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17番線に既に入線していた、特急フレッシュひたち69号となる651系の方向幕の回転中に出てきた「スーパーひたち 仙台」のコマ。

上野発仙台行きの特急というと、特急ひばり号が思い起こされますが、この上野〜仙台間を走る在来線特急(スーパーひたち号)に、かつてのひばり号を重ねる人は結構いらっしゃるのではないでしょうか?
もう1つご紹介しておきたいコマが。「ウィークエンドフレッシュひたち 勝田」。

今は、常磐線の特急列車は「スーパーひたち」と「フレッシュひたち」の2つだけになりましたが、かつてはこれに加えて、写真の「ウィークエンドフレッシュひたち」や「おはようフレッシュひたち」といった列車がありました。

また、何も付かないただの「ひたち」があったころは、その「ひたち」に加えて「さわやかひたち」「ホームタウンひたち」という列車もありました。

いずれの列車も「ひたち」という名前を軸にしていることには変わりありませんが、その「ひたち」という愛称1つから、様々な派生列車が生まれていたんですね。
17番線の線路の横には、カシオペア号で運用されるE26系の「カシオペアスイート」の展望車タイプのモックアップが設置されています。

およそ寝台列車の個室とは思えない広々とした空間に充実した設備(シャワー・トイレとか)、サービス、そして何より、後ろへと去っていく車窓を独占できるという特権。

カシオペア号は、2011年で1999年の運行開始から13年目を迎えますが、これを見ると、「展望スイートの寝台券は未だに確保が極めて難しい」というのも納得です。
地上ホームである17番線に停車する651系。

特急列車も、きちんと「特別急行」と呼ばれていた昔ほど風格があるわけでもなければ、そうそう気軽には乗れない列車でもありませんが、特急列車だけが発着する上野駅の16・17番線には中間改札があり、特急券がなければホームには入れないようになっています。

いわば「関所」とも言うべきもので、その中間改札という存在は、何だか「これから”特別急行”に乗るんだな」ということを改めて実感させてくれます。
651系の最大の特徴といえば、やはり先頭車両にある、この大型LEDの愛称表示機でしょう。

LEDには緑色や橙色の四角い点が表示されていますが、これは常に動いていて、このLED、ひいては651系という車両自体が、まるで生き物のように思えてきます。
651系の登場時のCMには、次のようなセリフがあります。

”特に電車が好きではないが、これは凄い!と、思った。スーパーひたち。”

国鉄色の485系ばかりが特急ひたち号として走っていた常磐線に、先の大型LEDの愛称表示機をはじめとして、真っ白な車体、最高速度130キロ、3列グリーン車などの斬新かつ先進的なものをたくさん持った651系が登場したときの驚きは、容易に想像できます。
方向幕は回転を終え、「フレッシュひたち 勝田」の表示です。

フレッシュひたちという愛称は1997年のE653系の登場と同時に使われ始め、当初はE653系だけが運用に入っていましたが、2002年からは、651系もフレッシュひたち号の運用に入っています。

しかしながら・・・、2011年となった今、E653系でさえフレッシュではないだろうと言いたくなるのに、1988年登場の651系が”フレッシュ”とはいったい。

まぁ、スーパーひたち号よりも停車駅が多い特急列車の愛称だ、と言われればそれまでなのですが、やっぱり気になってしまいます(笑)
自由席乗車口に並んで、乗降扉が開くのを待ちますが、その自由席乗車口では、扉が開くのを待つ人たちが列を作り始めていました。

今日は日曜日なのでまだ少ない方ですが、以前、平日にフレッシュひたち69号に乗車したときは、もっと多くの人が自由席乗車口で列を作っていて、窓側の席に座ることもできませんでした。
車内清掃が終わり、扉が開きました。オロナミンCを片手に乗り込みます。

651系の窓はこのように大きいので、車窓を眺めるのが好きな私には好都合。
といっても、お外が真っ暗な夜ではせっかくの大きい窓もあまり意味がない。。。

今回の旅は、泊まりがけにはならない日帰りの旅行で、ちょっと物足りないような気もしないわけではなかったのですが、それなりに充実していて面白い旅行でした。

思わず度肝を抜かれた上越の豪雪、八色大橋から見た絶景など、シーハイル上越号に乗って上越に行ったからこそ出会えたものもたくさんありました。

そして、ここであることを思い出しました。”自分が旅をするのは、列車に乗ることが好きだからというのもそうだけど、まだ見ぬ素晴らしい景色を求めているからでもあるのだ”と。

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