新幹線乗換改札口で、「あけぼの号の乗客か」と聞かれたので、はいと答えると、「後続の列車のご案内」と題された紙を渡されました[①]。これから、記事欄にあるMaxとき300号に乗車します。
対象列車が、「あけぼの・ムーンライト」となっていますが・・・、ムーンライトえちご号ですか。あけぼの号は寝台”特急”なので何の問題もないと思いますが、ムーンライトえちご号は”快速”列車です。それでも、今回、新幹線振り替えの対象になったんですね。特急料金などが不要な快速列車から、本来は新幹線特急料金が必要な新幹線への振り替えなんて、”進化”にして”超お得”だと思うんですが(笑)
長岡6:28発のMaxとき300号に乗車します[②]。この手の振り替え輸送の場合は、自由席にしか乗れないんですが、幸いにして、Maxとき300号はグリーン車以外は全車自由席という列車なので、普通に長岡から乗る人に加えて、あけぼの号やムーンライトえちご号からの乗客で自由席は大混雑・・・、ということにはならないで済みそうです。
E1系のMaxとき300号が、6:27の定刻に長岡駅の12番線にやってきました[③]。悪名高き3+3配列の2階席は避け、通常は指定席となる、2+3配列の2階席に乗車しました。ま、通路側の席になってしまったので、視点が高い2階席に座った意味はあまりありませんでしたが。
まだ真っ暗な長岡駅を発車して、列車は上越新幹線を上っていきます。長岡の隣の浦佐は、上越線・上越新幹線両方の駅なので、浦佐付近を走行中には、大雪だという上越線の実際の状況を知ることができるわけですが、たしかにすごい大雪でしたね。積もりに積もった雪で、1階部分がなくなりかけている家も見えましたし。
ただ、それほどの大雪でも、一切の徐行もせずに突っ走るあたりは、さすが新幹線だと思いましたね。消雪設備としてスプリンクラーを線路脇に配置するなど、雪対策を万全に行っている上越新幹線は、大雪でも何の問題もなく走ってしまいます。
上毛高原〜高崎にある中山トンネルを抜けると、車窓から雪は消え、また昇る朝日が見えました。まだ橙色が付いている、昇りかけの朝日から放たれる橙色の光は、車内に優しく差し込み、客室内を幻想的な空間に変えました。残念ながら、写真はないんですけれどもね・・・。
そして8:06、定刻にMaxとき300号は下車駅の上野に到着しました[④]。あけぼの号は定刻で走れば、上野には6:58に到着します。それと比較すると1時間8分遅れというところですが、あけぼの号は通常、長岡〜上野間は4時間ほどかけて走ります。仮に、あけぼの号が長岡を6時に発車するものとしても、上野到着は10時ごろで、約3時間遅れ。3時間は遅れるところを1時間8分の遅れに留めたんですから、さすが新幹線。速いですね。
さて、これにて今回の旅は終了です。遅延はあるにしても、あけぼの号で上野駅に降り立って旅は終了・・・、となるものだと思っていたので、まさか長岡で新幹線に乗り換えて、新幹線で上野駅に帰還、という展開で旅が終わるとは思ってもいませんでした。
日本海号の大幅な遅延に始まり、リゾートあすなろ下北1号の運休、予定変更、あけぼの号に乗るも長岡で新幹線に乗り換えなど、色々と波乱万丈だった今回の旅。これほどダイヤの乱れに悩まされた旅は、今までには1度もありませんでした。今回が初めてです。
しかし、飯山線に乗ることができ、日本海号にも乗れ、八甲田丸の見学もできましたし、東北新幹線の未乗区間の乗車とE5系への初乗車もできました。そして、あけぼの号への乗車も、一応はできました。予定通りにはいかなかった旅でしたが、乗りたいものには乗れ、行きたいところには行けましたから、特に不満はありません。むしろ満足しています。
「東北応援パスで冬の白銀の大地へ」行った、今回の旅。冬の北国も厳しい気候と環境も知ることができた3日間でした。
ちなみに、長岡で抑止となった上りあけぼの号ですが、後からインターネットで調べたところによれば、なんと6:45頃には長岡を発車したとか。それならあけぼの号に乗って上野まで行きましたよ。いつ発車できるか分からない、と言われたから新幹線に乗り換えたんですがね・・・(笑)
|