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※各画像はクリックすると拡大します。














 トンネルを介しながら直線が続く区間[②]。北宇和島〜江川崎間は65km/h(そこらへんの自動車以下だと思うのですが・・・)に抑えられているのに対し、1974年開通の江川崎〜若井間は、このような高規格な造りを活かして、85km/hを最高速度とした運転を行っています。もっとも、高規格だろうとなんだろうと、本数の少ないローカル線であることに変わりはないので、日陰には苔がありましたが・・・[③]

 例によって川が近い駅、打井川[④]。グーグルアースで確認する限りでは、それなりに秘境駅間がありそうなところなので、そのうち下車したいと思ってはいます。特に春は、桜が綺麗に見られる駅でもあるようですから。

 若井駅の手前(といっても、3.6kmほど離れているのですが)で、土佐くろしお鉄道中村線と合流します[⑤]。土讃線から一続きに繋がり、特急列車も走っている中村線ですから、予土線よりも”格が上”といえば、たしかにそうです。しかし、この写真の撮り方からも分かるように、直線の方が予土線で、曲がっている方が中村線です。なぜなら、後者は、この先にループ線があるから。

 予土線と中村線が合流するのは、ここ川奥信号場です[⑥]。名前の通りに人家からは離れたところにある信号場で、人目にはつかないようなひっそりとした場所にあります。厳密には、ここで中村線に乗り入れることになる予土線ですが、運賃計算上は、この先の若井〜窪川間のみが中村線です(まあ、いくらなんでも、信号場〜窪川間の運賃計算などできません)[⑦]

 若井に着きました[⑧]。若井〜窪川間は、土佐くろしお鉄道中村線に乗り入れているという扱いであり、運賃も別途に計算されます。ただし、四国フリーきっぷ、四国グリーン紀行等のフリーきっぷでは、この区間はフリー区間内に含まれていて、別途の精算は要しません。なお、四国グリーン紀行とバースデイきっぷについては、中村線を含む土佐くろしお鉄道全線もフリー区間内です。

 終点の窪川に到着しました[⑨]。一度に通しで乗ろうとすると、結構退屈で面倒くさい予土線ですが、途中で宿泊して2日に分けると、そこまで苦にはなりませんでした。










 窪川に到着しました[①]。若井駅は、土佐くろしお鉄道中村線の駅であり、JR四国の駅数にも計上されていませんが、そこだけ予土線のナンバリングから外すのもさすがに不自然だと思ったのか、若井駅にも、「G27」の番号が割り当てられているようです。

 ホームの様子[③]。向こうの方に見える、単行の気動車が停車しているホームとその裏にある駅舎のみが、土佐くろしお鉄道の管轄で、あとのホームとメインの駅舎は、JR四国の管轄となっています[④]。JR四国と土佐くろしお鉄道が接続する駅ですが、特急列車については、ここで行うのは乗務員交代のみであり、窪川を始終着とする特急列車の設定はありません(猪谷のようなものですかね)。

 窪川駅の発車時刻表[⑤]。北海道地区の時刻表を見ると、あまりの普通列車の少なさに腰を抜かすことがありますが、窪川駅(土讃線)もなかなかに強烈ですね。パッと開いて見る時刻表では、特急列車の数が多いので、あまり目立ちませんが、普通列車の本数が1日6本というのは、結構な少なさだと思いますよ。
















 特急あしずり4号で高知を目指します[①]。土讃線の特急列車は、南風号は全列車にグリーン車があるものの、あしずり号としまんと号はそうでもないので、場合によっては、グリーン車を連結しない列車に当たってしまうこともあります。四国グリーン紀行やバースデイきっぷを使っているときにそうなると、ちょっとがっかりしますが。

 しかし、今回は幸いでした。あしずり4号は、グリーン車を連結している便でした。2+1配列のゆったりとした座席が、私を待ってくれていました(フリーきっぷで乗っている身分で、何を言っているのかという話ですが・・・)[②] [③]。が、一方で残念だったのが、リニューアルを施した車両に当たらなかったということ。2000系のリニューアルは、2010年下期から開始しているのに、まだ完了していないようで・・・。

 JR四国では、瀬戸内海が見られる区間は随所にあります。しかし、太平洋を眺められる区間というのは、そう多いものではありません。土讃線も、基本的には山がちな中を走っていくので、海と巡り合える時間は多くはありません。窪川〜高知の道のりでも、安和〜土佐新荘〜須崎の2区間でのみ、一瞬太平洋がチラリと覗く程度です[④] [⑤]

 土佐加茂で下りの普通列車と行き違い[⑥]。須崎〜高知間は、普通列車もそこまで極端に少なくはありません。12:48に到着する伊野は、高知の通勤・通学圏の西端ともいえる駅であり、全ての特急列車が停車する(臨時列車の幕末維新号は通過)ほか、伊野〜高知間の区間運転の普通列車も、多く設定されています[⑧]

 ログハウスのような木造駅舎を持つ朝倉駅[⑨]。足場が組まれ、何やら工事をしているようだったので、「コンクリート造りの新しい駅舎にでもするつもりなのだろうか」と思いましたが、特にそういうわけではなく、単なる補修工事だったようです。

 朝倉を発車すると、鏡川を渡りますが[⑩]、この辺りまでやってくると、車窓の風景も、だいぶ都市的になってきました。列車は13:02に終点の高知に到着し、あしずり4号での道のりが終わりました[⑪]


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