越後川口駅。飯山線と上越線が接続する駅ですが、だからといって利用者が多いというわけではないようで、2010年度の1日平均の乗車人員は189人です。駅前の道路[②]は、駅舎のすぐ前からほぼ真っ直ぐに伸びていて、右側に曲がり始めるあたりにスーパーがありました。
この駅は業務委託駅で、7:00〜17:20はみどりの窓口が営業していますが、その時間を過ぎると、どうやら窓口の営業を終了するだけでなく、駅員自体がいなくなって無人駅となるようで、窓口のシャッターは降ろされ、また駅舎内には誰もいませんでした[③]。夜の誰もいない駅というのは不気味ですよ、ええ・・・。いや、厳密には、1番線に停車しているキハ110系の運転士が、その中にいますが・・・。
③番の写真の、「上越線・飯山線時刻表」の下には何かポスターがありますが、そのポスターには「鉄道は地域の大きな財産です 安全で快適な飯山線のご利用を また、駅の美化にご協力をお願いします」の文言がありました。いかにも、利用が少なくて廃線となろうとしている路線の廃線を免れるために、その路線の利用を促進するポスターですね。
実際、飯山線は赤字のローカル線で、廃線候補に挙がったこともあるそうですが、冬季の代替道路の未整備や、地元住民の利便性を図るために、今日まで廃線とはなっていません。今までに数多の鉄道路線が廃線となってきましたが、後に復活した路線はほとんどありません。
1度無くなった路線はまず、もう2度と元に戻りはしないんです(可部線の廃線区間の一部が復活しようとしていますが)。飯山線も、廃線とならず、今後も日本の鉄道網を形成する1路線として、地元住民の足として、いつまでも走り続けてほしいものです。
では、そろそろ次の列車に乗り込みましょうか。次に乗るのは、越後川口18:25発の、飯山線の普通列車・長野行き[⑤]。下ってきた飯山線を引き返すことになりますが、乗るのは十日町までです。
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