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※各画像はクリックすると拡大します。

多    気    駅
Taki Station

滝ではない①

ホームを変更②

ホームの様子③

南紀5号に乗車する④

青空と田圃⑤

え、えぇ?⑥

7分遅れで到着⑦

 紀勢本線と参宮線が分岐する駅、多気駅。多気に着いたら、まずは跨線橋を通って4番線へと移動します[②]。多気から乗るのは、14:21発の紀伊勝浦行きの特急南紀5号[④]。南紀号に乗るのは、今日2度目となりますね。これに終点の紀伊勝浦まで乗車します。

 4番線のホームからは、晴れ渡った綺麗な青空と、たわわに実った田圃の稲が見られました[⑤]。鮮やかたる青空と稲の緑に対して、下の方に映っているレールは茶色く錆びていて、なんとなく哀愁を漂わせていました。

 南紀5号の多気〜紀伊勝浦間の所要時間は約2時間20分と、なかなかの長さです。「これだけ乗るなら、飲み物も結構飲むだろう。でも、列車内の自動販売機や車内販売で飲み物を買うというのは煩わしいから、今のうちにホーム上の自動販売機で買っておこう」と、飲み物を買い、南紀5号に乗車する準備を済ませて列車の到着を待ちますが・・・、来ない。時間になっても来ない!

 「まーた遅延か」と思いながら4番線に立っていると、発車標から南紀5号が消え、「普通(ワンマン) 14:31 鳥羽」の表示が[⑥]。おお、どうやら知らない間に南紀5号は発車してしまっていたようですね。番線でも間違えてしまったんですかね? ・・・そんなわけないない。この発車標、列車が実際に時刻通りに来て、発車したかに関係なく、ただ単純に現在時刻で表示内容を決める、タイマー式なんですかね。

 で、結局特急南紀5号は定刻から7分遅れの14:27に多気に到着[⑦]。単線の紀勢本線ですから、928Cが遅延していたのがその原因であるのは、まぁ容易に想像がつくところです。では、南紀5号で紀伊勝浦を目指しましょう。








紀勢本線3005D 特急南紀5号(キハ85系)
多気(14:21 28)〜紀伊勝浦(16:40 45)

栃原で列車交換①

三瀬谷に到着②

「三瀬谷ダム」③

のどかな風景④

尾鷲に到着⑤

その直前買ったカツサンド⑥

おわせ⑦

5号車内の様子@熊野市⑧

太陽の光の反射がまぶしい⑨

新宮〜、新宮⑩

 5号車指定席に乗り込むと、車内はほぼ満員。もちろん、5号車のみならず、他の車両も非常に高い乗車率で、まさに盛況という状況でした。南紀号は通常は4両ですが、この日は繁忙期ということもあり6両に増結されていました。その甲斐があったようですね。

 南紀号はこの先、三瀬谷、紀伊長島、尾鷲、熊野市、新宮、紀伊勝浦と停車していきます。多気を出て最初の停車駅は三瀬谷・・・、のはずですが、ちょっと違います。列車は、三瀬谷の2つ前の栃原駅に停車しました。臨時停車というわけではなく、列車交換を行うために運転停車です。
 交換相手はこちらと同じ、キハ85系の特急南紀号でした[①]。南紀5号は7分遅れていますから、単線で列車交換を必ずしなければならないという関係上、向こうもきっと7分遅れになっているんでしょうね。

 9分遅れの14:54、三瀬谷駅に到着しました[②]。その三瀬谷を発車すると、ほどなくして、右手に巨大な三瀬谷ダムが見られました[③]。いやぁ、しかしダムって本当に巨大ですね。ダムの大きさを考えたら、人間はもちろん、鉄道車両ですら豆粒扱いされそうです。

 紀勢本線というと、”海沿いを走る路線”という印象を持っているんですが、もちろんずっと海沿いに走っているわけではないので、内陸部ののどかな風景も見られます[④]。「故郷」とか「ふるさと」といった言葉が合いそうな風景です。この南紀5号にも、きっとふるさとへ帰る帰省客が多く乗っているんでしょうね。

 間もなく尾鷲に着くというころ、車内販売が回ってきました。ちょっと小腹が空いていたので、柔らかカツサンド(570円)を購入しました[⑥]。実は今朝、のぞみ1号でもこれを食べています(東京駅で購入)。今日2つ目で、また3つで570円と思うとちょっと高いようにも感じられますが、まぁいいんですよ。おいしいから。ふたの天面中央に貼ってあるシールに、「Tokaido Shinkansen SANDWICH」と書いてあるのはご愛嬌ですかね。
 ちなみにこのカツサンド、どうも人気があるようで、新幹線に乗っているときに買おうとしたら、もう売り切れになっているなんてこともよくあります。

 そして15:40、6分遅れで尾鷲に到着しました[⑤]。ここでは再びキハ85系と遭遇しました。尾鷲は、時刻表では駅名が太字で、また発着時刻両方を書く駅となっていたので、「それなりに降りる人も多いんだろうな」と思っていましたが、全くその通りで、尾鷲では相当な数の人が降りていきました。なお、尾鷲市は過疎地域としての指定を受けていて、1970年には約31000人あった人口が、2011年には約19000人にまで減少しています。

 尾鷲の次の停車駅は熊野市。16:09に6分遅れで到着し、ここでも、尾鷲と同じくらいの降車客がありました。多気で南紀5号に乗車したときは、ほぼ満席と言っても良かった5号車も、だいぶ人が減ってしまいました。座席の上にはみ出して見える頭の少なさがそれを教えてくれます[⑧]

 JR西日本との境界駅、新宮到着前に川を渡ります[⑨]。水面に反射する太陽の光がまぶしいという中、鳥が2羽、仲良く飛んでいました。この川を渡れば、もうすぐ新宮に到着します。
 そして16:27、5分遅れで新宮に到着しました[⑩]。新宮では、既にだいぶ少なくなっていた乗客の半分以上が降りていってしまいました。

 ここ新宮は非電化区間と電化区間の分かれ目にして、JR東海とJR西日本の境界駅でもあります。会社境界駅の新宮を終着駅としておけば、キリが良いようにも思えますが、1日4往復(定期列車)走る特急南紀号のうち、3往復はそのままJR西日本区間に入り、新宮から14.9km先にある、紀伊勝浦発着となっています。この南紀5号は紀伊勝浦行きの列車です。








紀勢本線3005D 特急南紀5号(キハ85系)
多気(14:21 28)〜紀伊勝浦(16:40 45)

次は紀伊勝浦①

スーパーくろしおと交換②

終点・紀伊勝浦③

 新宮から先は架線の下を走ります。車内にある情報表示機にも、ついに「次は紀伊勝浦」の表示が現れました[①]。ちなみに、仕様か故障かは分かりませんが、車内の前後にある情報表示機は、その文字色が、紀伊勝浦方は橙色で、名古屋方が赤色(①番の写真は名古屋方)となっていました。

 途中の那智駅で運転停車。下りの特急スーパーくろしお号と列車交換を行います[②]。今日はこの後、南紀5号で紀伊勝浦まで行ったら、普通列車で新宮へ引き返し、ホテルに宿泊。翌日は、この特急スーパーくろしお号で新宮を発ちます。381系も、新型車両の287系に置き換えられることになっていますから、列車交換でちょっと見るだけであっても、その姿をよく目に焼き付けておきます。

 旅情あふれるワイドビューチャイムが流れると、間もなく終点の紀伊勝浦に到着することを知らせる車内放送が始まります。多気からの、約2時間20分の南紀5号での移動も間もなく終わりです。だいぶ数を減らした乗客たちが、それぞれ降り支度をします。

 そして16:45、定刻から5分遅れで、終点の紀伊勝浦に到着しました[③]。キハ85系は座席の座り心地が良かったりして、結構快適だったので、もう少し乗っていても良かったんですが(笑) 今辿り着いた紀伊勝浦駅は、紀勢本線の起点の亀山駅から195.1kmのところにあり、亀山〜和歌山市のだいだい中間に位置する駅です。



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