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※各画像はクリックすると拡大します。

直    江    津    駅
Naoetsu Station

相変わらずすごい大雪①

前面の貫通扉は真っ白②

自由通路③

雪にまみれる駅前④

それなりに立派な駅舎⑤

積もっているところに足を入れる⑥

次に乗るのは妙高号⑦

485系の快速くびき野号⑧

あさまっぽい?⑨

 直江津駅にやってきました。信越本線と北陸本線が接続する駅で、新潟県の上越市にあります。ここ直江津も越後湯沢と同様、相も変わらずの大雪で、ホームの上に軽く積もった雪にある足跡を、すぐにでも消してしまいそうな勢いで雪が降り続けています[①]

 柏崎方面からやってきた115系の普通列車も、前面の貫通扉に大量の雪をこびりつかせていました[②]。この吹雪の中を走ってきたら、そりゃあこんな具合になりますよね。しかし、貫通扉のところだけびっしりと着雪していて、都合よく前照灯や尾灯、タイフォンカバーにはほとんど着雪していないというのは、どうしてなんでしょうね?

 こうも大雪だと、駅舎の中というのは格好の避難所になりますね。直江津駅には南北を結ぶ自由通路がありますが、この通路の壁には大きな丸窓がたくさんあり、なかなか採光性が良く、照明をつけていなくてもだいぶ明るいです[③]

 駅舎内は避難所だといっても、鉄道好きの旅人としては、駅舎や駅前の様子を撮らないわけにもいかないので、再び大雪の中へ突入。駅前はアスファルトの道路がろくに見えないくらいに雪が積もり、柱や枝など、着雪できそうなところ全てに雪がびっしりと付いているというような状況でした[④]。そういう状況でも、車や人は難なく往来していましたから、こういう地域の人は、やっぱり雪には慣れているんですね。

 駅前での写真撮影もそこそこに、駅舎内へ帰還。次に乗るのは、信越本線を走る、長野行きの妙高4号です[⑦]。普通列車ですが”妙高”という列車名を与えられ、また指定席を連結しています。何より特筆しておきたいのは、普通列車でありながら特急型車両の189系で運転されているという点(間合いや送り込みでではなく、車両は本当に妙高専任)で、乗車券のみで特急型に乗れる、なかなか乗り得な列車です。

 直江津にはもう1つ、乗車券のみで特急型車両に乗ることができる列車がやってきます。それは新井〜新潟間を走る、快速くびき野号[⑧]。こちらは485系による運転で、妙高号とは違い、普通車指定席だけではなく、グリーン車指定席の設定もあります。

 首都圏において、特急型車両で運転される普通列車といえば、東海道本線の521M(185系)くらいしかありません。しかし、こっちの方では特急型車両を使用した普通・快速列車として、妙高号が1日5往復、くびき野号が1日3往復とそれなりの数が運転されているわけですから、うらやましくなりますね(首都圏で、普通列車でリクライニングシートに座ろうと思ったら”グリーン車”が基本ですし)。

 6番線には、妙高号の189系が既に停車していました。運転室下の側面にあった「ASAMA」のロゴこそ消されてしまいましたが、塗装は特急あさま号として走っていたころと全く同じままです。在来線時代の特急あさま号は、一部が直江津発車でしたし、こうして駅名表と一緒に189系を見てみると、往年の特急あさま号を思い出す・・・!?[⑨]







信越本線3324M 妙高4号 (189系)
直江津(10:13 実際は11分遅発)〜長野(11:53 実際は2分延着

イラスト入りのヘッドマークもある①

リクライニングシートが並ぶ②

座席③

チケットホルダー④

なんと気持ちの良い晴れか⑤

信州色の115系⑥

スイッチバック駅・二本木⑦

雪はすっかり消えた⑧

長野に到着⑨

駅名標⑨

 189系の前面に愛称表示部分には、イラスト入りのヘッドマークが表示されています[①]。黒文字の「普通」の2文字だけではなく、きちんと専用のヘッドマークが用意されているのは良いことですね。

 妙高号には指定席が連結されていますが、今回は自由席に乗ります。せいぜい510円だから、「妙高」と印字された切符目当てに指定席券を買って、指定席に乗ろうかなとも思っていたんですが、長野行きの妙高号の場合、自由席がフリーストップ式のリクライニングシート[③]だというのに、簡易リクライニングシートの車両(編成6両中、6号車のみ)が指定席に割り当てられるということを知り、自由席に乗ることにしました(笑)

 自由席でも指定席でも間違いなく座れることに変わりはない(妙高号はそんなに乗る人は多くないと踏んでいましたし)のに、510円を払って、自由席に劣る簡易リクライニングシートに座るというのは馬鹿らしいですからね。しかも、フリーストップの座席は背面テーブルがあるのに対し、簡易リクライニングの座席は背面テーブルがないんですよ・・・。

 ③番の写真を見るとお分かりいただけるかと思いますが、妙高号の車内で列車の発車を待っていると、あの大雪が突然止み、太陽が出て晴れてきました。ほんの数分前まで、絶え間なく雪が空から降り続けていたのが嘘のようです。

 遅れている金沢行きの特急はくたか号の到着を待った影響で、妙高4号は、直江津を11分遅れて発車しました。「また大雪の中を突き進んでいくことになるんだろう」と思っていましたが、まさかの天気の好転により、太陽の光が降り注ぐ、青空の下での発車となりました。

 気持ちの良い青空、しかし地面はすっかり雪に真っ白に覆われているという信越本線を、妙高4号で上っていきます[⑤]。向こうの方に高架橋が見えますが、これは建設中の北陸新幹線の高架橋のもの。架線柱はまだ立っていませんでしたが、高架橋は既にできているようです。

 新井駅で、下りの115系の普通列車と列車交換を行います[⑥]。天気は引き続き晴れです。天気予報は、長野県もクリスマス寒波によって雪が降り続けると言っていたような気がするんですが、良い意味で外れたのでしょうかね。

 新井を発車した後、居眠りをしてしまったんですが、10分もしないうちに目覚めてしまいました。目覚めたとき、列車はスイッチバック駅、二本木に停車していました[⑦]。二本木はスイッチバック駅ということで、長野方へ走る→引き込み線へ入る→逆走→二本木駅ホーム→再び長野方へ走り出す、という流れで発着するので、もしかしたら、”逆走”をしたときに体が違和感を感じて目覚めてしまったのかも?

 なお、この後、まだ少し寝ぼけているという状態のときに携帯電話に電話がかかってきて、突然の着信にびっくりし、慌てふためきながらデッキに向かいました(笑) 寝ぼけていなければ、落ち着いておもむろに座席から立ち上がり、デッキへ向かうことができたと思うんですが・・・。何せ、寝ぼけている状態のときに、いきなり携帯電話のバイブレータが動き出したわけですから・・・。

 そういえば、上に「デッキに向かいました」と書きましたが、デッキへ行って通話ができるのは、この列車が特急型車両の189系で運転されているからこそですよね。これが普通の近郊型車両の115系であれば、着信に応答して通話をするわけにはいきませんよね。よく考えてみたら。

 長野に近づいていくにつれ、車窓の雪はだんだんと減少。飯山線との分岐駅、豊野の辺りまで至ると、気が付けば車窓から雪はすっかりと消え、草木がその姿をのぞかせていました[⑧]。なんだか、クリスマス寒波なんて存在しませんでした、とでも言うような感じですね。

 妙高4号は始発駅の直江津を出てからというもの、ずっと、日中の普通列車らしい、混み合いもしないのどかな雰囲気の車内でしたが、終点の長野の1つ前の駅、北長野で高校生?が一気に大量に乗車!座席が全て埋まるどころか、車内の通路、デッキでも乗ってきた高校生たちが立ちんぼうという、あたかも朝の通勤・通学ラッシュかのような状況になってしまいました。
 しかも、片開き2ドアでデッキがあり、車内はリクライニングシートという189系なものですから、高校生が乗り切るのに時間がかかるかかる・・・。

 そんな状況で、11:55、終点の長野に2分遅れて到着しました[⑨]。妙高号とはこれでお別れです。リクライニングシートで快適でしたから、もう少し乗っていても良かったかな。

 189系はこの後、折り返しで直江津行きの妙高号となりますが、直江津行きの場合は、フリーストップの座席の車両が指定席に割り当てられます。これだったら(直江津行きだったら)、何の迷いもなく指定席券を購入して、指定席に乗るんですけれどもねぇ。






長    野    駅
Nagano Station

新型自販機が長野にも①

さすがに県庁所在地の駅か②

自由通路③

13年前の話④

駅舎⑤

越後川口行きに乗車⑥

ちょっと買い物を⑦

写真入りの駅名標⑧

キハ110系が到着⑨

2両編成⑩

 長野駅までやってきました。上野から新幹線に乗れば、最速1時間20分程度で長野へ来ることができますが、何せ上越新幹線に乗って越後湯沢へ行き、そこから直江津を回るという、ずいぶん遠回りな経路でやってきましたからね。上野をたにがわ71号で6:22に出てから、長野にたどり着くまでに、5時間40分ほどかかりました。

 東京や品川、新宿などに導入された、液晶画面に触れて商品を購入するという新型の自動販売機が、ここ長野にもありました[①]。搭載されたカメラによって購入者の年齢や性別を判定し、その年代や性別にあったおすすめの商品を紹介するという機能もついているようです。
 飲み物1つ1つに対応したボタンがなく(液晶画面に触れて商品を選びますからね)、また製造されたのが最近で新しく、きれいなので、従来の自動販売機と比べると、見た目がすっきりしていて、洗練されているように思います。

 長野駅、ということで、ここはもちろん長野県の県庁所在地、長野市です。さすがに県庁所在地ということもあり、駅周辺は建物が多く、背の高い建物も結構あります[②]。また、行き交う人の数も多いですね。なかなか活気があります。

 1998年に開催された長野オリンピック。自由通路の壁には、こんなものがありました[③]。長野県にとっては、やっぱりこの場所でオリンピックが開催されたというのは、歴史的な出来事だったんでしょうね。
 現在の北陸新幹線は、長野オリンピックが開催されるのに合わせ、1997年10月にとりあえず長野まで開業しましたが、それ以来、延伸は行われていません。しかしご存知のように、現在延伸工事は鋭意行われていて、先ほど妙高号の車内でも、北陸新幹線の高架橋を見ました。

 北陸新幹線が、その名の通りの新幹線になる日も、そんなに遠いことではありません。そして並行在来線がJRから経営分離される日も、そんなに遠いことではないというわけですが・・・。

 次は、豊野から飯山線に入って越後川口まで行く、12:32発の飯山線直通の列車に乗車します[⑥]。これに乗って飯山線に入り、飯山線の全線乗車を果たすという段階へ移ります。今朝、家を出発してきてから、長野にやってくるまでの間に通ったところは、全てこれまでに1度は通ったことがあるもので、新規に乗車した区間はありませんでしたが、飯山線はまだ全く乗車していません。いよいよ未乗区間を乗っていくことになります。

 昼食は妙高号の車内で既に食べましたが、この先、都合上、しばらく食べ物を買うことができないので、パンやお茶などを買っておきました[⑦]。寒い冬で、しかも降雪地帯を巡っているというのにアイスを買っていますが、アイスというものは案外、暑い夏に食べるよりも、寒い冬に食べる方がおいしいものです。特に雪見だいふくは!

 JR東日本の長野支社管内では、写真入りの駅名標を見られる駅があります。長野駅は、そのうちの1つです[⑧]。長野支社の駅以外で写真入りの駅名標がある駅というと、信越本線の横川駅(高崎支社)しか思い当りません。ともあれ、この写真入りの駅名標は、長野支社ならではの、地域性を感じるものだと思います。

 越後川口行きの列車は、キハ110系の2両編成[⑩]。妙高号の電車から気動車になり、編成も6両から2両へ。これからローカル線へと進んでいくんだな、ということを感じさせます。



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