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東北新幹線32B はやて32号(E5系)
新青森(15:42)〜八戸(16:05)

はやて32号①

最新型のE5系②

フルカラーLED③

普通車にも枕④

夕闇迫る⑤

 666Mは15:34に新青森に到着します。新青森からは、その8分後に発車する、15:42発の東京行きのはやて32号に乗車します[①]。ちなみに、発車標ではやて32号の下に表示されているはやて36号は、はやて号としては唯一、八戸を通過する列車となっています。

 はやて32号は、E2系ではなくE5系が充当される列車です[②]。2011年3月5日に営業運転を開始したばかりの、最新型のE5系に乗車することができます。これまでにE5系に乗車したことはないので、今回がE5系への初乗車となります。E5系の初体験をしつつ、未乗車の新青森〜八戸間も乗る。旅程を練っているとき、こういう効率の良い移動ができると分かると、何となく嬉しくなります。

 E5系は、N700系と同等品のフルカラーLEDを装備しています[③]。はやて号は緑色の表示なんですね。・・・と思ったら、どうも、やまびこ号の場合でもはやぶさ号の場合でも、同じく緑色を使うようです。せっかくのフルカラーLEDなんですから、種別ごとに違う色を使わないともったいないですよね。個人的には、やまびこ号が緑色、はやて号が桃色、はやぶさ号は青色が合うように思います。個人的で、かつなんとなく、ですが。

 乗り鉄としてE5系を評価するとき、他の何よりも評価する点として挙げておきたいのは、やはり普通車に枕が装備されたことでしょう[④]。普通車にも枕というのは、E259系が先鞭をつけましたが、E5系は新幹線車両としては史上初めて普通車にも枕を備えた車両です。E5系の枕は、E259系のそれよりも肉厚で、改良されたことが分かります。なお、高さの調節ができるようになっていますが、これがジッパーを応用したもので、なかなか面白いです。

 15:42に、はやて32号は定刻で新青森を発車。はやて号は基本的に全車指定席の列車で、はやて32号も全車指定席ですが、盛岡までは、特定特急券(自由席の特急券と同額。普通車指定席の空いている席に座れる)で乗車できます。八戸までのたった23分の乗車なので、指定席ではなく、特定特急券で空いている適当な席に座りました。

 陽が沈み、夕闇が迫る中、はやて32号で一路八戸へ[⑤]。最高速度260km/hで、81.8kmを23分で駆け抜けます。






八    戸    駅
Hachinohe Station

八戸の駅名標①

七戸十和田が追加②

駅前の様子③

駅舎1④

自由通路⑤

駅舎2⑥

自動販売機では使える⑦

螺旋風階段⑧

もう夜が来る⑨

私も困った⑩

 16:05、はやて32号で八戸駅に降り立ちました。2002年12月〜2010年12月まで、8年間にわたって、八戸駅は東北新幹線の終点駅でした。そんな八戸駅も、東北新幹線の全線開業により、今では中間駅。「七戸十和田」の文字が駅名標の片側に追加され[②]、駅名標の両側に隣の駅名が書かれていることが、そのことを改めて実感させます。そして今では、八戸を通過する列車さえもあります。

 駅前は、新幹線の駅、それも終点駅だったわりには(もっとも、暫定的な終点駅になることは最初から分かっていたことだけど)だいぶおとなしい[③]ですが、これは八戸駅が八戸市街に位置していないことが原因の1つでしょう。八戸市の市街地にあるのは、ここで接続する八戸線の本八戸駅です。

 八戸駅に降りてみてまず最初に思ったことは、「雪が少ない」ということ。青森駅は、車が乗り入れるロータリーでさえ雪に覆われていましたが、八戸駅前は、道路はもちろん、人が歩く歩道も雪はほとんどありません。青森と八戸の間には八甲田山があり、日本海からやってくる雪雲が、この八甲田山を越えられないのが、八戸の降雪が少ないことの理由であるようです。

 西口の方の駅舎は、こんな感じ[⑥]。ガラスを多用した、近代的で立派な駅舎です。飲み物の自動販売機があったので近寄ってみると、その自動販売機はSuicaに対応していました[⑦]。八戸駅はSuicaが利用できない範囲にある駅なので、鉄道での利用はできませんが、自動販売機での利用はできるんですね。Suicaが利用できる範囲から来た人にとっては便利でしょうね。

 西口側には、螺旋風の階段があります[⑧]。鉄道の駅で螺旋風の階段があるというのは、結構珍しいのではないでしょうか。この階段を上りきったところからは、西口の街並みを一望することができます[⑨]。もうそろそろ夜ですね。

 利用者からの意見を取り入れて、こんなところを改良したということの案内のポスターがあったので見てみると[⑩]、「(指定席券売機で)特定特急券を買いたいが、自由席特急券の購入画面からでは買えない」という利用者からの苦情をもとに、特定特急券の購入の仕方の案内を表示した、という改善例がありました。

 いやぁ・・・、これねぇ、実は私もまったく同じ穴にはまってしまったんですよ。この後、また新青森まで特定特急券で新幹線に乗りますが、最寄駅の指定席券売機で特定特急券を購入したとき、自由席の新幹線特急券を購入する手順を踏んでいっても、なぜか特定特急券を購入するという選択肢がなく、「なんで自由席のところにないんだ。ひょっとしたら券売機では買えないのか」と思いました。

 そのあと、まさかと思って指定席券を購入する手順を踏んでいってみたところ、「特定」という選択肢があったので、それで購入できましたが、ポスターに掲載されている利用者からの声にもあるように、「指定席の中にあるなんて誰も思いません」よ。特定特急券は指定席券ではないんですから・・・。







東北新幹線2081B はやて81号(E5系)
八戸(16:44)〜新青森(17:12)

臨時のはやて81号①

これまたE5系②

車内③

星までも見える④

七戸十和田に到着⑤

客室内全景⑥

終点の新青森に到着⑦

 これから、たった今上ってきたばかりの東北新幹線を下って、新青森へ戻ります。スーパー白鳥号と白鳥号で、青森〜蟹田〜(新)青森と移動したときと同じように、またしても単純に往復するだけの移動です。つまらないといえばつまらないんですが、日本海号の遅延によって旅程を練り直さなければならなくなった結果のことなので、仕方がないです。

 乗車するのは、16:44発のはやて81号[①]。号数からも分かるように、臨時列車です。そしてこのはやて81号、はやて32号と同じくE5系で運転される列車です[②]。これで、E5系に2度乗車することになります。

 車内からは、夕闇の晴れた空が見えました[④]。青森では大雪だったのがまるで嘘のようで、星までも見えることができます。雪の多さもそうですが、八甲田山の存在が、このように青森と八戸の天気を大きく違わせているんでしょうね。

 はやて81号は、なぜか年末の帰省ラッシュでもない12月25日にも運転されました。そのため、車内はがらがらでした。はやて81号は、はやて32号は通過する七戸十和田にも停車します[⑤]。一応、駅の近くにはイオンがあるようなので、ここ最近の新幹線の新駅にありがちな、「駅周辺には何もない駅」ではないようです。

 八戸から28分、17:12にはやて81号は終点の新青森に到着しました[⑦]。15mにも及ぶ鼻先はたしかに長い。今のうちはE5系も数が少ないので、写真を撮る人も多いようですが(実際、⑦番の写真の右側に1人写っていますね)、数が増えれば撮影者は減り、そのうちに行われる”東北新幹線の車両をE5系で統一”が果たされるころには、撮影者もほとんどいないんでしょうね。



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