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※各画像はクリックすると拡大します。

東    羽    衣    駅
Higashi-Hagoromo Station

青の駅名標①

線路はここで途切れる②

東羽衣駅駅舎③

南海線が付近を通る④

南海の羽衣駅は近くにある⑤

夜が近づく東羽衣⑥

”鉄”ではない⑦

がらんとした駅構内⑧

ホームの様子⑨

鳳から103系が到着⑩

 阪和線羽衣支線の終点駅、東羽衣。高架橋の上を延びてきた線路は、ぷっつりと途切れてしまっています[②]。この線路の延長線上にはマンションがあり、このまま行くとぶつかりますが、もし、この羽衣支線の線路がここで途切れることなく、更にどこかへ向かって延びていたら、また違った鉄道網があったことになります。

 東羽衣駅の駅舎は、ちょうど駅のホームにある屋根の下に置かれていて、高架橋と一体的になっています[③]。付近を南海線が通っていて[④]、また、南海電鉄の羽衣駅も近くにあります[⑤]。駅名が東羽衣と羽衣となっているように、駅名は違っていますが、両者の距離は非常に近いです。同じ駅でありながら、めちゃくちゃな距離を移動させられる、東京駅での京葉線との乗り換えよりよっぽど移動距離は短いと思いますよ。

 JR西日本は、「西日本旅客鉄道株式会社」が正式な企業名です。・・・いや、JR西日本に言わせれば、「ちょっと違う」というところかもしれません。JR四国を除くJR各社では、金を失うと書く「鉄」は縁起が悪いということで、「鉄」の右側を「矢」にした「金矢」を使用しています。東羽衣駅の駅舎内にあった「きっぷのご利用案内」でも、金矢を使っていました[⑦]

 駅舎の外で、特に何をするということもなく、適当に時間を潰して東羽衣駅に戻ってきたわけですが、改札前は、他には誰もおらず、がらんとしていました[⑧]。東羽衣までの往路の列車はがらがらでしたが、鳳への復路もがらがらとなるのが予想できます。

 ホームへ上がると、案の定、ベンチに4人ほどの人がいたにすぎませんでした。太陽が沈み、もう夕闇さえも過ぎ、闇が訪れようという中で、蛍光灯の白い光を眩しく放つ鉄道の駅のホームは、妙な存在感を持ちます[⑨]。屋根のないところでは、地球の夜を見守ろうとする月も見えるという中、鳳から103系がやってきました[⑩]。この19:27発の914H、鳳行きで鳳へ戻ります。








阪和線・関西空港線 関空快速(225系5000番代)
鳳(19:46)〜関西空港(20:18)

くつろぎ広場 おおとり①

関空快速に乗る②

225系の関空快速が到着③

はるかの通過待ち④

情報表示はLCDで⑤

関西空港線にはいる⑥

りんくうタウンに到着⑦

終点・関西空港⑧

 鳳駅の改札内には、「くつろぎ広場 おおとり」という、休憩所のようなものが設けられていました[①]。まぁ、くつろぎ広場だとか、休憩所などとは言っても、テーブルとパイプいすがあるだけというものなんですが。しかし、せっかく目の前にこういうものがあるんだから利用するだけしてみようと、2分程度、ここで椅子に座って休憩をしました(笑)

 鳳に戻ってきました。このまま阪和線を天王寺方面へと進んで、阪和線の全線乗車を果たす、というのが普通かもしれませんが、時間に少し余裕があるので、日根野〜関西空港を結ぶ、関西空港線の乗車をしてきます。1番線で、19:46発の、関西空港行きの関空快速の到着を待ちます[②]

 19:44、1番線に関空快速がやってきました[③]。すぐには発車せず、後ろからやってくる、関西空港行きの特急はるか号の通過待ちをします[④]。この通過待ちをして、19:46に鳳を発車します。関西空港までの所要時間は32分です。

 225系では、車内の情報表示機として、天井に液晶画面を取り付けています[⑤]。JR東日本では、E233系(3000番代を除く)とE259系が、LEDではなく、液晶画面を情報表示機として採用していますが、E233系は乗降扉上の鴨居部にあるの対し、225系とE259系では天井にあります。

 20:04に到着する日根野は、阪和線と関西空港線の分岐駅です。日根野で和歌山行きの紀州路快速を切り離した関空快速は、日根野電車区を左手に見ながら[⑥]、進路を右へと変えます。鳳で乗車した時点では、それなりに乗客も多く、立ち客もかなり見られたんですが、日根野までの停車駅で降りる人も多く、日根野を発車した後は、楽々と座席にありつけるくらいの乗客になりました。

 関西空港線唯一の途中停車駅、りんくうタウンに20:10に到着[①]。2面4線の駅で、内側の2線はJR西日本、外側の2線は南海電鉄が使用しています。このりんくうタウンを出ると、全長3750mにも及ぶ関西国際空港連絡橋を渡って、終点の関西空港へと辿り着きます。

 「空を飛んでいるような気分になる」とでも言っておきたくなる連絡橋を渡って、20:18、終点の関西空港に到着[⑧]。日根野から総延長11.1kmの長さに過ぎない関西空港線ですが、これで全線乗車を達成しました。ちなみに、りんくうタウン〜関西空港間の線路は、南海電鉄の空港線と共有しているので、南海の空港線も少しだけ乗ったことになります。

 





関    西    空    港    駅
Kansai-Airport Station

関西空港①

JRの切符売り場②

南海の切符売り場③

JRの改札前④

エアロプラザへの通路⑤

ホテル日航関西空港⑥

駅構内⑦

はるか44号に乗車⑧

京都行き⑧

はるか号の281系⑧

 うーん、「関西空港」ねぇ。飛行機に乗ってどこかへ行くわけでもないのに、列車に乗って空港へとやってきたというのは、何だかアホ臭くて仕方がないんですが、まぁ気にしないでおきましょう。それに一応、軽装ではなく、持ち物としてリュックと大きなカバンを持っていますから、私を見る人全員が全員「何しに来たんだコイツは」と思うこともないでしょう。このときは、周りからの視線が痛かったですが。

 関西空港駅はJRの列車と南海の列車の両方が発着しているので、当然、切符売り場はJRのものと南海のものの2か所があります[②] [③]。南海の切符売り場では、「大阪市内には、南海電車が便利でお得!」と大々的に宣伝しているのに対し、JRの切符売り場では、特に、便利だ、お得だという宣伝はされておらず(ま、関西空港〜難波の運賃では130円負けていたりしますし)、「JR West Rail Pass」の宣伝広告のみがありました。

 改札前からは、ホテルやレストラン、売店などがある複合施設「エアロプラザ」への直結通路が出ています[⑤]。ホテル日航関西空港へも、この通路を通って行きますが、1泊の宿泊料金は1番安くても約2万2000円とのこと。鼻血が出そうな金額です。

 関西空港までやってきましたが、飛行機に乗ることもなく、どこか売店などへ行くこともなく、そろそろ撤退します。次に関西空港から乗車するのは、20:46発の京都行きの特急はるか44号です[⑧]。はるか号は日根野まで関西空港線を走ると、その後、日根野〜天王寺は阪和線を走ります。よって、はるか号で日根野に辿り着くと、阪和線の全線乗車を果たせることになります。

 それにしても、ただ単純に種別欄に「特急」「快速」と表示するのではなく、それぞれの種別の前に「関空」と付けているのは面白いですね。もちろん、厳密な種別名としては「特急」「快速」だと思いますが、いかにも関西空港で発着する列車らしいです。

 鳳までの乗車券を自動改札に投入し、いざ改札内へ。はるか44号が発車する4番線へと向かいます。281系は車体のほとんどが白色で、見る者に清潔感と清楚さを感じさせます。にぎにぎしさや派手さのない、落ち着いた外観には、特急列車にふさわしい気品と上品さがあると思います。



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