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※各画像はクリックすると拡大します。

予讃線1066D 特急宇和海16号(2000系)
伊予大洲(14:45)〜松山(15:20)

これが昼食とは①

内子で列車交換②

まもなく松山③

EF65-PFの姿が④

同一ホームで連絡する⑤

 伊予大洲駅の売店で昼食を買うと高らかに宣言したは良かったものの、NEWDAYSやDaily・inのような大きな売店ではなかったので、結局昼食として手に入れられたのはあんぱん1個[①]。遺憾ながら、これを昼食とするしかありません。

 その1個のあんぱんを片手に、伊予大洲14:45発の特急宇和海16号に乗車しました。伊予大洲を発車してさぁ加速というそのとき、非常ブレーキでもかけたのか突如緊急停止!いったいなんだと思っていると、後ろの乗降扉から、老夫婦が乗ってきました。どうやら、乗り遅れ客を拾うための緊急停車だったようですね。

 14:54に到着する内子では、下りの特急宇和海と列車交換を行いました[②]。内子を出ると、伊予市に停車し、その次は終点の松山という停車駅です。眠かったのでうとうとしていると、いつの間にか列車は松山のほど近くまで来ていました。川をひとまたぎすると[③]、もう終点の松山は間近ですが、その手前で、停止信号が出ているということでしばらく停止。その後、ゆっくりと松山駅のホームに滑り込みました。

 松山駅のホームに降り立ち、ちょっと宇和島方へ目を向けてみると、EF65-PFの姿がありました[④]。常磐線の交流区間の沿線に住んでいると、直流機であるEF65形はあまり縁がないので、こうして出会えるとちょっと嬉しい。

 松山では駅の外に出て散策したりしないで、すぐに次の列車に乗ります。次に乗るのは、宇和海16号と接続して15:28に発車する、岡山行きの特急しおかぜ24号です。宇和海号としおかぜ号は同一ホームで連絡する(縦列で停車する)という、珍しい連絡の仕方をしています[⑤]






予讃線24M 特急しおかぜ24号(8000系)
松山(15:28)〜伊予西条(16:27)

縦列停車①

松  山②

グリーン車へ③

座席④

海が見えた⑤

伊予亀岡で列車交換⑥

約く⑦

往復件⑧

伊予西条に到着⑨

収まりきらないようで⑩

 松山駅の1番線では、このように2000系の宇和海号と8000系のしおかぜ・いしづち号が縦列で停車していました[①]。ホームをレール方向に歩くだけで乗り換えができてしまうのは実に良いことですが、歩く距離を考えると、一番の理想は、新八代駅でかつて行われていた、リレーつばめ号とつばめ号の接続(枕木方向に歩くだけ)の仕方ですね。

 これからしおかぜ24号に乗りますが、乗るのはもちろんグリーン車[③]。バースデイきっぷ利用ですからね。グリーン車は一番岡山寄りの8号車で、一方、私が先ほど宇和海号で乗っていた車両は、一番宇和島方の1号車。おかげでかなりの距離を歩かされましたよ・・・。

 客室内へ入ると、深海を思わせる青色の大柄な座席が2+1で展開していました。たしかに、座席は立派ですね[④]。しかし、2000系のグリーン車同様にカーペットすら敷いてなければ、足元には邪魔な配管があるし、大した付帯設備やサービスもありません。2000系のグリーン車と比較すると、あっちにはない読書灯があることがせめてもの救いかもしれません。

 そして致命的な(と言ったら大げさかもしれないけど)問題として、このグリーン車の車両には電動空気圧縮機が搭載されていて、時々、そのうるさい稼働音が車内に響いてくるんです。いや、もうこれには閉口してしまいました・・・。

 ・・・さて、15:28に列車は松山を定刻で発車しました。これからしおかぜ24号で伊予西条へと向かいます。途中の伊予西条で降りるのにはきちんと理由がありまして、その理由は、伊予西条駅近くにある「鉄道歴史パーク in SAIJO」という、博物館のような施設を訪れるためです。

 今回の旅をする前から、この施設の存在は知っていて、「どうせ四国を旅行するんだから、ここには行っておきたい」と思っていました。そのため、鉄道歴史パーク in SAIJOを訪れることは、今回の旅行では譲れないことの1つでした。

 松山を出ると早速車内放送が流れますが、その中で、伊予亀岡で列車交換のため運転停車するという案内もありました。運転停車は、実際に停まってからその理由を言う場合がほとんどだと思うので、このように、事前に運転停車をすることと、その理由を言うのは珍しいのではないでしょうか。

 列車は岡山へ向けて、振り子も使いながら東進。次の停車駅は今治ですが、進行方向左手に海が見える区間もありました[⑤]。相変わらずきれいですねぇ。絵では海は青で描きますが、まるでそんな絵を見ているようです。

 そして伊予亀岡で予告通りに運転停車。交換相手は、松山行きの特急しおかぜ・いしづち号でした[⑥]。単線区間での列車交換では、時として特急列車が普通列車を待つこともあり、そうなると特急利用者としては少しやるせない思いにもなりますが、相手が同じ特急で良かったです。

 車内の情報表示機には、列車の停車駅の案内などだけでなく、トクトクきっぷの案内なども流れますが、その流れる案内を見ていると、「約く」「往復件」などの誤字が見られました[⑦] [⑧]。当たり前といえば当たり前、しかし、流れる情報の内容は人間が手で入力していることが、改めてよく分かる出来事でした。

 そして今治、壬生川と停車して、16:27に下車駅の伊予西条に到着しました[⑨]。松山からの所要時間は59分と、1時間もかからないで到着しました。またここ伊予西条では、8両の編成はホームに収まりきらないのか、岡山方先頭車の一部がホームからはみ出していました[⑩]






伊予西条駅&鉄道歴史パーク in SAIJO
Iyo-Saijo Station & Tetsudo Rekishi Park in SAIJO

駅のすぐ脇にある①

0系とDF50形が見える②

駅名標③

水が無料で飲める④

駅舎。味気ないな⑤

案内板は0系の形⑥

これが四国鉄道文化館⑦

でもその前に・・・⑧

鉄道模型のジオラマ⑨

チャイム鳴動装置があった⑩

 伊予西条駅は全列車が停車する駅で、またここで折り返す普通列車も設定されていて、予讃線においては主要駅の1つとして数えられる駅です。そして、これから行く鉄道歴史パーク in SAIJOとは、伊予西条駅の脇に造られた3つの施設の総称で、そのうち、車両の展示などがされている四国鉄道文化館については[①]、伊予西条駅のホームから、0系などの姿が見られました[②]

 伊予西条駅がある愛媛県西条市は地下水が豊富であるらしく、駅舎側でない島式のホームには、自由に水を飲むことができる場所が設置されています[④]。備え付けのひしゃくを使ってちょっと飲んでみましたが、残念ながら水は水で、普段家で飲む浄水や市販のミネラルウォーターとの違いはよく分かりませんでした(笑)

 では、鉄道歴史パーク in SAIJOへと向かいましょう。駅から出ると、0系を模した形の案内板があり[⑥]、0系の先頭部の方向へと歩いていくと、ほどなくして目的地である鉄道歴史パーク in SAIJOに到着しました。0系などの実物の鉄道車両が展示されているのは、鉄道歴史パーク in SAIJO のうちの四国鉄道文化館と呼ばれる建物です[⑦]

 ですが、そこへ行く前に、ここ西条市にあった旧制西條中学卒業で新幹線の生みの親の、十河信二の記念館である、十河信二記念館へと行きます。十河信二記念館は十河信二の遺品などが展示されている施設で、入館は無料です。
 十河信二記念館を見終えたら、四国鉄道文化館の入館券(300円)を購入し、四国鉄道文化館へと向かいます[⑧]。入館券は硬券を模したもので、入館時にはM字形の入鋏がされます。ちなみに、館内は土足厳禁で、入館時にはスリッパに履き替えます。

 館内へ入ると、館員の人が「鉄道模型を見ないか」と私に催促。四国鉄道文化館自体は19時まで開館していますが、なんでも、鉄道模型は一足早く17時には運転を終了するらしく、その時間が迫っていたため私に見ないかと言ってきたようです。
 それならと、館内へ入って最初に行ったのは鉄道模型のジオラマ[⑨]。建物や車も配置されていて、なかなかの出来のよさでした。ただ、走る車両については、特に四国に関係のあるものだけを選んだわけではないようで、四国には1度も来ていないボンネット形の485系が走っていました。

 伊予西条駅のホームから実物の鉄道車両(0系とDF50形)が展示されているのは分かりましたが、それ以外にはどんなものがあるのだろうかと思っていると、他の鉄道関連の博物館にはなさそうな、「チャイム鳴動装置」が展示されていました[⑩]。その名の通り、ボタンを押し続けていると車内チャイムが鳴るというもので、一通り鳴らしてみました。



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