自分の座席にたどり着いたら、もうさっさと座って、そのままおとなしくします[①]。もう旅も終盤まで来ていますが、さすがに疲労を感じていないと言ったら嘘になります。積極的に写真を撮りに外へ出て行ったりするだけの気力は、あまり残っていません。
E3系は新幹線車両ではありますが、在来線に乗り入れるために、車両の大きさは在来線規格です。しかし、グリーン車の座席配列は2+2で、普通車と同じです。座席の間隔こそ、JRの新幹線・特急型車両のグリーン車の標準の1160mmですが、座席の横幅は狭いですし、グリーン車らしい「ゆったり感」というものが今ひとつないような・・・。足置き[②]や枕で普通車との差をつけても、何よりかより、座席が小さくては・・・。
ただし、こまち号のグリーン車では、おしぼりと簡易スリッパ、飲み物が無料で提供されます。座席=ハードでグリーン車らしさを出していないものの、こういったサービス=ソフトの面でグリーン車らしさ、グリーン車ならではのこと、グリーン車の利用の対価としてそれなりのものを提供してくれていることには、一定の評価ができます。
「もうそろそろ発車しても良いだろ」というころになっても、列車は発車しようとしません。すると、「大雪で、大曲駅のポイントが故障した」との放送が入りました。とりあえず17:55に、23分遅れで秋田を発車しましたが、大曲駅の手前で、ポイント故障のために停止してしまうということがありました。外には、鋭意ポイント周辺の除雪と修理を行なっている人たちがいるのだと思うと、乗っている人たちも、文句の言葉は何も言えません。
予定では、このあと盛岡でこまち90号を下車し、後からやってくるはやて40号に乗って、上野へ向かうこととしています。盛岡駅での待ち時間で、駅弁でも何でも夕飯を買って、それをはやて40号のなかで食べるつもりでいたのですが、まず盛岡に何時に到着するのか全く読めません。その一方で、もうお腹が空き始めてきたので、結局車内販売で「秋田比内地鶏 こだわり鶏めし」を購入し、こまち90号の車内で食べました[③]。
大曲から先は、途中、列車交換のために運転停車をした程度で、特に問題は起こりませんでした。そして下車駅の盛岡には、43分遅れの20:00に到着しました[④]。盛岡駅到着時、11号車のデッキで扉が開くのを待ちましたが、どうも扉が凍結してしまったらしく、扉が開かなくなるという事態が発生しました。外から扉に蹴りをかましてもなかなか開かなかったので、私はとりあえず、隣の12号車から下車しました。
なお、最終的には、何とか11号車の扉を開けることに成功したようでした。「盛岡でグリーン車から降りるなど人いるのだろうか」と思っていましたが、盛岡では、私以外に親子2人が、グリーン車から下車しました。そして列車は、E2系のはやて90号と併結し、盛岡を後にしました[⑤]。
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