土・日きっぷで大暴れ!
土・日きっぷで東日本のあちこちを巡る旅


つばさ118号でいざ郡山まで。
追加料金なしでの無料の指定券第1回目の発動。
吹雪 大雪は大雪でも、風に乗って横殴りに降る「吹雪」

全く色調が変わらない、灰色の雲が空一面を覆い隠し、木々には大量の雪が付着。
足跡一つない、綺麗な雪面がかえって一種の「怖さ」を感じさせます。

その吹雪の中を、つばさ118号は雪を切り裂くようにして走ります。
速度的にはまだまだ新幹線ではありませんが、(まぁ当たり前)雪を切り裂きながらひたすら黙々と走るところからは、もう既に新幹線並みの力強さを感じます。
大石田 約15分で最初の停車駅、大石田駅に到着。
さすがに降りる人はいませんが、何人か乗車する人はあり、15号車指定席は更に乗客を増やしました。
むぅ 無機質に広がる銀世界は、美しさよりも怖さを感じさせます。

晴れていれば、さぞかし綺麗な銀世界といったところだったでしょうけれども、明らかに悪天候という状況では、とてもそんなことは言えません・・・。

・・・しかし!
え? ↑から5分後の場所では、雪が降っていないどころか、地面にも雪が全くありませんでした。
停車駅としては、まもなく村山駅に到着しようというところです。

この5分の間に、山を越えるような長いトンネルを通ったかどうかはよく覚えていませんが、たった5分移動しただけで天気も周りの状況も一変するとは・・・。
(東海道新幹線の関ヶ原は、トンネルを越えないでも天気と雪の積もり方が変わります)
延伸 さくらんぼ東根駅の次の停車駅、天童駅にはこのような看板がありました。

「伸びる”つばさ”が地域を拓く」

新庄への延伸は1999年に実現しましたが、大曲駅への延伸はまだ実現していません。(というより、大曲までつばさ号を行かせようという計画があったこと自体、この看板を見て初めて知りましたが・・・。)

大曲まで標準軌化すれば、そのまま秋田へと行くことができますが、まぁそうなったとしても秋田までつばさ号で行く人はまずいないでしょう。(所要時間的にこまち号が有利)

でも、首都圏対秋田の直通昼行列車としては、「つばさ」の愛称の方が似合いますよね。
キタ山形 間もなく山形駅に着こうというころに、進行方向右側に山形城を見ることができました。

私は特に戦国武将が好きだったり、歴史が好きだったりはしませんが、ここ最近の戦国武将ブームとやらで、山形城を訪れている人も多かったりするのか・・・?

商業的に見れば、訪れる人が増えるというのはお土産を買っていく人も増えたりするわけで、このブームは大歓迎なのでしょうけれども、どうも一時的に乗せられている人々を見るのは何か辛い・・・(笑)
なんじゃ? 14時05分、山形駅に到着しますが、そのとき見慣れない車両を発見しました。

車体側面が水色で、ナントカLINERと書かれた車両・・・。

後で画像を拡大してみたところ、方向幕が「左沢(あてらざわ)」と表示されていることを確認できたので、そこで左沢線の車両だということが分かりました。

まさか専用塗装の車両があるとは思ってもいませんでした。(後々調べてみると、この画像のキハ101形は左沢線専用車両だそうで!塗装だけでなく、車両も専用とは。。。)
山形 そして14時05分、山形駅に到着。

さすが山形県の県庁所在地にあって県を代表する駅、山形。ホームに並んでつばさ118号を待っている人の数はおびただしいとも言えるものでした。

15号車指定席も当然、結構な数の新たな乗客を迎え入れたわけですが、さすがに立つ人までは出ませんでした。

でも、自由席は通路なりデッキで立つ人も発生していたのではないでしょうかね。
(通勤ラッシュか!?と思うほど、自由席乗車口には人が並んでいましたからね〜。)
そうだ 山形駅発車後、「そういや・・・」と思いながら、リュックの中から、これを取り出しました。

それは「土・日きっぷアンケート券」

土・日きっぷの購入時に、ご案内と共にもらうものですが、出発前に回答して上野駅とかで渡さなかったのは、「どこか旅先の適当な駅で渡したい」と思っていたから(笑)

しかし、Q1でいきなり困りました。
「目的地は?」と聞かれても・・・。いや、いろいろとしか言いようが・・・。
米沢 山形駅発車後に眠ってしまい、目覚めたのは米沢駅に停車しているときでした。(14時41分着)

米沢駅には、2008年8月に1回訪れていますので、1年半以上ぶりの再来訪。
まぁ、来訪といってもつばさ号で通るだけですが。。。
ううん 米沢駅発車時には、ここ米沢と羽越本線の坂町駅とを結ぶ、米坂線のホームを見ることができます。
そこに停車していたのは、キハ110系でした。

前回米沢駅を訪れた、2008年8月のときは、まだこのような車両が走っていました。

座席の座り心地も乗り心地も決して良いとは言えないし、乗降扉も開けるのは手動で、何より冷房がありませんでした。

改めて思い出してみれば、それはいずれも不便で困るものですが、私にはある種の新鮮なものだと感じましたし、これが「昭和の鉄道か・・・」と過去の鉄道の情景を思い浮かべることもできました。

そして今、米坂線にはキハ52形の姿はありません。たった1年半前は、そこにキハ52形がいたというのに・・・。
雪雪" 米沢駅からは、また沿線に雪が見られるようになり、雪自体も降ってきました。

木々の葉には雪が付着し、まさに「凍てつく森林」の様相。
えーと かなり分かりづらいですが・・・、かつてはスイッチバック駅であった峠駅を通過中です。

かつては赤岩・板谷・峠・大沢と4連続でスイッチバック駅がありましたが、つばさ号乗り入れのための奥羽本線標準軌化のときに全て廃止され、今つばさ号はその面影を一切感じさせることなく、その4駅を通過します。

北陸新幹線が碓氷峠の存在を全く思い出させないように、つばさ号もまた4連続スイッチバックの時代を思わせるようなことは全くしません。
会って離れて 峠駅の2つ前、関根駅から複線になっていますが、上下線は出会ったかと思えば、また別れていったり。

向こうに見える線路は下り線で、つばさ号の車内から外をずっと眺めていた限り、奥羽本線の福島〜関根間では、このように上下線が分かれてしまうというのはよくあることのようです。

そろそろ福島駅。
一応、福島駅で在来線特急としてのつばさ号は終わり。
                  10  11  12  13  14  15  16  17  18  19  20  21  22  23  24  25  26  27  28  29  30  31  32  33  34  35  36 
DISCOVER どこかのトップへ

66.7‰のトップへ