さよなら初代「Narita Express」
初代N’EX・253系に別れを告げる


2009年10月1日から、新型の成田エクスプレス専用車両であるE259系が運用を開始しました。
さすがJR東日本と言うべきか、1年もかけず、僅か9ヶ月後の2010年7月1日には、全ての成田エクスプレス号を新型のE259系にしてしまいました。

今回の旅は、253系完全置き換えの約3週間前の6月12日に、「早めに253系に乗って・撮っておこう」ということで行った、253系のさよなら乗車が中心の旅。
「早めに」したのは、最後の方になると、どこからともなく撮影者が湧いて出てくるだろうと予想したものですから。。。

老朽化による置き換えと言うよりは、160キロ運転を行う成田スカイアクセスへの対抗で早期に置き換えられてしまう253系。
「20年持たずに全車が成田エクスプレス運用から引退」
成田エクスプレスで二十歳(はたち)を迎えることができない253系の、成田エクスプレスでの最後の輝きを見に行きました。
日暮里駅にて ここは日暮里駅。ここが今回の旅の始まりとなる駅です。

ただ成田空港へ行くならば、ここでスカイライナー号に乗車するのが当然ですが、今回は「JRの253系成田エクスプレス号」に乗ることが目的なので、そうはしません。

常磐線沿線から成田空港へ行くとなると、日暮里駅でスカイライナー号に乗車するのも手段の1つですが、我孫子駅から成田線経由で行くという手段もあります。
どこの駅から行くのかで、どちらを選ぶのかは変わるのでしょうが、成田スカイアクセスの開業で、京成電鉄を選ぶ人が増えることは予想できますね。
200系か 日暮里駅は、実際に乗降ができる山手・京浜東北線、常磐線、京成線以外にも、乗降ができない新幹線・東北本線(高崎線)の線路を構内に抱き込んでいます。

そのため、運が良ければ、乗り換えのために通路を歩いているときに、このように下を通っている新幹線の列車を見ることもできたりします。・・・まぁ、見えるのはほとんどが屋根ですが(笑)
にっぽり 新宿方面行の山手線内回りの列車が来る、11番線に降り立ちました。

通勤ラッシュのときは地獄の様相を呈する山手線のホーム(日暮里駅に限らず、多分どこの駅でも)ですが、日中11時ごろともなれば、この静けさです。
通過 12番線は北行の京浜東北線のホームですが、京浜東北線の列車は、日中はその全てが快速運転をしています。快速列車は日暮里駅には一切停車しないので、発車標も「快速電車当駅通過」の8文字だけ。

日暮里駅というと、常磐線/京成線/日暮里・舎人ライナーと接続している駅。なぜ快速は停車しないのか?と私は前々から思っているのですが、さて一体どのような事情なのでしょうね?
6ドア乗車口 山手線の列車を待っているとき、私は「山手線のE231系の6扉車が、順次新製されている4扉車に差し替えられている」ということを、ふと何気なく思い出しました。
「消える253系に乗車するこの旅、消えるもの繋がりで」と、6扉車に乗車することにしました。もっとも、既に全車が4扉車の編成も営業運転を開始しているので、4扉車が来てしまう可能性もあったわけですが。。。

6扉車が連結されている7号車の付近にやってくると、乗車位置案内のステッカーは既に4扉車が来ることが前提になっていて、(この6月12日時点では圧倒的多数派の)6扉車の案内は4扉車のステッカーの脇に小さく「6ドア乗車口」とあるだけ。

まぁ直(じき)に4扉車の方が多数派になって、6扉車は姿を消しますが、それにしてもまだ6扉車の方が圧倒的に多いときに4扉車前提の案内にしなくても・・・。
536 山手線内回りの列車がやってきました。

「なぜ左回りが内回りと呼ばれ、右回りが外回りと呼ばれるのだろう」という疑問を持っていましたが、これは線路の配線を考えれば、随分簡単な話ですね。
6扉でした 乗車する列車は、数からいえば当たり前と言えば当たり前で、別に運が良いというわけでもないのですが、6扉車がまだ組み込まれている編成でした。

E231系500番代自体が消えるわけではなく、その中の6扉車が外されるだけですから、まさか6扉車がもう間もなく全車外されるというときに撮影者や乗り納めの人が出てきたりはしないでしょうが、可能性はゼロではないかも。
山手線内回り(E231系)
日暮里〜新宿
東武線・・・? 池袋駅の手前では、このような車両が車内から見られたのですが・・・、東武鉄道の車両、でしょうか?

私は国鉄・JRのことについては、それなりの知識を持ち合わせているつもりですが、それ以外の私鉄などのことについては、全くと言って良いほど知識がありません。
せいぜい、その車両を見て「あそこのかな?」と思える程度で、形式なんざ絶対に分かりません。

今、画面をご覧の方々の中にも、こういった方、いらっしゃいませんか?
到着 下車駅の新宿駅に到着しました。

成田エクスプレス号と言えば、大船や横浜、池袋、高尾など様々な駅と成田空港駅を結んでいることが大きな特徴と言えますが、この新宿駅も発着駅のうちの一つです。

成田スカイアクセスが開業しても、この「首都圏の各地と成田空港を乗り換えなしで結ぶ」ということは、京成電鉄も決して真似できません。JRの成田エクスプレスだからこそ成しえることです。
専用 成田エクスプレス号は、新宿駅では5番線・6番線だけに発着します。両番線は東武直通特急も使用しますが、本数が少ないので、実質成田エクスプレス号専用のホームと言っても良いと思います。

航空機のイラストと一緒に「成田エクスプレス」と書かれているあたり、空港アクセスの列車であることを改めて実感しますね。
発車標 さて、今回私が乗車するのは成田エクスプレス23号。
新宿始発の列車で、成田エクスプレス号専用の発車標での表示です。

後発の25号は池袋始発で、これなら池袋〜新宿〜渋谷・・・、と通って成田空港へ行くので、少しでも乗車時間を稼ぐことができました。しかし、残念ながらE259系の列車だったので断念。

池袋と新宿は1駅間だけなのですから、新宿始発(終着)の列車なんて全て池袋発着にしてしまえば・・・、とも思いましたが、まぁ色々事情があるのでしょうね。
長〜い 成田エクスプレス号が発着する5番線・6番線へ行くには、随分と長い通路を歩く必要があります。どうも跨線橋架け替え工事の絡みでホームがずれているのが原因なのだそうで、山手線などとの乗り換えはお世辞にも便利ではありません。

しかし、通路を通る人が空港へ行く人・空港から来た人だけに限定されるため、その他の路線に乗車する人に呑み込まれないで済みます。そういう点は良いかも。
いました 通路を歩き終え、5番線・6番線ホームに上がると、既に乗車する成田エクスプレス23号は5番線に佇んでいました。

始発駅から列車に乗るときは、その列車が入線する前からホームにいて、入線するところもきちんと見るというのが個人的な「儀式」なので、もう少し早く来れば良かったと後悔。

旅の主役、253系成田エクスプレス号への乗車。
海外へ行くわけでもないのに乗るというのもヘンですが、まぁ気にしない気にしない。
         
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