まだ見ぬ九州の鉄道を求めて・・・
九州初上陸!夏の南国の地を駆け巡る旅


新八代駅でつばめ4号を下車したものの、リレーのバトンを受けるリレーつばめ4号に乗車しませんでした。
大きな理由は特にはないのですが、3分でせわしなく乗り換えるのが嫌なものでしたので・・・。
駅舎 改札口を抜けて、駅舎の外へと出て駅舎を撮影。
新八代駅は2004年の九州新幹線暫定開業と同時に開業した駅であり、わりと新しい駅ということもあって、駅舎は近代的な装い。

さて、駅舎はとても綺麗で、おまけにガラスが多用されていて、なかなか良いものだとは思うのですが、問題は・・・。
!? 問題は駅前の発展度合い。

地方のローカル線の駅なら、こうして駅前に田圃が広がっていてもどうということはありませんが、新八代駅は新幹線駅。それにしてはちょっと・・・、と感じてしまいます。

本家の鹿児島本線の八代駅は、新八代駅の一つ隣にありますが、そちらはもう少し駅前にも建物があったりして、栄えているようです。
ただ、今はちょっと寂しい新八代駅の駅前も、九州新幹線が全通したときには、また状況は変わってきそうです。
ショーケースに展示 駅構内に戻ってみると、ブリキのおもちゃの車両が展示されているショーケースを見つけました。先程、新八代駅の改札から出てきたときには見落としていたようです。

その中には0系もありますが、ご存じのように、残念ながら0系は九州新幹線が全通する前の2008年12月に引退してしまいました。

一度だけ、たった一度だけでも良かったので、博多駅にやってきた800系と、0系の並びをこの目で見てみたかったものです・・・。
駅構内 次に乗る列車、リレーつばめ42号に乗車するために改札を通る前に、駅構内を撮影しておきます。撮れるものは何でも撮っておきます。

フィルムカメラと違って、デジタルカメラではほぼ無限に撮影ができるので、「あぁ残り何枚、残り何枚・・・」と気にすることなく撮影できます。そのため、無差別に何でもドンドン旅の記録として写真を撮っておくことができます。

ちなみに、この向きで見て左側へ行くと、鹿児島本線のホームへ行くことができます。
リレーつばめ号も在来線列車ではありますが、新幹線つばめ号との接続のために専用線を通って新幹線ホームまで来るので、一般の在来線列車の乗り場はリレーつばめ号とはまた違うところにあるのです。
11番線の列車は・・・ 次に乗車する列車は、ここまでに何度か書いてきましたが、リレーつばめ42号博多行き。本来は新幹線のつばめ42号から、このリレーつばめ42号に乗り継ぐのが正しいはずですが、私はつばめ4号からの乗り継ぎ。

ところで、リレーつばめ42号は玉名駅などにも停車する、停車駅の多いタイプですが、接続対象の新幹線つばめ42号も、各駅停車タイプになっています。
つばめ号とリレーつばめ号は停車駅の性格が合わせられているようです。

一方、先程の新幹線つばめ4号は、途中川内駅にのみ停車する速達タイプであり、接続するリレーつばめ4号も停車駅の少ない速達タイプです。これは画像の発車標の下に出ている、リレーつばめ6号(&つばめ6号)においても同じです。
鹿児島本線42M リレーつばめ42号(787系)
新八代〜鳥栖
1号車へ さて、リレーつばめ42号で次は鳥栖駅まで移動しますが、ここでは普通車ではなくグリーン車を選択しておきました。

グリーン車は編成中ほどに連結されているのではなく、最後尾の1号車。先頭車にグリーン車を設けるというのは、今ではJR九州の特急形車両全車に共通する要素になっています。

ちなみに、この787系の1号車の形式はクモロ787形。モーターの「モ」があるということで、電動車ということですが、静粛性はどうなのでしょうか?
DX 乗車するのは確かにグリーン車ですが、今回は一般のグリーン車ではなく、その一つ上をゆくDXグリーンを選択しました。

このDXグリーンはJR九州にしか存在しないものなので、ここでも一つ、「九州ならでは」のものを体験・記録しておきます。「九州ならではのものを楽しむ」ということが、今回の旅の目当ての一つなので、懐には痛いですが、DXグリーン車に。

もちろん、料金は一般のグリーン車よりも高めの設定ですが、そもそも基準となるグリーン料金が、JR九州内では他社よりも安めに設定されているので、目が飛び出るほどの高さというわけではありません。
787系 787系。今のところは、リレーつばめ号・有明号・かいおう号などでの運用がありますが、九州新幹線が全通すると、いったいどのような使われ方をするようになるのでしょうか。

乗務員扉の隣に見える窓がDXグリーンの窓。
DXグリーンは一般のグリーン車と同じ1号車にありますが、空間は簡易な仕切りで区切られているので、DXグリーンの窓は、その左側にある一般のグリーン車の窓と少し距離を置いています。
ロゴ リレーつばめ号のロゴ。

筆記体で書いてあるのが原因だろうと思いますが、何も考えないでパッと見ると、「Relay」の「R」が「K」に見えてしまいます。

・・・いえ、筆記体が悪いのではなく、悪いのは私ですね(笑)
座席 さて、そろそろ車内へと入りましょう。

グリーン車である1号車の乗降口の前では、客室乗務員がグリーン車の乗客への挨拶を行います。その挨拶を受けて、いざ券面に指定された1号車・1番・C席へ。

そこで待っていたのは、この市松模様の座席。茶色と黄土色が織りなす市松模様は、かつて151系にあったクロ151形・パーラーカーの座席を思わせます。

これで窓が超大型で、かつ座席が1+1配列ならパーラーカーに幾分近づくと思うのですが、それはさすがに無理なお願いです。

ところでこのDXグリーン、電動レッグレストがあったり背もたれが電動で動いたりと、確かにデラックスなのですが、どこまでもデラックスというわけでもなく、一般のグリーン車にはあるフットレストとマガジンラックがDXグリーンにはありません。
新水俣駅通過 リレーつばめ42号が入線してきたときは、まだ新幹線つばめ42号が到着していなかったため、車内は他に誰一人としていないという、この様子。

このことからは、リレーつばめ号は新幹線のつばめ号から乗り換え客(下りであればその逆)がやはり利用客の大勢を占めていて、リレーつばめ号だけを利用するという客はあまりいないようです。

これは普通車でも同じだったようで、車内整備が終了してドアが開扉されても、乗り込む人の姿は普通車もほとんどおらず・・・。
新八代駅を発車 そして12番線につばめ42号が到着すると、それまで私以外の他の乗客が0だった1号車のグリーン車にも、つばめ42号からの乗り換え客が押し寄せ、あっという間に満席に。

それから3分足らずで、リレーつばめ42号は博多へ向けて発車。
リレーつばめ号専用の線路を下って鹿児島本線に合流すると、気持ちの良い青空と大きく広がる田圃が車窓に現れました。
弁当 さて、時刻は11時20分を過ぎ、そろそろ昼食を食べたくなってきたので、ここリレーつばめ42号で昼食を取ることに。

今朝、ドリームにちりん号を下車した宮崎駅の売店「生活列車」で購入した朝食はおにぎりでした。昼食もその類のものと言うのは嫌だったので、新八代駅のキオスクで駅弁「阿蘇赤うし弁当」を購入しておきました。

この弁当の後ろやや右に見えるコップは、無料でサービスされるソフトドリンク。この分の料金はDXグリーン料金の中に含まれています。
建設進む・・・ 新八代駅を出てから初めての停車駅、熊本駅に到着しました。1号車の乗客の乗降はありませんでした。

熊本駅で進行方向左手に見えたのは、建設中の九州新幹線の熊本駅。もう高架もホームの屋根もできあがっており、九州新幹線の全通が近づいてきていることを感じます。

既存の主要駅とは別のところに設置される駅(新鳥栖、新大牟田、新玉名、新八代、新水俣)が多い九州新幹線ですが、熊本駅は現在の鹿児島本線の熊本駅に併設されます。
荒尾通過 荒尾駅を通過。

この荒尾駅、豊肥本線に入る特急有明号は大半の列車が停車しますが、リレーつばめ号は上下合わせて4本・2往復が停車するにとどまります。

DXグリーンの大きな座席を身を任せ、一路鳥栖へと移動。
ク「モ」ロだから静粛性はどうか・・・、といったことを考えてしまいましたが、実際は電動車であることが分からないほどの静かさ。

鳥栖までは1時間20分の短い道のりですが、その時間の中でDXグリーンを思い切り堪能しておきます。
                  10  11  12  13  14  15  16  17  18  19
DISCOVER どこかのトップへ

66.7‰のトップへ