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阪和線4596H・4196M 紀州路快速(223系)
和歌山(17:15)〜鳳(18:09)

紀州路快速に乗る①

223系2500番代②

1人掛けの転換クロスシート③

蛍光灯はカバー付き④

和歌山市へ行く線路⑤

郊外の雰囲気⑥

反射する太陽がまぶしい⑦

阪和線らしくない⑧

快速運転開始⑨

鳳に到着⑩

 和歌山市16:54発の284Mで和歌山に戻ってきました。先ほど和歌山市へ辿り着いた時点で、今回の旅の最大の目的となる、紀勢本線の全線乗車を達成することができました。このままさっさと新幹線に乗れば、今日のうちに自宅に戻ることもできますが、東京へ戻るのに夜行のサンライズ瀬戸・出雲号を利用することとしているので、まだ時間に余裕があります。

 そこで、この後、阪和線(天王寺〜和歌山・鳳〜東羽衣)と関西空港線(日根野〜関西空港)の全線乗車もすることにしました。では、とりあえず阪和線の支線となる鳳〜東羽衣間の羽衣支線に乗るために、鳳駅へと向かいましょう。

 和歌山から乗るのは、17:15発の紀州路快速[①]。行き先は大阪方面と表示されていますが、どうやら正確には天王寺行きのようです。ただし、ややこしいことに、阪和線を走破して辿り着く”1回目”の天王寺はまだ終点ではなく、大阪環状線に入って同線をぐるっと1周して迎える、”2回目”の天王寺が終点で、そこで列車の運行が終了するようです。

 車両は223系2500番代[②]。223系自体は、マリンライナー号で乗り慣れたものですが、2500番代への乗車は初めてです。223系の0番代と、この2500番代は、その他の番代とは違い、片側の転換クロスシートは1人掛けとなっています[③]。今回はこの1人掛けの席に座りました。

 座席に座ってちょっと上を見上げてみると、特急型車両でもないというのに、蛍光灯がきちんとカバーで覆われていました[④]。JR東日本を走るE231系やE531系は、みんな蛍光灯は剥き出しですよ・・・。しかし、近郊型車両の蛍光灯をご丁寧にカバーで覆っているというのに、一方ではコスト削減と称して車両の単色化をしているんですから、なんとも面白い(?)ですね。JR西日本。

 さて、17:15に和歌山を発車した列車は、阪和線を進んでいきます。和歌山を発車してから少しすると、和歌山市へと向かう紀勢本線の線路を左手に見ながら、右へと進路を変えます[⑤]。紀州路”快速”ではありますが、比較的列車が少ない和歌山〜日根野(熊取)では普通列車を兼ねるようで、その区間は各駅に停まります。

 個人的に、阪和線という路線は”都市の中を走る路線”あるいは”それなりに人口が多い郊外を走る路線”という印象を持っていたんですが、ちょっと例外的な場所があり、山中渓駅を出てからしばらくは、およそ(自分が思う)阪和線らしくもない、山の中を走ります[⑧]。その山中渓駅は駅名に”山中”とあるように山の中にある駅で、1日あたりの平均乗車人員は僅か174人しかありません。

 そして山中渓駅は、大阪府内におけるJR西日本の駅では唯一の無人駅で、1日あたりの平均乗車人員は阪和線の駅では最も少ないです。でも、”阪和線の駅では”と言わず、もう大阪府内にある鉄道の駅の中で、1番少ないような気もしますが・・・。

 快速列車でありながらも、今までずっと各駅に停車してきましたが、熊取を出ると、いよいよ快速 運転を開始します。100km/h以上(それくらいは出ていたはず)の速さで駅を通過していくのは、やはり快感ですね[⑨]

 18:09、下車駅の鳳に到着です[⑩]。降りる人も乗る人も多かったです。4両編成で和歌山を発車した紀州路快速は、途中の日根野で4両編成の関空快速を増結し、計8両となりましたが、それでも車内は混雑していましたから、2両編成の普通列車や1両編成の気動車があったのどかさが消え、都市部に近づいていっているのがよく分かります。






鳳    駅
Otori Station

橙色の帯を巻く駅名標①

橋上駅舎②

羽衣支線の103系③

国鉄時代の一コマか④

鳳 駅⑤

駅前の道⑥

羽衣支線は5番線から⑦

こっちは青い駅名標⑧

駅名標と103系⑨

スカイブルーの103系⑩

 鳳駅です。1日平均の乗車人員は16100人で、阪和線の途中駅としては、三国ヶ丘駅に次ぐ第2位で、利用が多い駅ということは1つの特徴なんですが、ここ鳳は、東羽衣へと向かう、阪和線の羽衣支線が接続する駅でもあります。JR西日本の駅名標は、普通はコーポレートカラーの青色を下部に巻きますが、阪和線では、ラインカラーの橙色を巻いています[①]

 JR西日本では、例え大阪近郊であっても、まだまだ103系が第一線で現役を張っています。阪和線も例外ではありません。そのため、スカイブルーの103系とオレンジバーミリオンの103系が、同時に鳳駅に停車する光景なども見られました[④]。まるで、30年ほど前の国鉄時代の光景を見ているかのようですね。向こうは京浜東北線の103系で、手前は中央本線の103系か・・・。

 駅の周辺には、住宅を含めた建物が林立しています[⑥]。さすがに、政令指定都市の堺市内にある駅なだけはあります。この道をちょっと天王寺方面へ進んでいった先にあるファミリーマートン(?)で夕食とする弁当を購入し、再び鳳駅へ。

 今度は、阪和線の支線である、羽衣支線に乗車します。羽衣支線は阪和線の本線とは別にホームが設けられていて、5番線で発着しています[⑦]。羽衣支線は鳳〜東羽衣間の僅か1.7kmですが、支線で、本線と別にあるため、一筆書きの乗車券に収まらないという点では厄介です。

 阪和線は橙色がラインカラーで、そのために、駅名標も橙色の帯を巻いていましたが、羽衣支線のホーム(5番線)の駅名標は、青色の帯を巻いた普通の駅名標でした[⑧]。羽衣支線も阪和線の一部ではあるんですが、本線でないのに橙色にしたら紛らわしいということなんでしょうかね?

 羽衣支線で使用している車両は、3両編成の103系です[⑩]。1つの編成が朝から晩までずっと羽衣支線を行き来する、ピストン輸送を行っています。18:50発、909H。東羽衣までは3分の所要時間です。








阪和線羽衣支線909H 東羽衣行き(103系)
鳳(18:50)〜東羽衣(18:53)

ロングシート①

高架橋を走る②

3分で東羽衣に到着③

 列車はガラガラで、どこでも好きなところに座れるような状況でしたが、どうせ3分しかかかりませんから、運転室の背後で前面展望でもすることにします。まぁ、あるいはロングシートで”C寝台”もできましたが、もちろんそんなことはしませんでしたよ。

 18:50に鳳を出た列車はすぐに高架橋を駆け上がり、一路単線の鉄路を東羽衣へと向かいます[②]。夕闇が辺りを支配しようとする中、18:53、早くも終点の東羽衣に到着です[③]

 東羽衣駅の乗り場は、1組の線路に対して、ホームが両側に配置されていて、左右どちらからでも乗降が可能なのが特徴です。



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