1995年にその隣に鳥取大学前駅が開業し、池に一番近い駅の座を奪われました。

 鳥取に到着しました[⑨]。HOT7000系には2つの先頭車両があり、ひとつは実用性重視の貫通型車両で、もうひとつは、その走行性能を見た目でも示さんと言わんばかりの流麗な非貫通型車両です。非貫通型車両は前面展望ができる構造でもありますが、グリーン車は中間車両に半室で設けているだけなので、いわゆる「パノラマ型グリーン車」ではなく、「パノラマ型普通車」となっています。

 5両編成を基本とするスーパーはくと号ですが、今日は6両での運転です[⑩]。鳥取駅にやってくる普通の列車としては、これが最長の両数。












 日本の都道府県としては最小規模となる鳥取県。その中心駅となるのが鳥取駅です[①]

 ホームに降り立ち、ふと辺りを見回してみると、3・4番線ホームに、新型除雪車のキヤ143形が停車している姿が見えました[②]。噂には聞いていましたが、実物を見るのはこれが初めてです。私は、この手の事業用列車や団体臨時列車を、わざわざダイヤを調べてまで撮影しに行くようなことはないので、「これはありがたい遭遇だ」と思い、キヤ143形がいるところへ向かおうとしたのですが・・・。

 ・・・あれは、いったい何でしょうか[③]。キヤ143形が停車しているホーム切欠き部の手前に、我々の行く手を阻む鉄柵が立てられてしまっています。いや、3・4番線ホームだけではありません。いま、私はスーパーはくと10号で1番線に降り立ちましたが、こちらにも同様の柵が立っているではありませんか[④]。その先は・・・、立ち入ることができない「不可侵の領域」[⑤]

 単純な有効長でいえば、鳥取駅のホームは、14両〜15両分くらいはあります。しかし、ひとつ上のブロックで、6両編成のスーパーはくと号を「鳥取駅にやってくる普通の列車としては、これが最長の両数」と述べたように、普段は、せいぜい6両ぶんしか使用しません。ほとんどの部分は余しているわけで、無用なトラブルの発生等を防止するには、柵を立てるのも致し方なかったのかもしれません。

 なお、なぜわざわざ「普通の列車としては」と書いたかと申しますと、鳥取駅には、10両編成のトワイライトエクスプレス瑞風号が停車する場合があるためです。それも含めれば、最長で10両ぶんの長さが使われると言うことができます。

 ホームの様子[⑥]。”空”がすっきりしていますが、ご覧の通り、鳥取駅は非電化となっています。ただ、県庁所在地の代表駅が非電化であるというのは、実はそれほど珍しいことではなく、本州では他に山口と津(近鉄線は電化)が該当し、四国にも徳島と高知という該当駅があります。

 鳥取駅周辺はさほどでもありませんが、山陰本線のこの先の区間(浜坂方面)は大雪に見舞われているようで、今日は、東浜〜浜坂間は、全列車が終日運休となっています。このため、通常は見られない「東浜行き」が誕生しました[⑦]。定期列車では東浜発着という列車はなく、このような災害時にのみ見られる特別な行き先です。


















 鳥取駅にやってきました[①]。2015年8月以来、約2年半ぶりの訪問です。そのとき(2015年8月)の旅は、今回の旅に次ぐ規模の大きな旅行(もっとも、日数は半分程度だったのですが)であったため、とりわけ西日本を中心に、数多くの駅を訪れました。そのため、この旅の中では、「下車するのは2015年8月以来」という駅が少なからずあります。

 列車が運休するほどではありませんが、鳥取駅周辺も、雪はそこそこに積もっているようです[②]。中には、除雪された雪がうずたかく積み上がっている場所もありました[③]。データによると、今日2月13日の鳥取の最深積雪は11cmで、翌14日が7cmであったのを最後に、2017年度の鳥取の積雪は記録されなくなりました。なお、5日は32cmだったので、これを除雪したものがたくさん残っていたのかもしれません。

 どこか新幹線の駅、とりわけ岡山駅を思わせるような造りをした駅舎[④] [⑤]。壁面を見てみると、前回の下車時は壁時計が設けられていたのが、いつの間にか撤去されていて、その痕跡だけが残るという状況になっていました。まあ、保守が面倒だというのはあるでしょうね。それに、スマホをポケットからスッと取り出せば、時刻などいくらでも分かりようがありますし。

 「米子〜鳥取駅間が通勤圏内に かよえ〜る特急」[⑦]。両駅間は93kmほどで、たしかに特急列車ならば1時間程度で行き来できるので、十分に通勤・通学圏内と言えるかもしれません。しかし、問題はその値段です。
 JR西日本には、特急用定期券「パスカル」があり、米子〜鳥取にも設定がありますが、運賃相当分は定期券による減免が適用されているものの、特急料金相当部分は、「その区間の自由席特急料金×約30日/90日/180日」となっていて、定期券だからという割引は一切ありません。ゆえに、例えば米子〜鳥取間は、普通の通勤6か月は234,040円ですが、パスカル6か月は447,300円となっています。

 駅前から伸びる県道25号線を進めば、鳥取砂丘へ行けるようです[⑧]。まあ、もちろん、実際には、駅前の通りをまっすぐ行けば砂丘に辿り着けるというほど、砂丘は駅の近くにはないわけですが・・・。ただ、鳥取県庁がここをまっすぐ行った先にあるというのは本当のことで、ひたすら道を直進していけば、その突き当たりに県庁があります。

 鳥取から関西まで、スーパーはくと号なら乗り換えなしで行けるということを宣伝する広告[⑨]。よくよく考えてみると、「智頭急行の列車をJR西日本が宣伝しているのか?」とも思ってしまいます。とはいえ、智頭急行線を走るのは上郡〜智頭間のみで、あとは全区間がJR西日本の路線であるわけですから、スーパーはくと号の利用が増えることは、そのままJR西日本の増収に直結しています。

 鳥取駅の改札口[⑫]。2016年11月に、米子・松江・出雲市の各駅に自動改札機が導入され、鳥取・島根の両県が自動改札機未導入地域から脱出しましたが、このように、”鳥取県で唯一の自動改札機設置駅”は、鳥取ではなく米子となりました。利用客は当然鳥取の方が多いのですが、岡山〜倉敷〜新見〜米子〜松江〜出雲市から成るICOCAエリアに入らなかったことがまずかったようです。

 15:23発の智頭行きに乗車します[⑬]。この先の浜坂・豊岡方面は久しく乗っていないので、そちら方面を経路上に組み込みたかった(もっとも、もし組み込んでいたら、東浜〜浜坂の終日運休でアウトだったわけですが。代行輸送もなし)ところでしたが、そうすると、一筆書きの経路に岡山を含めることができなくなるため、因美線・姫新線・津山線で岡山を目指します。


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