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※各画像はクリックすると拡大します。

青    森    駅
Aomori Station

屋根の下まで真っ白①

機関車も車両センターへ②

雪だまり③

日本海は外されるのか④

青空も見える良い天気⑤

その2分後⑥

乗れずじまい⑦

これは払い戻し⑧

払い戻し前に⑨

必要な切符を購入⑩

 青森駅です。はつかり号やいなほ号、白鳥号(大阪〜青森の)などの、在来線の長距離昼行列車の発着こそなくなりましたが、今でも、日本海号・あけぼの号・はまなす号の3つの夜行列車がここ青森を発着しています。勝手なイメージなんですが、やはり青森駅には長距離列車がよく似合います。

 で、そんな青森駅に、日本海号から降り立ったときの第一声は、「ぶおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!

 青森駅は確かに雪も降っておらず、晴れていたんですが、冷たい北風が猛烈にびゅーびゅー吹くという状況でした。日本海号のA寝台車の客室内が、ちょっと暖房効きすぎじゃないかというような暖かさだったことも相まって、とにかく衝撃的な寒さだったんですよ・・・。この日の青森は、最高気温でさえ氷点下という寒い日になることは分かっていましたが、ただ寒いだけなら構わないんですよね。ただ、猛烈な北風が吹くとまずい。死にます。

 ホーム上を見てみると、屋根の下でさえ、雪でびっしりと覆われていました[①]。今日、こうして青森駅のホームに降り立つまでの間に、いかに天候的に凄いことが起こっていたのかが容易に想像できます。

 9ページで「奥の方へ行った」と書いたEF81形が、駅構内の側線を通って、青森車両センターの方へ単機で走っていきました[②]。EF81-133、大阪〜青森の全区間1023.4kmを、他のカマに譲ることなくずっと牽引しました。
 左側が客車側、右側が青森方ですが、まず床下機器が雪に侵されてしまっています。何から何まで本当に雪で真っ白です。そして青森側は・・・、ヘッドマークや連結器の周辺には雪がびっしり。ヘッドマークが見えなくなってしまっているので、もはや日本海号を牽引した機関車であることが認識できません。降りしきる雪の中を、雪を前面にぶつけながら走ってきた、その苦闘がしのばれます。

 「あけぼの6号車」「日本海6号車」と書かれた、乗車口案内プレート[④]。日本海号は一応、臨時列車としては残りますが、運転日数が極端に減少しますから、この乗車口案内のプレートも外されてしまうんでしょうか。臨時化以降は開放B寝台車のみの6両編成で運転されるので、少なくとも7号車以上はお役御免となりそうですが。

 今の青森は、青空が見える良い天気ですね[⑤]。で、その2分後、こんなんになったわけですが・・・[⑥]。今日という日がたまたま、コロコロ天気が変わる日なんでしょうか。それとも、冬の東北では、コロコロと天気が変わるのは当たり前のことなんでしょうか?

 日本海号に大幅な遅延をもたらした元凶とも言える強風。その影響で、今日のリゾートあすなろ号は、全列車が運休となりました[⑦]。いや、それどころか、この日は大湊線自体が強風のために終日運休となったんですが・・・。

 本来ならば、この後、大湊行きのリゾートあすなろ下北1号に乗る予定だったんですが、日本海号の車内で大湊線終日運休の情報を入手。当然、リゾートあすなろ下北1号は走らないので、せめてもと思って、蟹田行きのリゾートあすなろ津軽1号(新青森〜青森間で下北1号と併結)に乗ることにしたんですが、まさか下北1号に巻き添えをくらって津軽1号も運休とは思ってもいませんでした(津軽線は平常通りの運転だったから)。

 ここで、日本海号の車内で考えた、即席の新しい旅程は早くもボツに。また改めて考え直さないと・・・。とりあえず、リゾートあすなろ下北1号の指定券[⑧]は、列車が運休となったので、払い戻しができます。後でしておきましょう。

 日本海号は最終的に、終点の青森に2時間4分遅れで到着しました。特急列車が2時間以上遅れて到着した場合の規則により、特急料金3150円が返ってきます。そのため、改札口の前に、即席の「日本海号特急料金払い戻し臨時窓口」が設けられていたので、そこへ行き、特急料金を払い戻してもらおうとすると、なんと「寝台券は回収」とのこと。

 今回の乗車が、最初で最後の日本海号への乗車になる可能性も否定できないので、できれば寝台券の回収は避けたい。しかし、それは即ち特急料金の払い戻しを行わないことになるので、3150円は返ってこない。どうしようかと迷いましたが、結局「紙切れと3150円、どっちが大切か」と考え、寝台券を撮影したうえ[⑨]で、寝台券との引き換えによる、特急料金の払い戻しを行いました。

 そのあと、みどりの窓口がある部屋(コンコースとは扉で仕切られているタイプ)へ行き、備え付けの時刻表を参照して、今後の旅程を決定。払い戻しによって返ってきた、日本海号の特急料金3150円、リゾートあすなろ下北1号の指定券510円を早速使用して、今後必要となる切符を、指定席券売機で購入しました[⑩]







津軽線4015M 特急スーパー白鳥15号(789系)
青森(11:51)〜蟹田(12:18)

スーパー白鳥15号①

485系と701系②

屋根上の雪③

遅れて到着④

行き先表示⑤

青森駅ホームにて⑥

津軽海峡にロックオン⑦

綺麗だ⑧

蟹田に到着⑨

うーん、すごい⑨

 これから、特急スーパー白鳥15号[①]に乗って、蟹田へと向かいます。本当にどうでも良いことですが、発車標を見てみると、「函館」は明朝体なのに、「新青森」はゴシック体となっていますね。本当にどうでも良いことですが。

 5・6番線ホームに降り立つと、5番線に485系3000番代が停車していて、また、その隣に701系が停車し、両者が並んでいました[②]。黄色い顔をした485系3000番代は、東北新幹線八戸開業までは盛岡〜青森・函館間のはつかり号、それ以降は八戸〜函館間の白鳥号、八戸〜弘前間のつがる号で運用され、そして今は新青森〜函館間の白鳥号で運用されています。だんだん北へ北へ追いやられ、運用範囲も狭くなってきています。

 スーパー白鳥15号は、本来ならば11:42に青森に到着し、11:51に発車するんですが、ちょっと遅れているようで、青森に到着したのは、発車時刻までも過ぎた11:56でした[④]。しかし・・・、JR北海道の789系ですか。うーん、北へ来たんだということを実感しますねぇ。

 この列車の行く先は、津軽海峡を越えた北海道の地、函館[⑤]。北海道へ行く際に、青函連絡船に乗るという行為は、北海道へ行くための一種の儀式と言っても良いのではないかと思いますが、今では新青森駅で白鳥号・スーパー白鳥号に乗り換えることが儀式でしょうか。しかし、それこそ寝台特急北斗星号などに乗れば、本州から、一切乗り換えなし北海道へ行けてしまいます。そこに、具体的な距離感はあるのでしょうか。

 789系はアルミ製で、車体の側面は無塗装の銀色です。ですから、こう雪が降っていたりする状況だと、ちょっと寒々しいような感じがするかもしれません[⑥]。乗降扉の脇には、津軽海峡に照準を合わせたイラストが描かれた、なかなかセンスのあるステッカーが貼られています[⑦]

 蟹田までの所要時間は25分ちょっとなので、自由席です。窓側の席は全て埋まっており、やむなく通路側の席に座りました。通路側の席に座るというだけで、車窓は絶望的になりますし、結局、揺れの少ない快適な乗り心地と、JR北海道の特急型車両の自動放送の声に「あー、789系なんだな」と感じたりしただけで、下車駅の蟹田が接近。

 スーパー白鳥15号の中で見た車窓らしい車窓と言えば、「間もなく蟹田」の放送が入った後、デッキへ行って、乗降扉の窓越しに見た陸奥湾くらいですかね・・・[⑧]。回復運転を試みたのか、通常、青森〜蟹田間は27分かかるところを、25分程度で走り抜け、列車は12:22に蟹田に着きました[⑨]

 失礼ながら、蟹田駅については、「蟹田なんて乗務員交代のために停まるようなもんだろ」と思っていたんですが、⑨番の写真に写っているように、私以外にもここで下車する人がいました。乗る人はいなかったように思いますが・・・。






蟹    田    駅
Kanita Station

レール消失①

いかにも北国の駅②

駅名標③

蟹田ってのは・・・④

駅舎内⑤

駅舎⑥

駅前の様子⑦

EH500形の貨物列車⑧

下りの白鳥73号⑨

上りの白鳥28号に乗る⑨

 蟹田駅です。夜行列車以外の昼行の旅客列車は、特急も含めてすべて停車します。津軽線と海峡線の分岐駅は、隣の中小国駅ですが、JR東日本とJR北海道をまたがって走る列車(=特急、夜行列車)は全て中小国を通過するので、両社の乗務員の交代はここ蟹田で行われます。

 それにしても、理由はうまく説明できないんですが、ホームの様子をざっと眺めてみる[②]と、どうもこの蟹田駅というのは、いかにも北国の駅らしい感じがあるように思います。なんでしょうね、人の姿は見られず、周りに高い建物もないという状況の中、降り積もった雪の白さと、空の青さが見事なまでに互いを引き立てあっているところ・・・、そういうところに、”北国の駅らしさ”を感じられるように思います。

 ホーム上には、「蟹田ってのは、風の町だね」と書かれた木の板が設置されています[④]。どうも、太宰治が残した言葉であるようで。蟹田は強い風が吹くことが多いというので、そこからこの言葉を残したんでしょうか。

 駅舎内は綺麗でした[⑤]。木目調の部品、というか実際に木?も使われているので、寒々しさや視覚的な冷たさをあまり感じません。写真の左の方に、運賃表が少しだけ写っていますが、その少しだけ写っている駅は”五稜郭”と”函館”。五稜郭や函館といったら、もう北海道ですよ・・・。北海道の駅までの乗車券を、近距離券売機で買うことができるところまで来たんですねぇ。感慨深い。

 駅前の様子はこんな感じ[⑦]。特急も含めた、昼行の旅客列車が全て停車する駅ではありますが、のどかで、おとなしいという印象を受けます。今回、私は訪れませんでしたが、蟹田駅のすぐ近く(駅前)に、「ウェル蟹」と名付けられた、この辺りで獲れた魚や野菜の販売、各種定食やラーメンの提供を行うお店があります。もし、蟹田駅で下車することがあれば、訪れてみてはいかがでしょうか。

 そもそも、当初の予定では、リゾートあすなろ下北1号に乗って大湊へ行く予定だったので、蟹田に来ることなんか考えていなかったんですよね。それが、日本海号の遅延によって、急遽蟹田へ来ることになりました。時間を潰すのには、蟹田へ行くのがちょうど良さそうだったから来ただけ(蟹田を行き先にした)。帰りの列車の時間まで、駅前で何もせずに、ぼーっと過ごすだけ・・・。

 EH500形牽引の上りの貨物列車が2番線に到着しました[⑧]。もうあと10分ちょっとで、私が乗車する、新青森行きの特急白鳥28号が到着するので、その待避でもするんでしょうかね。しばしの休憩です。

 12:51に、485系の下りの特急列車が到着しました[⑨]。どうやら、臨時の特急白鳥73号のようですね。どうでもいいことですが、新青森〜函館間には485系の白鳥号、789系のスーパー白鳥号が走っていますが、前者のグリーン車は2+2配列、後者は革張りで2+1配列。グリーン料金は同じ。うーん、白鳥号のグリーン車には間違っても乗りたくないですねぇ・・・。

 白鳥73号が到着すると、すぐに、これから乗車する白鳥28号もホームに入ってきました[⑩]。蟹田に来るときとは違い、今度は485系。これで一応、789系と485系の乗り比べもできますね。では、白鳥28号に乗って、終点の新青森へ向かいましょう。  



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