ま だ ま だ ・ ・ ・
高崎線・上越線9765M 快速シーハイル上越号 (183系) に乗車中

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そして新清水トンネルを抜けると・・・、そこは先ほどと変わらず雪国でしたが、この青空!
新清水トンネルに入る前の曇り空から一転、見事なまでの晴れです!
トンネルを抜けてこの青空が見えた瞬間、車内の乗客からは「おぉー!」「わぁ!」といった歓声や驚きの声があがりました。私も思わず、小声ながら「うわっ、すげぇ!」と呟きました。
純白の雪と青い空の組み合わせは見事なまでの美しさ。
こういう素晴らしい車窓があるから、旅ってやめられないんですよ。
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新清水トンネルを抜けると、すぐに土樽駅を通過します。
写真のように、雪はホームや線路脇、駅舎の上などにたくさん積もっていましたが、気温が高いのか、大量の水滴を垂らしながら溶けていっていました。ホーム上もかなり濡れています。
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線路脇に積もる大量の雪。線路上こそ列車が走れる程度に除雪されていますが、線路脇はこの雪です。「これぞ冬の上越線」といった感じがしますね。
冬の上越線は、急行能登号惜別乗車の旅のときに乗ったことがありますが、その時は夜行列車の能登号への乗車だったので夜。日中に冬の上越線に乗車というのは今回が初めてです。
夏に見るこういう美しい海も良いですが、冬に見る雪景色の車窓もたまりません。
しかし、こうなると、冬の雪景色+海という車窓も見てみたくなりますね・・・。
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9:34、越後中里駅に到着。ここではかなりの人が下車しました。
「やっぱり寒いのかな・・・?」と思いながら、それなりの覚悟を持ってホームに降りましたが、意外や意外。暖房の効いた車内での格好のままでも全然寒くありませんでした。
そういえば、今日のこの辺りの最高気温は8度とか言っていたような気がします。
よく考えると、8度くらい、茨城でも普通にあるんですよね。だから寒く感じないのか。。。
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屋根がないところには当然雪がありましたが、その雪は固められた状態で凍っていました。
ホーム上に屋根がないから積もり、それをホーム上を歩く人が踏んで固めて、そして(夜の間の?)寒さで凍る。その結果、かなり滑りやすい危険な状態になっていました。
実際、発車が近づいてきたので車内に戻ろうとしたとき、この凍った雪で滑って、転びながら車内に入るということをしてしまいました。 |
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越後中里駅を発車すると、ほどなくして右手にスキー場が見えました。
越後中里駅は、その名の通り「●●スキー場前」といった駅名ではないですが、駅から歩いて数分で辿り着けそうな近いところにスキー場があるんですね。
これだけまともに雪が降っていれば、総天然雪のスキーができるんだろうなぁ・・・。
(私が人生でただ1回まともにスキーをしたときのスキー場は、積雪不足で一部人工雪だった)
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9:40、岩原スキー場前駅に到着。待合室?の屋根上が凄いことになっていました(笑)
これ、雪で屋根が落ちてきたりしないんでしょうかね?もちろん、よく雪が降る地域の駅の待合室ですから、それなりに屋根も強いのでしょうが、これだけ積もっていたらまずい気もするのですが。
ちなみに、「岩原」は「いわはら」ではなく、「いわっぱら」と読みます。
初めて駅名を見て、「いわっぱらすきーじょう」ときちんと読める人はまずいないでしょうね。
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岩原スキー場前の次は越後湯沢。線路は右に大きく曲がります。
右方に積もっている雪は、人間の足跡のみならず、動物の足跡すらありません。誰も踏み入れていないゆえに本当にきれいで、まさに「白い絨毯」という感じです。
僅かに見られる凹凸が、この雪の下にある地形を教えてくれます。
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9:44、最後の途中停車駅、越後湯沢駅に到着。新幹線接続駅は高崎駅以来です。
シーハイル上越号は大宮始発の列車ですが、大宮や熊谷の人で越後湯沢に来る人は、節約したかったり、鉄道ファンであるという人以外は、そのほとんどは新幹線で来ているでしょうね。
ただ、越後湯沢で降りた人は、これまでの全ての停車駅の中で一番多かったので、最寄駅が新幹線の停車駅ではなかったり、新幹線に乗り換えるのが面倒くさいという人が、結構このシーハイル上越号を利用して越後湯沢まで来たのかもしれませんね。
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「越後湯沢で降りた人は、これまでの全ての停車駅の中で一番多かった」結果・・・、なんと4号車指定席は私以外の乗客が全ていなくなってしまいました。
「石打まで乗る人はあまりいないだろうな」とは思っていましたが、これは予想外で、空っぽの車内を見て、思わず苦笑いしてしまいました。
これぞ本当の「ガラガラ」ですね・・・。
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間もなく終点の石打に着こうという頃、降りる支度をしてデッキに行こうとしたら、「20.4℃」を示す温度計が目に入ってきました。
大宮発車から、車内ではずっと同じ服装でいましたが、終始暑いとも寒いとも思いませんでした。しかし、考えてみると、列車は(石打よりは暖かい)大宮から、寒い石打へと向かってきたわけですから、車内がだんだんと寒くなっていってもおかしくはなかったはずです。
それでも終始暑いとも寒いとも思わなかったわけですから、車掌によって、車内が常に快適になるように、暖房が適宜最適に調整されていたのでしょうね。ありがたいことです。
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9:52。大宮駅から2時間52分の乗車で、終点の石打駅に到着しました!
石打でシーハイル上越号から降りてきたのは十数人。越後湯沢で4号車が空っぽになったことで、終点石打で降りる人の数も自ずと予想ができましたが、やはり予想どおりでした。
石打でも、相変わらずあっちもこっちも雪だらけ。ホームでは、2人の作業員がスコップ片手に、ホーム上の雪の除雪作業に奔走していました。
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今回乗車した183系(OM101編成)には、シーハイル上越号の専用絵入りヘッドマークが用意されています。ヘッドマークが専用絵入りなのと、「快速」「臨時」では大きな違いがありますよね。
絵の中には、スキーをする人が2人描かれています。やはりシーハイル上越号はスキー客・スノーボード客向けの列車というわけですが、私のようにそうではない人もいますよ・・・(笑)
でも、「スキー客向けの列車」ということを抜きにしても、越後湯沢や石打まで乗り換えなしで行けて、しかも乗車券だけ(指定席なら+510円)で乗れるのですから、かなり便利な列車ですよね。
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石打駅のホームは、屋根がないところが多いのですが、そういうところは写真のような有様です。
ホームが中央に積もった雪によって分断され、その雪の高さは最大で183系の窓の上辺に達するくらい。更に、ホーム上の凍結した雪が、歩行中に滑るのを誘います。いや、本当にすごい・・・。
と私は思ってしまいますが、この辺りに住んでいる人にとっては、何も驚くことはない、毎年の見慣れた光景なんでしょうね。
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方向幕は、既に折り返しの大宮行きの表示になっていました。
折り返しの上り大宮行きの発車は16:25。下りシーハイル上越号で越後湯沢や石打に来て、スキーをして、上りのシーハイル上越号でその日のうちに帰る、格安日帰りスキーもできそうです。
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