盛岡駅での待ち時間を利用して、岩手土産の購入などをしました。先ほど、こまち90号の車内で一応夕飯は食べましたが、物足りないと感じていたので、盛岡でまた何か買おうとしましたが・・・、駅弁屋の営業時間は既に終了していて、普通の売店でも、おにぎりやサンドイッチなどのめぼしいものは完売。しかし、何も食べずに上野まで耐える自信がなかったので、とりあえず”チーカマ”を買っておきました・・・(笑)
はやて40号でもグリーン車に乗るので、9号車の乗車位置で列車の到着を待ちます[①]。20:35ごろに、定刻より50分ほど遅れて、E5系のはやて40号がやってきました[②]。9号車の乗車位置で作られいた列の先頭は私だったので、私が先陣をきって9号車へと乗り込みました。
新幹線では、同じ方向であれば、複数の列車のグリーン車を乗り継いでいっても、グリーン料金は通算できるという制度があります。秋田〜上野をこまち90号とはやて40号のグリーン車を乗り継いで移動しますが、グリーン料金は、こまち90号でその区間を乗り通した場合と同じ、4000円です。ですから、はやて40号のグリーン車に乗るにあたって、新たにグリーン料金は払っていませんが、はやて40号でもおしぼりと飲み物の無料提供はされます。
そこから考えると、乗った列車の数だけ、おしぼりと飲み物を無料でもらえるということです。3列車で乗り継いでいけば3回、4列車で乗り継いでいけば4回、おしぼりと飲み物がもらえます。しかし、グリーン料金は通算で、高くはなりません。ということは、グリーン車を細かく乗り継げば乗り継ぐほどお得になるということですねえ・・・。
もっとも、JR東日本の新幹線においては、グリーン車でのおしぼりや飲み物の提供は、はやぶさ・はやて・こまち号でしかされていないので、やまびこ号やなすの号を乗り継ぎに対象とできないのがやや残念ですが・・・。しかし、時間に余裕があったり、普通に旅をするのはもう飽きたという方は、「新青森〜東京間でグリーン車を細かく乗り継ぎ、可能な限りおしぼりと飲み物をもらう」なんてことをやってみてはいかがでしょうか?
仙台駅手前での一時停止などを経ながらも、はやて・こまち40号は南下を続け、下車駅の上野に63分遅れの23:05に到着しました[③]。「もしかしたら終電に間に合わなくなるのでは」などという心配もしましたが、幸い、それは杞憂に終わったようです。で、この後は常磐線の普通列車に乗車し、最寄り駅へと向かいました。
さて、皆さん、ここまでお付き合いいただき、誠にありがとうございました。3泊4日に及んだ今回の旅は、これで終了です。列車の遅れなどによって、予定通りには事が運びませんでしたが、とりあえずJR線は乗ろうとしていたところを全て乗ることができましたし、また遅れこそすれど、乗ろうとしていた列車が運休になったり、途中で打ち切りになったりすることがなかったことは、本当に嬉しいことでした。
そして今思うのは、やはり冬に北東北(北海道もそうでしょうね)を旅するというのは、なかなか勇気が必要であるということ。最初から、運休や遅れはあるものだと思っておかなければなりませんし、乗り継ぎが上手くいかないことも想定しておく必要があります。ある列車の遅れや運休で、その後の予定が台無しになることすらもあるかもしれません。冬の北東北の旅というのは、一種の賭けだと思います。
上野へ戻ってきて、雪が全くないという光景を久々に目にしたとき、なんだか強い違和感を感じました。ずっと雪のある光景ばかりを見てきたからでしょうか。「ああ、俺もすっかり雪国の人になっているのかな?」と微笑。雪が全くない上野にはおよそ似つかわしくない雪国用の靴を履きながら、関東にはやや過剰な厚着をしながら、いかにも「寒いところから来たよ」という感を振り撒きながら、雪国人と関東人の狭間に魂がさまよう・・・。
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