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 長崎行きの飛行機に乗るために、那覇空港へと向かっていますが、直接そのまま空港に行く前に、ちょっと立ち寄っておきたいところがありました。それはここ、那覇空港駅のひとつ手前の赤嶺駅です[①]

 それは、赤嶺駅が、モノレールも含めた広義の鉄道としては、日本で最も南にある駅だからです[②]。今から約2年半前に、狭義の鉄道としては日本最南端となる指宿枕崎線・西大山駅を訪れていますので、狭義の最南端に降りたなら、そりゃあ広義の最南端にも降りてしかるべきだろうと思ったため、赤嶺で下車しました。

 駅前には、「日本最南端の駅 ゆいレール赤嶺駅」と書かれた石碑が建てられています[⑤]。しかし、眼前に開聞岳を臨むことができる西大山駅とは異なり、同じ最南端でも、こちらは那覇市の市街地の中にある駅(ま、モノレールですからね)なので、”東西南北の極地”にある駅ではありますが、良くも悪くも、そのような雰囲気はありません[⑥]












 15:25発の長崎行きの便に搭乗し、長崎県を目指します[①]。本土へ行った後は、鉄道での移動が始まりますが、「各都道府県の代表駅は、極力一筆書きの乗車券の中に収める」という条件を掲げたとなると、乗車券の起点駅は、線路が完全に途切れる終端駅である長崎駅に設定するのが最も適当です。長崎以外の駅から始めると、長崎へ行くために”はみ出す乗車券”が必要になってしまいます。

 長崎行きの便へは、バスで移動後、タラップから搭乗することとなっているため、まずはバス乗り場へ行かねばなりません[②]。私はあまり飛行機には詳しくありませんが、バス→タラップという搭乗方法は、空港の中でも辺鄙な場所を割り当てられやすいLCC等でのやり方だと思っていたので、よもや全日本空輸の便でそのようになるとは思ってもみませんでした[③]

 私の地元は茨城県ですが、長崎行きに先駆けること5分の15:20発の茨城行きという便があるようでした[④]。茨城県民の中でも、茨城空港に近い人なら、同空港を利用することもあるでしょうが、私の場合、所要時間的には茨城よりも羽田の方が近いところに住んでいました。また、羽田⇔那覇と茨城⇔那覇では本数が段違いで、茨城⇔那覇はスカイマークしかない(私はJAL派)ため、今回も羽田からJALでした。

 連絡バスに乗って搭乗場所へ向かいます[⑤]。普段はまず立ち入ることのない駐機場をバスで駆け抜けていくというのは、なかなか面白いものがあります[⑥]。お目当ての便は、既にタラップを装着した状態で我々を待っていました[⑦]


















 日本航空派の私ですが、あいにく、那覇〜長崎間には、全日本空輸しか就航していません(それも1往復・・・)。で、日本航空を利用するときは、いつも必ず普通運賃+1000円で乗れるクラスJにしていますが、全日本空輸には、そのようなお手軽上級シートはなく、+約8000円で乗れるプレミアムクラスか普通席かのどちらかが選択肢として提示されます。

 「まあ、学生時代の最後を飾る旅だし、高いことは承知でプレミアムクラスにすることも吝かではない・・・」と思ったら、那覇〜長崎線には、プレミアムクラスを備えた機材はあてがわれないようでした。

 そんなわけで、”私にしては珍しく(←嫌味な言い方)”、今回は普通席と相成りました[①]。飛行機で普通席に乗るのは、今回のように普通席しか選択肢がなかった、2016年3月の函館〜名古屋(中部)での搭乗以来です。もっとも、今日のこの便は実にガラガラで、ほとんどは空席でした[②]。私の隣2席も空席で、後ろもまた誰もいなかったので、背もたれも倒し放題[③]。そのような意味では十分に快適でした。

 多くの飛行機が離着陸する那覇空港は、日本でも有数の過密空港です。私が搭乗しているANA1872便も、ドアクローズに至ったは良いものの、なかなか離陸の順番が回ってこず、しばらく待機させられました。那覇空港は滑走路が1本しかなく、その1本しかない滑走路を、着陸する飛行機と離陸する飛行機が輻輳しながら共用します[④]

 鉄路での移動の起点となる長崎を目指して、2日連続の空の旅です[⑤] [⑥]。はるばる沖縄までやってきて、1泊しかせずに出ていくのももったいない・・・と思いつつ、当初は、「8日(今日)の朝早い便で来沖し、その日のうちに長崎へ移動する」という案も考えていました。

 しかし、そこは時間帯によって運賃が大幅に変動する飛行機。今日の朝の便は、昨日の午後の便よりもべらぼうに高く、その差額は、ホテルでの1泊の宿泊料金を優に超えるものでした。ゆえに、昨日のうちに来沖し、一晩を明かしていく方が、よっぽど安上がりになると分かったため、羽田→沖縄の移動は、昨日のうちにしておいたというわけです。

 沖縄県も離島が多いですが、長崎県もまた離島の多い県です[⑧]。海に浮かぶ大小さまざまな島は、空を飛んでいる飛行機の機内からも確認することができます。ここ数日は、九州でも寒い日が多く、長崎県でも降雪があったとのことで、上空から目を凝らしてみると、山の表面にいくらかの残雪も見られました[⑨]

 長崎空港が近づいてきたので、当機も着陸のための準備を整えます[⑩]。大村湾に整備された滑走路を捉え、無事にタイヤを地面につけることができたら[⑫]、起こし上げたフラップによる空気抵抗の増大も借りながら、手短に減速していきます[⑬]


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