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E657系の導入により、651系とE653系は置き換えられ、651系に関しては2012年の秋にはひとまず定期運用を終了する予定でした。
しかし、東日本大震災の影響により、そのあたりの車両計画が変更。ひとまず、651系の定期運用も当分の間延長されることになりました。

とはいえ、いつ651系の定期運用が終了するか分からないわけで、「まだ大丈夫」なんて思っていると、後々後悔する可能性も十分にあるわけです。
鉄道趣味の世界では、「早めに乗って(撮って)おくのが良い」とよく言われることですしね。ぎりぎりまで待つのは危険と言えます。

そういうわけで、「いつ定期運用を終了するか分からない651系。乗れるときに乗っておこう」という考えに至り、まだ定期運用終了日の
発表はされていませんが、第一線で活躍している今のうちに、上野〜いわきの全区間できっちりと651系に乗っておくことにしました。
(定期運用終了日が近づいてきたら、最後の締めとして、上野〜佐貫やら土浦くらいの短区間でもう一度乗りなおしておこうとは思っています。)

以上のようなことから、2012年9月23日(日)に、上野〜いわき間で651系のグリーン車に乗車しました。
内容の薄さから、DISCOVER どこかで公開するには値しないと判断したため、このときのことは、これまで一切まとめていなかったんですが、
まぁ撮った写真を公開するだけでもと思い、12月に入ってから、急遽この旅日記(のような何か)を作ることにしました。

制作にあたっての事情が事情なので、通常の旅日記と違ってかなり手抜き(例えば、このときの旅日記は完成に1か月半をかけました)ですが、
番外編ということで、とりあえずご覧ください(一部にビデオカメラの映像から切り出した写真あり)。

各画像はクリックするとそれぞれ拡大します。


 外側は、既にスーパーひたち27号として走る準備を終えたようです。車内の整備はまだ完了していません。
 ややズームを利かせて撮影。前面こそ、真正面にLEDがあるという派手なものですが、側面は、白を中心として、腰部に緑色の線が走るだけというシンプルなもの。

 そのデザインは、編成をこうして眺めたときに、頭から尻まで続く美しい編成美を演出するのです。
 この日、9月23日はおよそ旅をするには向かない大雨の日でした。車体に張り付いた水滴が、上野に至るまでに浴びてきた激しい雨を物語ります。
 方向幕が、「いわき」の表示への変更を終えていました。白を多用した塗装をしている651系にあっては、赤・青・緑という原色をしようした方向幕は、かなり目立ちます。

 なお、登場時は車体の塗装に調和していてふさわしい、モノトーンの方向幕が使われていました(イメージ図はこちら)。
 651系の特徴の1つは、乗降扉にあります。乗降扉に窓があるのは当たり前(251系などごく一部に例外はある)ですが、651系では、扉の下の方まで窓が延びています。たいていの車両は、せいぜい扉の中心くらいまでです。
 横から見た図。ステンレスレールが、かつて常磐線を走っていた先輩、485系を思わせないでもありません。
 スーパーひたち27号、いわき行き。13:00ちょうど発です。651系は、E653系、E657系とは違い、いわきが「平」だったころを知っている車両です。
 駅名標と651系。長年にわたって見られたこの光景が見られなくなる日も、そう遠いことではないでしょう。
 651系は登場時から、7両編成と4両編成の2編成を併結して運用することを前提としていました。2つ以上の列車を1つの列車として走らせる併結ではなく、1つの列車でありながら2つ以上の編成を併結したのです。

 これは当時としては珍しいことだったかと思いますが、今では、スーパーあずさ、はくたか、サンダーバード、くろしお、しなの、わかしおなど多くの列車で見られますね。
 流麗な先頭車が顔を合わせます。
 さて、今回は「651系を”じっくり”味わう」ということで、上野〜いわきの全区間を通しで乗るだけでなく、さらにグリーン車に乗ります。

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