Page:24

※各画像はクリックすると拡大します。



                           















 サロベツ4号が名寄に到着します。下りの場合は名寄で降りる客が多く、逆に上りの場合は名寄から乗る客が結構います。上下どちらの方向においても、名寄は主要な駅のひとつであり、特急列車の乗降客も多くいます。

 名寄〜旭川間の停車駅は士別・和寒で、快速なよろ号よりも遥かに少ないものです。旭川〜名寄間は高速化工事が施された区間であり、以前は130km/h運転を行っていました(現在は120km/h)。120km/hで走れば小気味よい音と揺れがもたらされ、優等列車らしい走りを見せてくれます。なお、名寄以北は未だに最高95km/hのままであり、キハ261系も宝の持ち腐れになります。

 キハ261系は、以前は特急スーパー宗谷号専属で、サロベツ号にはキハ183系が用いられていましたが、宗谷本線の特急列車の再編により、1日に3往復ある札幌〜稚内間特急の内の2往復を旭川発着としてそれをサロベツと命名、これによって車両運用に余裕が生じたことによって、現在はサロベツ号もキハ261系で運転されています。

 サロベツ号は塩狩も通過し、一路旭川を目指します。名寄も一応街ではありますが、それでも人口で言えば26,000人ほどの小さな街であり(地方自治法では、市の要件は人口5万人以上とされているものの、名寄は1度も5万人に達したことはない)、旭川市街までやってくると、本当に「都会にやってきた」という感じがあります。背の高いホテルなどを見ると、もう・・・(笑)

 サロベツ号は旭川止まりなので、札幌方面に行くためには、特急ライラック号に乗り継ぐ必要があります。いま、旭川駅には、大雪号のキハ183系、サロベツ号のキハ261系、ライラック号の789系が集っていて、ここに北海道の3つの特急列車が集まりました。




                         














 17:00発の特急ライラック36号に乗ります。旭川が始終着となるサロベツ号・大雪号には、カムイ号ではなくライラック号が接続しますが、これはライラック号がグリーン車を備えた編成であるためで、これによって、札幌方面から稚内・網走方面までグリーン車で通しで乗りたいという需要に応えることができます(カムイ号は全車普通車)。

 HOKKAIDO LOVE! 6日間周遊パスでは、4回まで指定席券を無料交付してもらうことができますが、旭川で特急列車を相互に乗り継ぐ場合は、特急料金を通算するという特例があります。これは言い換えるならば、ライラック号とサロベツ号・大雪号を乗り継いだ場合、2つの列車を1つの列車とみなすということです。そのため、サロベツ号とライラック号の乗り継ぎであれば、4回ある権利は1回しか消費しません。

 列車は深川、滝川、砂川、岩見沢、札幌の順に停車してゆきます。ライラック号とカムイ号は、全ての列車において途中停車駅が左記のようになっており、例外はありません。分かりやすいことは間違いありませんが、車内放送を録音する立場としては、変化がなくてつまらないという(笑) そろそろ江別くらいには停めてみてはどうでしょうか。

 最初は対向列車とのすれ違いの頻度が少なかったのが、岩見沢を過ぎ、札幌都市圏に入ると、急に頻度が上がります。それは札幌都市圏に入ってきたことを示す出来事であるとともに、都市の息吹を感じさせるものでもあります。夕刻、徐々に暗くなってきて街明かりが目立つ頃に札幌に入るときというのが私は好きで、北海道旅行でのちょっとした楽しみでもあります。

 列車は旭川から1時間25分で終点の札幌に着きました。以前は、札幌〜旭川間の電車特急列車の所要時間というのは、1時間20分だったのですが・・・。もう高速化のために血潮を燃やしたあのJR北海道が戻ってくることはありません・・・。




           








 このまま立ち寄りもせずに新千歳空港まで向かって飛行機で帰ることも考えてはいましたが、なにぶん北海道くんだりまで来ておきながら、そのような”さっさと帰る”真似をするのはいかがなものかと思い、札幌でも少し観光をしてから帰ることにしました。新千歳空港〜羽田は、かなり遅い時間まで就航しているので、そのあたりの心配は無用です。

 とはいえ、時間が時間なので、今更札幌近辺をがっつりと観光してゆくことはできません。そこで、JRタワー・T38の展望室に行くことにしました。ここを訪れるのは通算3回目で、今回が初めてというわけではありませんが、前回が2014年3月だったので、約6年半ぶりということにもなれば、前回の記憶も良い意味で薄れていることでしょう。

 T38への入り口を探すのに苦労してしまいましたが(なんか分かりづらいような・・・)、なんとか展望室にやってきました。夕暮れの札幌の街並みとは、果たしていかほどのものか・・・?


TOP                    10  11  12  13  14  15  16  17  18  19  20
21  22  23  24  25  26


DISCOVER どこかのトップへ

66.7‰のトップへ