◆Ver 1.00 −初めての旅日記− |
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当サイトにある旅日記で最も古いものは、2009年8月に実施した「九州初上陸!夏の南国の地を駆け巡る旅」です。もちろん、これ以前にも鉄道旅行をしたことはありますが、当サイトの旅日記の歴史は、この旅から始まりました。
基本的な構成としては、「左側に横400pxの写真を配置し、右側に文章を記述する」というものになっています。それを上から下まで繰り返すことにより、旅が進んでいきます。このデザインでは、写真の拡大をすることはできませんが、いま考えると、写真を拡大できるようにしておくべきでした。自分自身でも、このデザインで製作された旅日記を見てみると、「こんな小さな写真じゃ細部が見えない」「もっと大きくしたい」という思いに何度も駆られます。もっとも、こうした反省を重ねてきたからこそ、当サイトの旅日記のデザインが進化・改良してきたわけですが。
では、なぜ拡大用の写真を用意しなかったのかといえば、それは恐らく「サーバーの使用容量節約の意識」があったからでしょう。当サイトのサーバーの容量は約10GBですが、旧サイト(私は以前「大宮鉄道館」なるサイトを運営していました)での容量は、なんとたったの150MBでした。そのため、写真はできる限り小さくし、また圧縮するようにするなど、とにかく「容量節約」を意識していました。現在の10GBのサーバーでは、基本的に使用容量についての意識をする必要はないのですが、当時はまだ昔の意識が残っていたのでしょう。
このVer 1.0xのデザイン(「左側に横400pxの写真を配置し、右側に文章を記述する」・「写真は拡大しない」など)は、途中で細部の仕様が変更されることはあったものの、基本的な構成・骨格は、2010年8月の旅にして5作目の「日本最長路線・山陰本線を乗りつくす旅」まで継承されました。 |
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◆Ver 1.01 −ページ番号の挿入− |
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2作目となる「能登、雷鳥、500系のぞみ号惜別乗車の旅」は、基本的な構成はVer 1.00に準じています。ただし、ページ上部の2か所にページ番号を挿入するデザインとなりました。これにより、タイトルバーやページ下部のリンク部を見なくとも、現在のページが何番目であるのかが分かるようになりました。
現在の旅日記では、各ページの上部にタイトル画像を配置していますが、Ver 1.xxにおいては、文字が一切入っていない画像が置かれているのみでした。このため、各ページでは、各旅日記の題名は、文字によって表示されていました。現在では、画像内にタイトルを記述しているため、逆に文字による表示は廃止されています。
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◆Ver 1.02 −列車の時刻を記述− |
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これまでは、列車に乗る場面では、その列車名と乗る路線名、乗車区間のみを記述していましたが、「土・日きっぷで東日本のあちこちを巡る旅」からは、発車時刻と到着時刻も記すようになりました。一応、本文を読めば、列車の時刻は分かるようになっていますが、「これから列車に乗る」というところではっきりと示しておく方が良いですよね。
DISCOVER どこかの旅日記のデザインにおいては、背景をどのようなものにするかという点も趣向を凝らしているところですが、Ver 1.0x・1.1xのころの旅日記では、ページ全体の背景は黒色とし、その中に、別の背景を用いた本文部分を幅約1000pxで置く、という構成になっています。そのため、本文部分での背景に関わらず、周囲は黒色です。
なお、ページ部分への番号の挿入は、「土・日きっぷで東日本のあちこちを巡る旅」では採用されませんでした。なぜそのようにしたのかは、もう6年も前の旅日記であるが故、さっぱり覚えていませんが、明らかな退化ですね。番号の挿入を取り止めたところで、サーバーの使用容量を大幅に削減できるわけでもありませんし、挿入をしない理由がありません。この次の4作目からは、番号の挿入が再度復活しています。
タイトル画像は、1作目と2作目が500×240という大きさであったところを、770×310という大きさに改められました。ただし、この大きさを持つタイトル画像の使用は、「土・日きっぷで東日本のあちこちを巡る旅」のみです。
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◆Ver 1.10 −ページ番号復活、写真サイズ変更− |
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Ver 1.xxに属するものとして、引き続きVer 1.00によって確立されたデザインを継承していますが、Ver 1.10となった「初代N'EX・253系に別れを告げる」では、まず、一度廃止されたページ番号の挿入が復活しました。ただし、このVer 1.10では、ページ最上部の1か所にのみ挿入されています。Ver 1.01では2か所でしたね。
これまでの3本の旅日記から大きく変化したところは、左側に配置する写真の大きさが変わった点です。これまでは、横400pxの写真を配置していましたが、Ver 1.10では、横350pxに縮小されました。これは、400pxの写真では、写真部分と文章部分のサイズ上のバランスがイマイチであると感じていたためです。
しかし、相変わらず拡大用の写真を用意していなかったため、結果的には、この縮小は失敗であったと言わざるを得ません。拡大用の写真が用意されているのであれば、本文部分に表示する写真(縮小版)は、どんなに小さなものであっても構いませんが(大きな写真を見る術があるから)、それがないのに横400px→350pxへと小さくしたことで、ただでさえ「こんな小さな写真じゃ細部が見えない」状態であったところに、一層拍車がかかってしまいました。
画像という点では、本作のタイトル画像は、800×300という大きさのものを採用しました。1作目・2作目が500×240、3作目が770×310、そして4作目が800×300と、タイトル画像の大きさは、なかなか「これ!」というものに落ち着きませんでしたが、本作で採用した800×300の大きさは、これ以降、6作目を除き、13作目まで継続して使われました。
Ver 1.xxのころは、各ページにおいて、その上下部分、あるいは下部に、簡単なコメントを記述していました。これは後に取り止めとなったため、初期作品においてのみ見られるものです。
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◆Ver 1.11 −ページ上部のコメントを状況記述に− |
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旅日記5作目の「日本最長路線・山陰本線を乗りつくす旅」は、デザイン上の変更点は小規模なものにとどまっています。本文の周囲は黒色、写真の横は350pxで拡大不可、といった点は、Ver 1.10での仕様を引き継いでいます。
これまでの4本では、各ページの上下部分に簡単なコメントを記述していましたが、このVer 1.11では、下部のコメントは存置し、上部のコメントを廃止する代わりに、「益田→東萩/東萩駅」など、そのページでの旅の状況を記すようになりました。これにより、流れが少し掴みやすくなったかと思います。
「デザイン上の変更点はごく小規模なもの」と申し上げましたが、この旅では、旅自体のやり方(スタイル)が大幅に変わりました。これ以前の旅は、日帰りか、あるいは宿泊しても列車における車中泊のみでしたが、「日本最長路線・山陰本線を乗りつくす旅」において、史上初めてホテルでの宿泊が導入されました。
日帰りや車中泊のみという条件下では、行動範囲が制限されますが、ホテルでの宿泊が導入されたことにより、行動範囲は大幅に広がりました。そしてこの旅以降、宿泊を伴う旅、即ち「長い旅」を好むようになっていきます。
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◆Ver 1.50 −”縁取り”の廃止、拡大用写真の導入− |
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6作目「冬の上越を訪ねる旅」は、Ver 1.xx世代としては最後の旅です。Ver 1.xx世代の特徴ともいえる「左側に写真、右側に文章」というシンプルな構成を受け継いではいますが、随所に改良が加えられました。
まず、これまでの5本で採用されていた”縁取り(黒色の背景)”が廃止されました。これにより、上から下まで、そして右から左まで、ページ全体に同一の背景が広がるようになりました。縁取りを採用した旅日記では、本文部分と周囲とで違う背景(色)になることで、やや目に優しくないきらいがあったかと思いますが、それを解消しました。
これまで、旅の題名は、ページの最上部にテキストとして表示していましたが、このVer 1.50では、ページ上部に配置されるタイトル画像の中に統合しました。また、本文内におけるページ番号の表示を、「ページ上部に大きく表示する」という方法に改めました。大きくはっきりと表示することで、現在が何ページ目であるかが分かりやすくなりました。
しかし、何よりもの大きな変更にして改善点は、拡大用写真が導入されたということでしょう。Ver 1.50では、本文中に表示されている写真は縮小版となり、それをクリックすると、より画素数の多い拡大用写真が表示されるようになりました。これ以降の旅日記には、全て拡大用の写真が用意されることとなりました。
なお、公開当初は、縮小版写真をクリックすると、ブラウザの表示が拡大用写真に遷移しており、それゆえ、拡大用写真を見ると、ブラウザにおいて、いちいち「戻る」の操作をしなければなりませんでした。この問題点は、後にその場で拡大用の写真を表示するスクリプトを導入したことにより、解消されました。
Ver 1.xx世代の最後を飾るデザインですが、縁取りのない背景・題名のタイトル画像への統合・大きなページ番号表示・拡大用写真の導入といった要素は、最新世代のデザインにも継承されています。
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