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◆み  ど  り  湖  駅◆


みどりこ①

完全直線のホーム②

縦書き③

上りホームへと④

下りホームへと⑤

E351系が通過⑥

塩尻市街が見える⑦

ショップねぇ⑧

記念碑⑨

帰りも115系⑩

 みどり湖駅は1983年の中央本線岡谷〜塩尻間の短絡線の完成とともに開業した駅です。完全な直線上にあって[②]、住宅や保育園などがある場所から一段下がった場所にあるというところに、後年に作られた短絡線の駅らしさがあると言えます。

 この駅には、駅舎という駅舎はありません。線路の上に架かっている道路が、上りホームへの入り口[④]と、下りホームへの入り口[⑤]を結んでいます。E351系の下りスーパーあずさ号が通過する場面に遭遇[⑥]できましたが、さすが線形が良いこともあってか、かなりの速さでした。ちなみに、写真を見ていただくと分かりますが、枕木はPC枕木であり、この線路の規格の高さと列車本数の多さが分かります。

 みどり湖駅は標高で言うと隣の塩尻駅より約45m高いところにあり、駅の付近からは、塩尻の市街地が見られます[⑦]。やたらと背の高い建物も見えますが、いったい何なんでしょうか。このように見てみると、なかなかの街が形成されているんですね。

 下りホームへの入り口に、「ハッピードリンクショップ」と名付けられた・・・、何と言えば適当なんだ。自動販売機が4台置かれた場所があります[⑧]。ショップとは言うものの、ただの自動販売機の集まりなので、当然ながら店員なんていません。看板を見ると分かるように、ハッピードリンクショップは登録商標にもなっているようで、ここに自動販売機をおいた人が何となくつけた名前というわけではないようです。
 (※注・株式会社フローレンという会社が主に山梨・長野・静岡で展開する、1つの立派な施設で、その数は既に1000を越えているらしいです)

 「安心価格」「奉仕価格」とあるように、ここで売られている商品は通常の自動販売機で売られているものよりも安めの価格がつけられています。まだ朝のコーヒー(旅行中くらいにしかやりません)を飲んでいなかったので、”100円”の缶コーヒーを買いました。

 下りホームには、みどり湖駅新設の記念碑があり[⑨]、その記念碑を横目に入ってきた115系に乗り、塩尻へ戻ります[⑩]








◆塩  尻  駅◆


駅名標①

停車する115系②

千葉からの列車③

松本経由以外なんて④

暑すぎではない⑤

駅舎⑥

改札口の様子⑦

E257系のあずさ⑧

 塩尻駅は中央本線と篠ノ井線の駅です。いや、中央東線と中央西線、篠ノ井線の3路線の駅、という言い方をしても良いかもしれません。中央本線は東京〜名古屋間を結ぶ路線ですが、ここ塩尻で線路の伸びる方向が逆になっており、東京〜塩尻(東線)、塩尻〜名古屋(西線)間をそのまま直通しようと思っても、ここで方向転換をしなければなりません。

 そのことと塩尻で会社が変わる(JR東日本とJR東海)こともあってか、東線と西線を直通する列車はなく、東線と西線は同じ中央本線ではあるものの、全く違う路線のようにそれぞれ機能しています。

 次に乗車するのは特急あずさ3号です。改札口にある発車標では、「松本経由南小谷」と表示されていました[④]が「塩尻から松本〜大糸線経由以外でどうやって南小谷へ行くと言うのか」とツッコミを入れたくなりますね(笑) そりゃあ、塩尻から南小谷へ行く方法はいくつもありますが、もっとも常識的な経路を考えれば、ねえ・・・。

 今日は起床してから、どうも過ごしやすいなと思っていましたが、気温が結構上がってくる10時くらいになっても、塩尻駅前の温度計は28度を表示していました[⑤]。夏日ではありますが、猛暑日はもとより、真夏日ですらありません。もちろん動けば普通に汗は書きますが、辛くはないですし、8月の旅行であっても、いつもこれくらいだとありがたいんですがね。

 塩尻駅は岡谷駅と同様に、自動改札機が導入されています[⑦]。しかしながら、改札機に乗車券を投入する際、「あれっ」と思うのは、そうです、Suicaをかざすところがないんですね。JR東日本内の地方でも、新潟近郊と仙台近郊ではSuicaが利用できますが、長野近郊ではまだ利用できません。

 乗車券を自動改札機に通して、2番線へ。次に乗車する特急あずさ3号が10:14にやってきます[⑧]。あずさ3号は、大糸線に乗り入れる唯一の定期の下りあずさ号(スーパー含む)で、はるばる千葉駅を始発としてやってくる列車です。ちなみに、上り下り関係なく、あずさ3号は千葉駅へ乗り入れる唯一の定期あずさ号でもあります。







篠ノ井線・大糸線4053M 特急あずさ3号(E257系)
塩尻(10:15)〜南小谷(11:42)

グリーン車の座席①

松本到着②

主要駅・信濃大町③

素敵な景色④

間接照明は高級感がある⑤

夏はこういう景色が良い⑥

貸切状態⑦

まもなく南小谷⑧

普通車も⑨

終点・南小谷⑩

 あずさ3号に乗って向かうのは、終点の南小谷です。今日はまず、あずさ3号で南小谷へ行き、普通列車に乗り換えて糸魚川へ行くことで、大糸線の全線乗車を果たしたいと思います。

 今回はグリーン車を選びました[①]。塩尻〜南小谷間の営業キロは100km未満で、JR東日本線内の100kmまでのグリーン料金は1000円。8月20日は繁忙期なので、指定席料金は通常期の510円+200円。そしてグリーン料金は普通車自由席の特急料金に加算するということから総合して言うと、なんと普通車指定席に対して+290円でグリーン車指定席に乗れてしまうんです。

 10:23に松本に到着[②]。ここでは付属編成の2両を切り離すため、4分停車します。人口約24万3000人で、長野市に次いで、長野県では第2位の人口を擁する松本市の中心駅である松本駅は、あずさ号においては、甲府駅と同等か、あるいはそれ以上の下(乗)車がある駅ではないでしょうか。松本ではちょっとホームに出てみましたが、降りた人はやはり多かったですね。

 松本から先は大糸線に入ります。豊科、穂高と停車して11:01に到着するのは信濃大町です[③]。全列車が停車し、ここを始終着とする普通列車も数多く設定されている、大糸線の主要駅です。ここで下車する人も多かったですが、少なくともグリーン車では、松本、豊科、穂高、信濃大町と停車してきても、乗客は1人も増えませんでした。なお、塩尻から乗ったのは私1人でした。

 青々と茂った木々を擁する森に、やがて秋には黄金色に実る田圃、その手前の草地にはところどころ白い花が咲き、彩を添えます。上の方を見てみれば快晴の青空が広がり、太陽の光が地上の緑をより一層輝かせています[④]。原風景という言葉を辞書で引いてみると、「変化する以前の懐しい風景」という、やや曖昧な答えが返ってきますが、私にとっては、こういうのが日本の原風景です。

 ところで、E257系のグリーン車では、照明に電球色の間接照明を採用していますが、やはり間接照明は高級感が醸し出されるので良いですね[⑤]。普通車も間接照明ですが、それの白色に対して、グリーン車は電球色なので、高級感と体感的な「温かみ」がよりあります。間接照明は暗いと言う人もいるようですが、別に車内で読書などをするわけではない人間としては、間接照明の方が好きです。

 豪快に流れる川に、手前から奥へと広がる緑、その上の青空[⑥]。先ほどの田圃の風景も良いですが、こちらもそれに負けないくらい良い景色ですね。こういうところで川遊び・・・、なんていうのは、日本の古き夏休みの姿でしょうか。冬は一面の雪景色となっていることでしょう。

 白馬でも多くの下車があり、グリーン車も、ついに私以外の乗客は1人という状況になりました。白馬発車後、「終点の南小谷で糸魚川行きに乗り継ぐ場合は跨線橋を通って隣のホームへ行く必要があるが、跨線橋に階段には、編成後方(※具体的に○号車が〜と言っていたけど忘れた)が近いので、糸魚川行きに乗る人は予め編成後方へ行っておくと良い」という案内が流れました。
 そのためか、白馬を発車してからしばらくすると、私以外の唯一のグリーン車の乗客も編成後方へと向かっていってしまい、9号車のグリーン車(半室)はついに私1人だけとなりました。

 その結果、グリーン車は完全な貸切状態に[⑦]。車内の様子もきれいばっちりに撮影できます。他に誰もいないので、降りてしまっているカーテンを上げに各座席の前に入り込んでいっても、何のお咎めもありません。しかし、この貸切状態になっても「まだまだ」と思うのは、編成丸ごと貸切を体験済みだからかもしれません。

 「まもなく南小谷」という表示が情報表示機に出てきたので[⑧]、私も編成後方へ向かっていきましたが、普通車にも誰1人として乗客がいないという車両がありました[⑨]。それだけ多くの人が編成の後方へ既に行っているということなんでしょうが、これは同時に、糸魚川行きの列車に乗り継ぐ人が多いということでもありますね。私もそれに乗りますが、混み合うんですかね・・・。

 11:42、終点の南小谷駅に到着です[⑩]。塩尻からは1時間37分ですが、あずさ3号の始発駅である千葉からは5時間4分もの所要時間です。千葉から南小谷まで乗り通した人はいないだろうと思いますが・・・、大変ですね。



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