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北陸本線1024M 特急はくたか24号 (683系)
直江津(20:36)〜富山(21:48)

683系8000番代①

グリーン車に乗車②

ここで夕飯③

糸魚川④

上品な間接照明⑤

魚津に到着する⑥

普通車指定席⑦

まもなく富山⑧

富山に到着⑨

 定刻より5分ほど遅れて、直江津駅3番線に、越後湯沢からの特急はくた24号がやってきました[①]。車両は北越急行が所有する683系8000番代でした。683系8000番代は僅か1編成しか製造されず、今でも1編成しかありません。

 1号車の乗車口で列車の到着を待っていましたが、1号車はグリーン車です[②]。座席配置は1+2となっているため、座席は大きく、ゆったりとしています。はくたか号のグリーン車には、2007年8月にも乗ったことがあるんですが、そのときはおしぼりが配られました。しかし、今回はおしぼりの配布はありませんでした。止めてしまったんでしょうかね?あるいは、夜の時間の遅い列車だったからかもしれませんが。

 このはくたか24号の中で、今日の夕飯を食べます[③]。「まぁ(直江津)駅の売店のおにぎりとかで構わないよ」と思いながら、848Mから降車後、直江津駅の売店へと向かったんですが、腹を満たせそうなめぼしいものはみんな売り切れていました。おにぎりも、駅弁も。その中で、たった1つ、「くびきの押し寿司」だけが残っていました。もうそれ以外の選択肢はなかったので、それとチーズ鱈、チーズかまぼこを購入。今夜の夕飯です。

 定刻から7分ほど遅れた21:05、糸魚川駅に到着[④]。大糸線と接続する駅です。大糸線はそのうち、新宿からムーンライト信州号に乗って白馬へ行き、そのまま大糸線を下って糸魚川へ、という形で全線乗車しようと思っています。

 21:34に、列車は3分ほどの遅れで、魚津駅に滑り込みます[⑥]。それに合わせて、私はグリーン車の座席を離れます。そして向かった先は、2号車の普通車指定席です[⑦]。なぜこんなことをしたかなんて、もう皆さんもお分かりかもしれませんが、営業キロの関係上、直江津〜富山だと、グリーン料金が2670円となるのに対し、直江津〜魚津だと最安の1240円で済むためです。グリーン車には乗りたいが、節約はしたい、と思っていたので。

 ちなみに、このように同一列車内でグリーン車⇔普通車の移動をする場合、普通車の区間は指定席でも自由席も全体の料金は変わらないので、普通車の区間は指定席にする方がお得で賢い選択です。

 魚津の次の停車駅の滑川を出ると、次は下車駅の富山です[⑧]。そして7分遅れの21:55に、はくたか24号は富山に到着しました[⑨]。県庁所在地の中心駅ということもあってか、私も含め、数多くの下車がありました。

 そういえば、⑨番の写真を見てみると、デッキの壁面に走行経路を案内するシールが貼られていて、そのシールに白鷹のイラストが入っていますが、この白鷹のイラストは、見た感じからというと、どうやら今は亡き485系・489系のはくたか号のヘッドマークにあった白鷹のイラストと同じようですね。見る人が見れば「ちょっと懐かしい」とか思うのかな。






富    山    駅
Toyama Station

駅名標①

連結面の点灯②

寒冷地にこの色はねぇ③

都市的な駅前④

駅舎はちょっとしょぼいか⑤

駅構内⑥

翌日分を今のうちに出す⑦

寝台 日本海⑧

長い通路を歩いて⑨

 富山にやってきました。北陸本線の主要駅の1つで、高山本線とも接続しています。

 ホームに停車していた475系を見てみると、2つの編成の連結部分で、互いの前照灯が点灯していました[②]。方やデカ目、片やシールドビーム。なんでも、2つの編成の連結部分での、乗客のホームからの転落を防ぐ目的で行っているんだとか。中間車の連結部分は転落防止幌が取り付けられますが、先頭車同士ではそれができないため、代わりにこうしているそうです。

 今、JR西日本において進行中で、多くの鉄道ファンが嘆き悲しんでいること。鋼製の国鉄型車両の単色化です。北陸地域では、475系や413系は濃い青色一色で塗装されることとなっています(七尾線の415系は赤色)。しかし・・・、単色化の是非はともかくとして、とりあえず、冬には雪も降って寒くなる北陸に、寒色の青色というのはどうなんでしょうかね[③]。寒々しいですよ、これ。

 駅舎を見てみると、「ちょっとしょぼいか」というのが正直な感想です[⑤]。背も高くはなく、また非常にシンプルなただの箱型です。もっともこれは、北陸新幹線に関連する工事のために、仮駅舎となっているからかもしれませんけれどもね。2014年度には新しい駅舎ができるとのことですから、それが立派なものであることを期待しましょう。

 高山本線の発車標を見てみると、今日の最終列車、23:06発の猪谷行きの表示の後に、翌朝の初電、5:51の猪谷行きの表示がされていました[⑦]。6時間ほど間が空き、しかも終電と初電の関係にあるのに、「その次の列車」として5:51発の列車の表示をするとは・・・。普通はこのような場合、下段は「本日の最終列車です」などと表示し、その終電が出ていったら、「本日は終了しました」などと表示するものだと思うんですが・・・。

 さて、直江津から東北応援パスのエリア外へと出て、富山までやってきましたが、この後、再び直江津方面へと戻っていきます。次に乗るのは、22:20発、青森行きの寝台特急日本海号です[⑧]。できる限り節約するなら、富山まで出てこないで、直江津から乗る(そうすれば、日本海号に乗車する区間は全て東北応援パスの範囲内になる)べきですが、ちょっとでも長く乗りたいと思ったので、わざわざ富山まで来ました。

 長〜い通路を渡って6番線へ[⑨]。いよいよ、日本海号への乗車です。







北陸本線・信越本線・羽越本線・奥羽本線4001レ 寝台特急日本海号 (EF81形+24系)
富山(22:20)〜青森(8:45)

へたくそな流し撮りだ①

旅情を誘う②

A寝台車客室内③

我が寝台④

冷水器は稼働中⑤

テールマークを拝む⑥

直江津停車中⑦

そろそろ就寝するか⑧

 富山駅6番線に、日本海号が22:18の定刻に入線してきました[①]。この2011年12月24日の前後は、日本海側はだいぶ荒れた天気となっていて、12月22日大阪発の下り日本海号は、その荒天のために運休となっていました。そのため、もしかしたら自分が乗る24日発も運休するのではないかと思っていて、この旅行中、こまめに携帯電話でJR東日本の列車運行情報のページにアクセスし、無事に運転されるかどうか調べていました。

 旧日本海1・4号はJR西日本の24系で運転され、旧2・3号はJR東日本の24系で運転されていました。2008年3月改正で、日本海号は2往復から1往復となりましたが、それ以降は、JR東日本の24系によって、旧1・4号のスジで運転されるようになりました。JR西日本の寝台客車は、方向幕が黒地であることが特徴でしたが、JR東日本の寝台客車は白地の、昔からの国鉄仕様です[②]

 では列車に乗り込みましょう。今回乗るのは、10号車のA寝台車です。この開放式A寝台車[③]は、今となっては日本海号ときたぐに号にしか連結されておらず、客車列車に限定すれば日本海号のみとなっています。通路が中央にあり、その左右にレール方向に設置された寝台が上下2段で並ぶ・・・、オロネ24・プルマン式寝台車です。

 今日の宿となるのは、5番・下段です[④]。まぁ・・・、正直、個室でもない開放式の寝台車で、スリッパや洗面用具のサービスもなく、ちょっとばかしベッドの幅が広いからといって、10500円もの寝台料金を取られるのはたまったものではありません。もっとも、私は鉄道が好きだから、それでも構わないと思っていられるんですが、一般的な視点で見たらただのぼったくりですよ。

 そうこうしているうちに、列車は22:20の定刻に富山を発車しました。既におやすみ放送が終わったあとだったようで、富山を発車しても、車内放送はありませんでした。自分の寝台でしばらく荷物の整理などをしていると、車掌氏がやってきて、検札が行われました。富山→直江津の乗車券と東北応援パス、そして寝台券を提示します。東北応援パスがあるので、何か特別な反応はないかなと期待しましたが、特に何もなく検札は終了。

 この開放式A寝台車は、上段は小さな小窓しかないんですが、下段には大きな窓があり、そしてこれを独り占めできます。下段利用者の特権ともいうべきものです。そのため、私は何としてもA寝台車の”下段”を確保したいと思っていました。もっとも、背に腹は代えられないので、A下段が取れぬならA上段、B下段、B上段の順で寝台券の確保を試みようと思っていましたが、まぁ、希望通りにA下段が取れて良かったです。

 荷物の整理を終えたら、車窓を眺めながらコーヒーを飲みつつ、ちょっとのお菓子を食べました。列車の走行音以外には何の音もしないA寝台車で、たった1枚のカーテンで作られた自分だけの空間に佇み、流れゆく夜景を見る。その右手には缶コーヒーが握りしめられ、時々口に入れるお菓子は、口内に甘い味を広がらせ、1人旅をする自分の心をなんだか慰めるようだ・・・、という、至福のひとときでした。

 そんな至福のひとときを終えた後は、歯を磨くために洗面所へ向かいました。洗面所付近にある冷水器[⑤]はかなり古臭いものですが、きちんと稼働していて水が出ますし、飲めます。その右側には、折り畳み式の紙コップも健在です。

 中間に緩急車が連結される場合は(常時入っているんですかね?よく知らないんですが)、このように、貫通扉のテールマークを間近で拝むことができます[⑥]。青地に日本海の荒波が白で描かれているだけ、という、実にシンプルなテールマークですが、味があります。

 23:50、直江津に到着です[⑦]。東北応援パスの有効範囲内だけで乗ろうとするなら、ここ直江津から乗車することになりましたが、私は今回、別に乗車券を購入して、富山まで足を延ばし、そこから乗りました。富山から乗る場合と直江津から乗る場合での乗車時間の差は1時間30分程度にすぎませんが、ちょっとでも長く乗りたいと思っていたので、余計なお金はかかりましたが、これでいいんです。

 直江津では7分の停車時間があるので、先頭の機関車を撮影しに行くことも可能でしたが、なんだか面倒くさかったので、そうしませんでした(また、「青森で撮れば良いだろう」と思っていた)。一応ホームには出て、10号車の乗車口付近で適当に写真撮影はしました。

 発車時刻が近づいてきたので、自分の寝台に戻りましたが、23:57の発車時刻となっても発車しませんでした。どうしたものか、と思っていると、115系の普通列車が到着するところが見えました。たぶん、遅延していた信越本線の最終の普通列車でも待っていたんだろうと思います。車内放送がない時間帯なので、当然、発車時刻になっても発車しない理由が放送されることはなかったので、それが正しかったのかは分かりませんけれども・・・。

 結局、直江津は16分遅れの0:13に発車しました。その後、しばらく車窓を眺め、上りのきたぐに号とのすれ違い(0:33のことだった)などを見て、就寝することにしました。壁面にある寝台灯[⑧]を消して、おやすみなさい・・・、と。



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