−12−

※各画像はクリックすると拡大します。


高崎線・八高線2284D 普通列車(キハ110系)
高崎(17:35)〜北藤岡(17:44)
適当な座席を見つけてしばらくすると、列車はゆっくりと高崎駅を発車しました。

乗車している2284Dは児玉行きの列車ですが、終点の児玉駅までは乗車せず、途中の北藤岡駅で下車します。北藤岡までは10分もかかりません。

高崎駅を発車すると、すぐに進行方向右側に、「クモハ103」と書かれた廃車体が見えます。
ところが、「クモハ103」といっても、国鉄・JR東日本の103系ではないようで、なんでも西武鉄道→上信電鉄と使われていた車両だとか。

ずいぶんと傷んで廃車体同然になっていますが、倉庫として使われているそうです。
17:44、北藤岡駅に到着。無人駅ですが、大沢駅、八色駅で降りたときと同様、乗車券の回収や確認はありませんでした。・・・あれ、おかしいと思っていたけど、実はこれが普通なのか?

時刻はまだ18:00にもなっていませんが、既に太陽は沈み、辺りは真っ暗。
キハ110系の車内の照明や、駅のホームの灯りがまぶしいです。
北藤岡駅の駅名標。八高線の正式な終点(起点)駅、倉賀野駅の1つ隣の駅です。

列車が発車したから静かになるんだろうな・・・、と思っていたら、駅前の自転車置き場で女子中学生が話をしていて、全く静かになりませんでした(笑)
北藤岡駅の最大の特徴は、高崎線との分岐点にあるということでしょうか。
倉賀野〜児玉で途中下車する駅をここ北藤岡駅に選んだのも、「高崎線との分岐点にあるという面白い駅だから」というのが理由です。

なお、写真の通り、高崎線側には乗降できるホームはありません。そのため、北藤岡駅から高崎線に乗るためには、一旦八高線の高崎行きに乗って、倉賀野駅へ行く必要があります。

でも、目と鼻の先に高崎線の線路があるのに、高崎線に乗れないというのは、何だか馬鹿馬鹿しいですよね。私だったらそう思ってしまいます。
駅の外に出てきて、駅舎を撮影。いかにも無人駅らしい(?)感じがあります。

この駅舎(待合室)はそれなりに古そうなのですが・・・。
すぐ脇に設置されている公衆便所は、やたらと新しくてきれいでした。
あれ、実はこっちが駅舎なんじゃないか?というくらいに。

今からでも、この公衆便所を上手いこと改築して、北藤岡駅の駅舎にしてはどうでしょうか(笑)
ホームに戻ってくると、高崎線のE231系が結構な速さで通過していきました。
こういう光景が見られるというのは、高崎線との分岐点にある、北藤岡駅ならではですね。

列車が轟音を立てて目の前を通過していくときは、一時的に北藤岡駅も賑やかになりますが、列車が走り去っていくと、一気に静かに・・・。

今、北藤岡駅には私以外誰もいませんから、何だか寂しいですねぇ。
北藤岡駅の待合室内部。自動券売機が設置されています。

ここの券売機は、壁に埋め込まれている普通の券売機と違って、食券販売機のような地面に立てるものですから、盗難防止のためか鎖で固定されていました。

壁にある運賃表には「越後中里」「岩原スキー場前」など、シーハイル上越号で通った駅の名も。
そういった駅名を見ると、思わず、あのときに見た雪景色が鮮明に思い出されました。
木のベンチには座布団が置かれていますが、どうやら、これらは地元のボランティアの人たちが作ったもののようです。

なんというか、こういう地元の人の善意で作られたものが駅に置かれ、多くの人によって使われているのだと思うと、自然と心が温まりますよね。
しかも、ボランティアの人が作ったということは、この座布団は手作りなのでしょうから、尚更です。
そうそう、一番紹介しておきたいものの紹介を忘れていました。

北藤岡駅の待合室には、このような、列車の現在地を表示する液晶画面があります。
この画面の表示によると・・・、先ほど乗った児玉行きは、丹荘〜児玉間を走行中のようです。

そして次に乗る列車は、現在高崎駅で発車を待っているようです。
私がこの画面を見ているときに、運良く、列車の位置が変わる瞬間を見ることができました。

どれがどう変わったかというと、丹荘〜児玉間を走っている列車が、少し児玉駅側に寄りました。
そろそろ終点の児玉駅に到着する、というところでしょうか。

ところで、八高線は、群馬藤岡〜丹荘間で、群馬県と埼玉県の県境を越えるんですね。
この画面には県境の線も表示されているので、それを見て気が付きました。
待合室ではなく、ホームで次に乗る列車を待っていると、上りの草津号が通過していきました。
これも先ほどの草津84号と同様、残念ながら普通の塗装・・・。

大きな音を立てながら、ヘッドマークを誇らしげに掲げて突っ走る185系。
暗くなった夜を、特急型車両が暗闇を切り裂くように走る姿は、なかなか絵になります。
上野へ向けて走り去っていく草津号。

吾妻線の全線乗車をしようというときには、たぶんお世話になると思います。
それから列車を待つこと約5分、18:05に乗車する高麗川行きがやってきました。
先ほどの児玉行きよりも1両多い3両編成です。

北藤岡駅では、下車はありましたが、乗車したのは、私1人だけでした。
ついさっきまで、40歳くらいの男の人がいたのですが、どこへ行ってしまったんでしょう?

この列車に乗って目指すは高麗川。
これで高麗川まで行くと、八高線の全線乗車を果たすことになります。
                  10  11  12  13  14  15 

DISCOVER どこかのトップへ

66.7‰のトップへ