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山登りをする人たちに愛好されるムーンライト信州号は、新宿〜白馬間に下り列車のみ設定されていた臨時夜行快速列車です。 2002年11月末まで運転されていた夜行急行アルプス号を継ぐ列車であり、アルプス号時代と同じ189系が充当されていました。 一方、諏訪湖で花火大会が開催されるときには、首都圏からの見物客がすぐに帰れるようにするためか、あるいは宿不足に対応するためか、 上諏訪を23時台・0時台に出発する上りのムーンライト信州90号・92号が設定されていたこともあり、花火の見物客(と鉄道好き)の輸送に大活躍しました。 ムーンライトながら号は、その需要のほとんどが青春18きっぷ利用者で構成されていますが、下りムーンライト信州号(81号)は、山登りをする人たち、 すなわち「特に鉄道に興味はない一般客」の需要も多いことがポイントで、青春18きっぷとは特に関係のない時期にも運転されていました。 ムーンライトえちご号などが廃止される中、ムーンライト信州号がしぶとく生き残っていたのは、「一般客」からの根強い支持があるところに、 その理由を見出すことができましたが、最後まで生き残った189系N102編成が廃車されて以降は、運転日の設定がなくなり、 かつてムーンライト信州90号・92号として運転されていた上り便も、わざわざ「諏訪湖花火大会号」と名を改め、ムーンライト信州の名を外しました。 ![]() ![]() ![]() 夜汽車の残像トップへ ![]() |