さよなら初代「Narita Express」
初代N’EX・253系に別れを告げる−4


引き続き成田エクスプレス23号での移動が続きます。
もうこれが最後か、と思うとやはり感慨深い。
ティバ 成田エクスプレス号は、日中の列車は全て千葉駅を通過してしまうのが特徴の1つ。
通過といっても45キロ以下での通過となるので、所要時間短縮には大して寄与していないと思いますが・・・。

それにしても、なぜ成田エクスプレス号は千葉駅を通過するのでしょうかね。これは私の長年の疑問の1つです。
千葉市の規模の大きさ、千葉県の代表駅という性格を考えても、全停車でも良い気がするのですが・・・。

やはり、「(基本的に)東京〜空港間ノンストップ!」ということを売りにしたいのかな。
モノサク 千葉を通過すると、車窓は都会のビル群から田畑、森林などが中心になります。

画像は物井駅を通過し、佐倉駅に向かっている物井〜佐倉間でのもの。物井〜佐倉は、ご存じの方も多いかとは思いますが、「モノサク」の名で親しまれる有名撮影地。

土曜の晴れた昼ということもあってか、画像にも写っているように、沿線には撮影者が。良い写真は撮れましたか?
進行中 用を足そうと立ちあがり、デッキに向かうと、現在位置案内はちゃんと動いていました。

何を当たり前のことを、と言われそうですが、この手のあってもなくても変わらない「あれば便利」な設備って、案外壊れたらそのまま放置・・・、という例も多々あるような気がするので。
183系 酒々井駅?では、国鉄色の183系と遭遇。かつて特急しおさい号・あやめ号・すいごう号などで運用されていたころは、253系と共に総武本線を駆け走っていましたが、253系よりも早く2005年12月に定期列車からは引退。

そして253系も成田エクスプレス号での運用を終了し、総武本線を走ることがなくなります。

183系が房総特急から引退するというとき(=2005年12月)は、小学4年生のガキんちょでしたが、やはりさよなら乗車も撮影もしており、それから4年半が経過した今、今度は成田エクスプレス・・・。

何だか複雑な気分になりますね・・・。
専用線へ 成田駅を通過してしばらくすると、上り線を一旦逆走して、そのうえで成田線の空港支線へと行きます。

画像の中央を横断しているのが本線。空港支線は、本線に対して右曲がりに延びています。
成田新幹線か 空港支線はこのような高架。この辺りが、かつて少しだけ建設した成田新幹線の高架や用地なのでしょうか・・・?

成田線の佐倉〜成田・我孫子〜成田は乗車したことがありますが、空港支線を通るのは初めて。空港支線は253系・E259系とE217系だけが入線できる、ちょっと特別な(?)路線です。

しかし、残念ながら253系は・・・。
新型スカイライナー 走行中、「試運転」の表示を出した新型スカイライナーが停車していました。

JR東日本は旧・成田エクスプレスの253系を完全にE259系にして、253系はもう成田空港には来ませんが、京成電鉄は旧・スカイライナーのAE100形も残して、「シティライナー」として引き続き成田空港に営業列車として来させます。

JR東日本も、253系を快速列車として成田空港に・・・、いや、なんでもないです(笑)
第2ビル 12時53分、空港第2ビル駅に到着。新型スカイライナーが売りにする「都心から成田空港へ36分」の「成田空港」とは、この空港第2ビル駅のことです。

元よりグリーン車の乗客は両手でも十分な程度の数しかありませんでしたが、第2旅客ターミナルを利用する人はここ空港第2ビル駅で降車するので、更に乗客が減ってしまいました。

あやふやな記憶ですが、私を含めて4人もいなかったような・・・。
到着 たぶん、12時56分、終点の成田空港駅に定時で到着!

なぜ「たぶん」なのかと言えば、成田空港駅で降車する前に、例の走行位置案内を見てみると、現在時刻が空港到着予定を過ぎていたにも関わらず、特に「遅れました」といった案内がなかったため。

しかし、家に帰ってから画像の撮影時刻を見てみると、成田空港駅に到着して最初に撮影した画像が13時となっていたので、実は遅れていたのかも・・・。
グリーン車 隣の2番線の乗車口案内。これがなかなかの変わり者でした。

「快 速 14:00グリーン車」と、これだけみれば特に変哲もない乗車位置案内なのですが・・・。
・・・? しかし、英語表示に切り替わると、あろうことかグリーン車は「GREEN」だけに。
「GREEN CAR」ならともかく、「GREEN」だけでは本当にただの「緑」になりますが・・・(笑)

文字を小さくして2段表示にすれば、「GREEN CAR」とか「FIRST CLASS」とでも表示できて、特別車両であることは伝わりそうなのですがね。これをただ「緑」と理解した外国人の方は、銀色のステンレス製のE217系を見て何を思うのでしょうかね。
AE100形 京成電鉄のホームにはAE100形が。

こちらは新型スカイライナーが営業運転を開始しても、前述したようにシティライナー号として運用されるので、成田空港から追い出されてしまうということはありません。

しかし「スカイライナー」という看板列車からは降ろされてしまいますから、AE100形としてはやはり一大事ですね。
駅名標 駅名標。しかし、「何か変だよなぁ」

JR東日本の駅でよく見かける仕様の駅名標名はずなのに、どこかしっくりこない。何がおかしいのか・・・、とちょっと立ち止まりながら考えましたが、そういえば成田空港駅の駅名標にはひらがなの表記がありません。

本来ひらがなが入ってくるところに、「(第1旅客ターミナル)」と書かれていました。
面倒な 非常に面倒くさそうな成田空港駅の手荷物検査。いざ列車から降りて飛行機に乗りに行こうと思っても、まず手荷物検査という「関所」とでも言うべきものが待っています。

同じ鉄道が乗り入れる空港でも、関西国際空港は改札を出ての手荷物検査なんぞないのですが。。。

まぁ、空港建設時の経緯もあって、ある意味仕方なく置いているのですが、廃止も検討されているそうです。
凛々しい 折り返し横浜・大船行きとなる253系。まだ東京方先頭車の前照灯はついていませんでした。

・・・そういえば、ウイングはくつるなどという列車が過去にはあったそうですね。

ウイング北斗星、ウイングあけぼのなんて走ったら、なかなか面白いとは思いますが、ただ面白いだけで実用性や利益性はほぼ皆無でしょうね。

さて、これで253系の乗車は終了。この折り返し列車に乗ればまた乗ることもできたわけですが。
しかし、253系に乗車したとなれば、することはただ1つでしょう。
         
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