春、去る者たちへ哀悼の意をこめて・・・。
能登、雷鳥、500系のぞみ号惜別乗車の旅 6


本日は1月30日。まぁ、大宮駅の時点で既に日付は変わっていたのですが。
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お泊まり泊 ・・・おはようございます、ここは5時01分着の泊駅です。

といっても、越後湯沢駅を過ぎてから入善駅までずっと寝通してはいたわけではなく、進行方向の変わる長岡駅で起きてしまったり、糸魚川駅の前で起きてしまったりと、やはりまともに眠ることはできませんでした。

どうも座席夜行で眠るのは難しいですね。
雪がnothing 泊駅を出てからふと外を見てみると、雪が大量に積もっていた上越線内(特に水上以北)や長岡駅の辺りとは一転して、雪が全くなくなっていることに気がつきました。

北陸本線の日本海にほど近いあたりは、毎年雪は積もらないものなのか、それともたまたま雪が続かなかったか気温が上がったかで溶けてしまったのか・・・。北陸本線というと、全線にわたってよく雪が降るというイメージがありますが・・・。
ゴルフ練習場 滑川〜富山間で進行方向右側に見えたゴルフ練習場。

まだ朝の5時40分にもなっておらず、また冬なので日の出も遅い。にも関わらず、これほど明々と電気を点けているのには何か理由でもあるのでしょうかね?

電気が消えている建物が多い中、妙に明々としていたので目立っていました。
パッ! 富山駅到着10分前。
休止されていた車内放送が再開されるとともに、車内の減灯が解除されました。
※富山駅到着10分前のおはよう放送をお聴きいただけます。お聴きになる場合は、こちらをクリックしてください。
MP3形式・626KB 音量注意!

上野発車時とは違うタイプの鉄道唱歌が流されました。なかなか気のきく車掌氏です。
とやま 5時39分、定刻に富山駅に到着〜。

グリーン車からどの程度の人が降りたかはは確認しませんでしたが、下車した客の数は結構あり、下車した乗客たちがホームを歩く姿を窓越しに確認できました。

2014年度の北陸新幹線延伸開業時には、新幹線駅になる富山駅。
能登号も「北陸新幹線開業までは残る・・・」などと言われてはいましたが、そこまで持ちませんでした。
ケイン濃すぎ 富山駅の次の停車駅は小杉駅。

前を走る寝台特急北陸号は停車しませんが、能登号はさすがに急行。特急の北陸号が停車しない駅にもこまめに停車して、乗客を拾い、降ろします。
ブルーライト 小杉駅発車後に見えたこの青い光。カメラの感度を最低にしたまま撮影したので青い光ほぼ何も見えていませんが、実はこの青い光は駐輪場のもの。

青には人の心を落ち着かせる効果があるため、犯罪防止のために街灯に使用したという例はよく聞きますし、見たこともありますが、駐輪場に使用されているというのは初めて見ました。
高尾か 5時56分、高岡駅に到着。
駅は4面8線と、規模なら富山県の代表駅・富山駅のJR部分(3面6線)を凌駕しています。

北陸新幹線の富山駅はそのまま既存の富山駅に併設されるのに対し、高岡駅は「新高岡駅」として、北陸本線ではなく城端線に造られます。
これが今の高岡駅に併設されていれば、高岡駅も更に便利になり、発展したのではないかという気もしますが・・・。
ツヴァタ 最後の途中停車駅、津幡駅。
和倉温泉駅まで至る、七尾線との分岐駅です。
金沢〜! 津幡駅を発車してから10分。
6時29分、急行能登号は定時に終点の金沢駅に到着し、6時間56分の旅路を終えました。

約7時間というと、乗る前は長そうだと思ってしまうものですが、いざ乗ってみてしまうと、案外短く感じてしまうものですね。

ホームに降り立ってきた乗客は、写真を撮るために急いで先頭車に向かったり、489系を背景に記念撮影をしたり、特に何もせずさっさと改札口へ向かったりと、することは皆千差万別。

もぬけの殻になった車内は、どこか形容しがたい哀愁を漂わせていました。
※金沢駅到着前の車内放送をお聴きいただけます。お聴きになる場合は、こちらをクリックしてください。
MP3形式・1.63MB 音量注意!
413系&683系 能登号が到着した5番線の隣の3番線と、更にその隣の2番線では、413系と683系が綺麗に並んでいました。

能登号の489系はある程度は昨夜上野駅で撮影したので、どちらかというと「金沢に来たからこそ撮れた」「関東では撮れない」ような光景の方に興味が行ってしまいます。
まぁ・・・(笑) そうは言っても、もちろん489系の先頭車にも行って写真撮影はしておきます(笑)

昨夜の上野駅程ではありませんが、やはり多くの撮影者がいました。しかし、1月30日という日付を考えれば、まだまだましなほうなのでしょうね。
定期運転終了2、3日前あたりになると、もう想像もしたくないほどの状況になっていることは間違いなさそうです。
運転席 ボンネットの更に上に設けられた運転席。

窓越しに内部を見てみると、最近の車両の小奇麗な運転席と比べると、やはり古めかしさは否めませんが、その古めかしさは不思議なことに魅力になっています。
EXPRSS 能登号の定期運転の終了は、日本で唯一のボンネット型車両489系の全廃や、首都圏と北陸を直通する定期列車の消滅、といったことも意味しますが、もう一つ、忘れてはならないのは「JRの定期急行は2列車だけになる」ということです。

残る2列車は大阪〜新潟・583系きたぐに号、青森〜札幌・14系/24系・はまなす号。
どちらも夜行で、またどちらも国鉄形車両、そしてどちらも決して安泰ではないということが共通しています。
4列車並び 辺りをよく見てみると、1番線にも475系の姿が。

こうして、489系・413系・683系・475系が同時にファインダー内に収まりました。

もしも能登号がかつてのように福井行きならば、迷わず福井まで乗っていたかと思います。
しかし金沢までに短縮、そして不定期列車への格下げ。

不定期列車としてしばらくは走るものの、いつの間にか設定消滅、ということもないわけではありません。
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