Page:57

※各画像はクリックすると拡大します。











 明石駅にやってきました[①]。通過したことなら何度でもありますが、こうして下車してみるのは初めてのことです。他のJR線との接続がないので、意外と”用事”がないんですよね。じゃあ、今回は用事があったのかといえば、別にそうではなく・・・、「姫路からスーパーはくと号に乗りたいけど、これは神戸には停車しない」、「なら、とりあえず明石まで乗るか・・・」というだけのことでした。

 明石駅は、南口と北口で全く異なる表情を持っています。南口は、市街地に面した側であり、駅前から都市らしい街並みが広がっていて、活気があります[③]。また、明石駅は、南に山陽電鉄、北にJR線がそれぞれ通っている(いずれも高架駅。隣接)ため、南側の駅舎には、山陽電鉄のイメージカラーである赤色が配されています[④]

 一方、北口は、道路を一本挟んだすぐ向こう側に明石公園があるため、その駅前の様子は、南口とはまるで異なっています[⑤]。「大都市でありながら自然に恵まれた・・・」とでも言いましょうか、駅舎を出たその瞬間から、公園の樹木が展開します。また、北側はJR側に当たるためか、こちらの駅舎には赤色の線はなく、「JR明石駅」が強く主張されています[⑥]












 明石で20分の時間を潰し、野洲行きの新快速に乗車します[①]。なお、明石は、線路別複々線となっているため(1・2番線は電車線、3・4番線は列車線)、4番線の発車標には、隣のホームの2番線から出る列車も表示し、普通列車や快速列車に乗り換える人への配慮がなされています。方向別複々線とは異なり、向かい側に行けば接続列車が来るわけではないですからね。

 明石海峡と明石海峡大橋[②]。今日は天気が良いので、海面への陽射しの照り返しもきついです。基本的に市街地の中を駆け抜ける東海道・山陽本線(アーバンネットワーク区間内)においては、朝霧〜須磨間の海沿いの区間は、一種のオアシスのようなものであり、この区間で陣取り位置を選べるならば、やはり海側に座りたい(立ちたい)ですね[③]

 下り列車とのすれ違い[④]。山陽本線・東海道本線(上り)は、姫路から本数が多くなり、加古川、西明石、須磨・・・と進むごとに、また一段と本数が増えていきます。そして本数的に最も賑やかになるのは、やはり尼崎〜京都間で、昼夜を問わず数多くの列車が行き違う、日本でも屈指の高頻度運転区間となります。

 何やら見慣れない車両が現れました[⑤]。少なくとも、JR線の車両でないということだけは分かります。側面の色合いからして、西武鉄道の新型車両・40000系と予想しましたが、このあたり(新長田〜兵庫間の付近)には、川崎重工業の車両カンパニーがあるので、そこで落成して甲種輸送される編成だったのかもしれません。

 神戸に到着しました[⑥]。兵庫県の真の中心駅は三ノ宮とされるということもあってか、神戸の地位はやや格下(三ノ宮には全ての昼行特急が停まるが、神戸はそうではない)ですが、新快速以下の種別の列車については、全列車が停車します[⑦]



















 さて、神戸駅です[①]。今回は、47都道府県すべての代表駅で下車することを行うようにしていますが、「兵庫県の代表駅は、果たしてどこなのか?」という問題。特に何も知らない人であれば、「そりゃ、神戸駅じゃないの?」と思われるかもしれませんが、実質的には、三ノ宮駅こそが兵庫県(神戸市)の中心駅として機能していることは、事情通にはよく知られていることです。

 私も、兵庫県の真の代表駅は、三ノ宮だと思います。しかし、JTB時刻表の路線図によると、代表駅の記号がついているのは、神戸駅でした。となると、神戸駅で下車しないわけにはいきません。神戸と三ノ宮、所詮は2つ隣同士の駅ですから、両方で下車することは、それほど難しいことではありません。よって、まず神戸で降りて、そのあと三ノ宮でも降りることにしました。

 非常に多くの列車が発着する神戸駅[③]。特急はまかぜ号は停車しますが、スーパーはくと号は停車しない(日中)ので、その分だけは三ノ宮よりも停車本数が少ないです。しかし、新快速以下の列車は全て停まるので、平日の日中でも、毎時16本の列車があります。

 神戸駅前[④] [⑤]。繁華街は三ノ宮の方に形成されているとはいっても、神戸駅だって、それなりには都会です。駅舎は1930年に竣工した歴史あるもので、近代化遺産にも指定されている逸品です[⑥]。どことなく上野駅に近いような雰囲気を有しているのは、上野駅の現行もまた1932年に竣工した、比較的近い時期に完成したターミナル駅舎同士だから、ということでしょうか。

 貨物列車が通過していきます[⑦]。現状、新幹線での貨物輸送は行われていないため、東海道・山陽本線は、多数の貨物列車が行き交う、物流の動脈としても機能しています。今は昼間ですが、深夜もまた多くの貨物列車が行き交っており、夜行列車が壊滅的な状況になった今となっては、夜の主役は貨物列車です。

 神戸駅南口でひときわ目立つのが、この全面ガラス張りのビル[⑨]。ご覧の通り、全体的に青っぽいと申しますか、ガラス張りで構成された造りでありながら、外からは内部の様子を伺うことができません。そして、この高層建築についている名称は「神戸クリスタルタワー」。そのガラスは外の様子をよく反射していて、一般的なガラス張り建築とは異なる威容を持っています。

 北口がメインとなる神戸駅においては、南口は、幾分静かです(先のクリスタルタワーは、南口にあるのですが・・・)[⑪]。阪神高速が通っているので、自動車が行き交う音は賑やかですが、人通りは少ないです。そして、ある鳩のつがいが、餌を口移し中・・・(なのか?)[⑫]。ああ、平和というか、なんというか・・・、平日の昼間はいいものですね。

 神戸駅を訪れたので、次は三ノ宮駅を目指します。11:50発の快速列車に乗り、三ノ宮を目指します[⑬]。11:48発の新快速もありますが、三ノ宮までの移動であれば、”元町に停まるかどうか”の違いしかありませんし、2駅ぶんしか移動しない人間が新快速に乗るのも迷惑だろうと思うので、快速の方に乗ります。快速も223系でしたから、快適性に相違はありません[⑭]


TOP                    10  11  12  13  14  15  16  17  18  19
20  21  22  23  24  25  26  27  28  29  30  31  32  33  34
35  36  37  38  39  40  41  42  43  44  45  46  47  48  49  50
51  52  53  54  55  56  57  58  59  60  61  62  63  64  65
66  67  68  69  70  71  72  73  74  75  76  77  78  79  80  81
82  83  84  85  86  87  88  89  90  91  92  93  94  95  96
97  98  99  100  101  102  103  104  105  106  107  108  109
110  111  112  113  114  115  116


DISCOVER どこかのトップへ

66.7‰のトップへ