さよなら初代「Narita Express」
初代N’EX・253系に別れを告げる−3


もうそろそろ発車時間ですが、時間の許す限りはホームで写真撮影。
すると、↓のような嬉しい出来事が。
253系の並び 乗車する成田エクスプレス23号の発車直前、新宿駅6番線に上りの池袋行きの成田エクスプレス号が到着し、図らずも253系同士の並びがホームを挟みながらも実現しました。

これまでは特に見向きもされなかった(であろう)253系同士の並び。
E259系が営業運転を開始すると、E259系と253系の並び、E259系同士の並びに注目が。

そして253系の引退が発表されると、今度は253系同士の並びに注目が集まる。
・・・いつか見られなくなる光景を見ておくために。
あえての小窓 さて、発車時刻が近づいてきているので、もうさすがにホームにはいられません。
車内に戻ってくると、日本人1人と外国人1人の、計2人の乗客がグリーン車にいました。

今更気がついたことなのですが、253系の窓はかなり小さめです。特に縦方向。
JR化後の車両は、特急型車両も一般型車両も(後者は特に運転室後ろの窓)、大窓として眺望を良くすることが多かったような気がするのですが、253系の窓はなぜ小さいのでしょうか?

正確な理由は分かりませんが、外から隔離されたような空間になるのは確かで、他の大窓の車両に乗りなれている分、何だか逆に落ち着きません。
山手線・東海道本線・総武本線・成田線2023M 特急成田エクスプレス23号(253系)
新宿(11:40)〜成田空港(12:56)
発車 ホームの発車放送も聞こえないまま、「気がつかぬうちに」、11時40分に列車は定刻で発車しました。
渋谷駅の手前の東急線と交差している箇所をくぐるときには、山手線と東急線の車両を同時に見ることができました。

それにしても、東急線の車両は、側面を見ている限りでは帯を赤色にした209系にしか見えませんね(笑)
改めて さて、改めて座席と壁との隙間をご覧ください(笑)

私は窓の框に肘を置いて車窓を見ることが多々あるのですが、こう隙間があると乗りだすような形になってしまい、框に肘を置いて車窓を見るというのがかなり難しいです・・・。
合流 大崎駅を通過すると、東海道本線(横須賀線)と東海道新幹線の上りと合流します。

新宿・池袋・大宮発着の成田エクスプレス号は、この大きく曲がった線路を通って山手線(湘南新宿ライン)〜東海道本線(横須賀線)と行きますが、横浜・大船発着列車は、画像のE217系が走っている東海道本線を走ります。

成田エクスプレス号の発着駅は、高尾・池袋・新宿・大宮・横浜・大船など多岐にわたりますが、意外にも、いずれの列車でもこの大崎付近の分岐点を通るようになっています。
地下へ 品川駅を通過すると、列車は地下へと入ります。

今、成田エクスプレス号が走っているところは、一般的には「横須賀線」と呼称されますが、正式には東海道本線。従って、東海道本線にも地下区間があるということになります。意外ですね。
併結 「間もなく、東京に到着いたします」という放送が流れたら、私は自席を立って運転室の後ろへ。
東京駅のホームには、先着している大船始発の成田エクスプレス23号が停車していました。

できればホームで連結作業を見学したいものですが、成田エクスプレス号に限らず、後に到着する列車は客扱いを行う前に連結してしまうので、せめて車内からでも見ておこうかなと。
接近 接近・・・。
もう少し やわやわ〜。
ガチャリンコ 連 結 完 了 !
ホームにて 作業が完了すると、新宿始発の成田エクスプレス23号の乗降扉が開き、客扱いを行います。

連結部を見に行くと、ちょうど自動で幌を繋げている最中でした。「何だか変な幌だな」と思った方はスルドイ、実は253系の先頭部の幌は、主にヨーロッパの客車で使われている幌と同じものなのだそうです。

ちなみに、ご存じの方も多いでしょうが、253系ではこうして2編成を連結して幌を繋げても、編成間を乗客が行き来することはできないようになっています。
E259系ではできますが、全車指定席という列車の性格を考えれば、行き来できる必要はないですよね。
爽健美茶 東京駅で一旦列車の下りたのは、連結部を見ておきたかったというのももちろんですが、何か飲み物を買っておきたいということもあったためです。

Suicaで購入しようとしたら、残額が91円で購入失敗。もう間もなく列車が発車してしまうことに対する焦りが募る中、小銭入れから小銭を取り出して投入口に入れるときは、何とも言えない緊張感に包まれます(笑)
総武本線突入 東京駅ではグリーン車にも5人ほどの乗客が新たに乗ってきましたが、それでもグリーン車は「ガラガラ」と形容できるほどの乗車率でした。普段からそうなのでしょうかね。

東京駅からは列車は総武本線に入り、成田空港を目指します。
この車窓ももう見慣れているので、特に新鮮さはないのですが、成田エクスプレス号の車内から見ているとなると、同じ車窓でもちょっと違って見えます。
後輩 後輩のE259系とすれ違い。車体側面だけをこう見ると、色遣いが本当に良く似ているので、253系なのかE259系なのかなかなか判別できないのですが、よく見ると車体の形状がE259系のそれだと分かります。
幕張車両センター 幕張車両センターでは、ちょっと見にくいながらも、留置される車両たちを目にすることができました。
右側には209系、そのやや左にはスカ色の113系、更にその左にはE217系。1番左には、湘南色の113系。

やはり、千葉・房総に湘南色の113系というのは何だか違和感がありますね・・・(笑)
正直、211系・209系が千葉・房総を走っていることの方がまだ違和感がありません。

東京を出ると、もう成田空港までは1時間もかかりません。
そこが成田エクスプレスの特徴にして、今回だけは泣きどころとも言えます。
         
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