春、去る者たちへ哀悼の意をこめて・・・。
能登、雷鳥、500系のぞみ号惜別乗車の旅


私は毎日旅客JR6社のサイトを確認して、何か情報がないか見ているのですが、
2009年10月16日、JR西日本から発表された2009年度冬臨についての発表を見ていると、次のような文面を発見しました。

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「○平成9年より東京〜博多間を運転してきた「500系のぞみ」(16両編成)は、
平成22年2月28日(日)で運転を終了し、N700系車両での運転に変更します。」
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最高速度300キロを誇る韋駄天の500系がのぞみ運用を終了し、山陽新幹線内を走るこだま号に転用される・・・。
噂自体は前々から聞いており、JR西日本からもそれについての発表はありましたが、具体的な運転終了日は分かっていませんでした。
しかし、それが2010年2月28日と分かり、ついにのぞみ運用終了へのカウントダウンが始まりました。

幼稚園生のころから追いかけてきた500系、のぞみ運用が終了までにもう一度だけ適当な時に乗っておこうか・・・、と思っていると、2010年春改正の発表で、
寝台特急北陸号・急行能登号の廃止、特急雷鳥号が1往復化されることが発表されたのです。

いずれについても、「いつか乗ってみよう」と思っていて、実際にそれらに乗車する旅程を含んだ計画を以前から立ててはいたものの、実行はしていませんでした。
しかし、廃止されたり乗車するのが極端に難しくなるとなれば、他に行きたいところがあっても、それらを後回しにしてでも乗らねばなりません。

かくして、偶然休みとなった2010年1月30日を利用した、能登号・雷鳥号・500系のぞみ号の惜別乗車の旅の計画が立てられるのでした・・・。
うえの〜うえの〜 常磐線で上野駅にやってきました。

駅名標には東北本線の「尾久」も書かれていますが、これは9番線が東北本線・高崎線の列車と共用となっているためです。(メインは常磐線の列車)
特急のりばへ さて、次に乗る列車は、今回の旅の中核の一つである、急行能登号。

能登号は地上の16番線から発車するため、高架の10番線からだと、階段やエスカレーターなどを利用して地上へと降りる必要があります。
それでは、16番線に向かいましょう。
残り2列車 16番線に向かう途中に見かけた新幹線の発車標。そういえば、現在の時刻は22時30分を回ったころです。

運行時間帯に制限がない在来線はまだまだ列車が発着しますが、0時までに列車の運行を終えなければならない新幹線は、もう下りは残り2列車。

発車標が3段も余っているというのは何か寂しいですね・・・。
E26系モックアップ 16番線に向かうためにエスカレーターを下って17番線の隣に来ると、カシオペア号のE26系の展望スイートのモックアップが設置されていました。

カシオペア号の登場は1999年で、既に10年以上が経過していますが、現在でも展望スイートは寝台券を取ることが極めて難しい代物。
大阪〜札幌間のトワイライトエクスプレス号の展望スイートともに、予約難易度が最高の寝台個室です。
スイート室内 このモックアップ、実際に展望スイートの中を見ることも可能になっています。

その室内の広さと言ったら、もう鉄道車両の寝台個室としては破格のもので、1晩を過ごすだけでは過剰とも思えます。

しかし、その「過剰さ」が展望スイートの豪華さと人気を集める要素の一つではありそうです。実際、私も死ぬまでに(ないしはカシオペア号が廃止されるまでに)利用してみたいと思っていますからね(笑)
NEWDAYSへ さて、ここで買っておきたいものがあるので、NEWDAYSへと向かいます。
やわらかフェイスタオル 買っておきたかったものとは、これ。ただのタオルです。

なぜタオルが必要なのか、と聞かれれば、列車の客室内でカメラを使用する際に、カメラを包んでシャッター音を抑えるため。

コンパクトカメラなら設定を変更してシャッター音を切ることができるのですが、あいにく一眼レフは構造上シャッター音を消すことが不可能です。
だったら客室内くらいコンパクトカメラでも使え、と言われそうですが、やはり道中の全ての写真を綺麗に撮影するためにも、一眼レフの方を使いたいもので・・・。
13番線 さて、次に乗る列車は急行能登号で、16番線からの発車ですが、その前に13番線へと向かいます。
北 陸 というのも、能登号が上野駅を発車する30分前、同じく金沢行きで2010年春の改正で廃止される寝台特急北陸号が出るため、それを撮影したいと思っていたのです。

上野駅に能登号発車の1時間以上前に到着する1464Mに乗車したのもそのため。

能登号に乗車する前に、寝台特急北陸号の撮影もしておきます。
2時間や3時間も前に発車してしまうのなら放棄しますが、たった30分前なら撮っておくほうが良いに決まっています。
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