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※各画像はクリックすると拡大します。


八高線244D 普通列車(キハ110系)
北藤岡(18:06)〜高麗川(19:20)
進行方向左側のクロスシートに座ることができました。

クロスシートは、車窓を見るときにはかなり有利なのですが、もう辺りは真っ暗になっているため、車窓はほとんど見えません。窓に映るのは自分と車内。

ビルの窓に自身の姿を映しながら、キハ110系は高麗川へ向けて南下します。
単線・非電化という、いかにもローカル線らしい八高線の非電化区間をのんびりと走ります。
キハ110系の天井の端は、どういうわけか斜めになっていて、車内も完全な箱型ではありません。
車体はほぼ四角で、まさに箱型という感じなんですけどねぇ。

その斜めになっている部分に目が行ったときに視界に入ってきたのは、橙色の吊り革。

優先席付近の吊り革は、こういう橙色のものなのですが、「優先席付近の吊り革は橙色」というのと、「縦長の吊り革」は、実は我が常磐線を走るE531系が初めて採用したものです。

地元の常磐線を走るE531系を皮切りに、こうして他の車両にも波及していったのかと思うと、なんだか嬉しくなってしまいます。
18:50、竹沢駅に停車。駅名標の左の柱によると、海抜120mに位置する駅のようです。

竹沢駅に限ったことではないのですが、どこの停車駅でも、乗降はほとんどありませんでした。
終点高麗川駅の2つ手前、越生駅に到着。東武越生線との接続駅です。

こちらの乗客は少ないですが、窓越しに見えた東武越生線の列車もなかなかの乗客の少なさでした。私が座っている席から見えた車両も、1人しか乗っていませんでしたしね。
そして19:20、終点の高麗川駅に到着〜。1時間と14分の乗車でした。

3番線には、3分後に発車する八王子行きの普通列車が停車中。キハ110系の高麗川行きから降りてきた人のほとんどは、その八王子行きに乗り換えていました。

で、かくいう私も、八王子行きに乗車する人の1人です。
では、私もそろそろ209系に乗り込んで、八王子駅へと向かいましょうか。

八高線1878E 普通列車(209系)
高麗川(19:23)〜八王子(20:06)
高麗川駅から約25分で到着したのは拝島駅。
向こうに見慣れたE233系を見ると、さすがに「あ〜、戻ってきたなぁ」と思わずにはいられません。

拝島駅は、青梅線、五日市線、八高線と西武拝島線が通っているという主要駅ですが、来る列車は普通列車と快速列車だけ。

4つの路線が集う主要駅でありながら、特急列車が来ないというのは面白いですよね。
(かつて青梅線を臨時特急が走ったときは来たみたい)
拝島駅では少し停車時間があったので、列車から降りて、209系を撮影することにしました。

209系は、京浜東北線で走っていたころは、乗る機会が多く縁がある車両だったのですが、京浜東北線から引退してからは、乗る機会がめっきり減ってしまいました。

それだけに、たかだが15歳の私でも、今回八王子駅から209系に乗ったときは、思わず「懐かしいな」と思ってしまいました。

車内の造り、座席、加速音などなど・・・。その何もかもが懐かしかったです。
屋根が行きわたっていないホームの端っこを見ると、少し濡れていることに気が付きました。

越後湯沢や石打の方は見事な晴れでしたが、こっちの方は雨が降っていたんでしょうかね?
拝島駅では少々停車するということで、乗降扉はボタンによる半自動扱いになります。

駅に停車していながら、こうして扉が閉まっているという光景を見ると、乗り遅れてしまって列車が発車しているところに見えなくもないという(笑)

ボタンを押して扉を開け、乗り降りをするというのは、一般の人にとっては面倒臭いことかもしれません。しかし、私にとっては「車掌になったようで面白い」ので、この半自動扱いは大歓迎です。

そういう物好きを喜ばせ、しかも冷暖房の効果も上がるのですから、乗降扉の半自動扱いも、案外悪いことではないですよね・・・?
拝島を発車して小宮、北八王子と停車し、20:06に八王子駅に到着。

普通列車に乗っているときでも、もちろん旅をしているという気分にはなりますが、209系のようなロングシートの通勤型車両に乗っているときは旅をしているという気分にはならないなあ・・・。

ロングシートに座っての移動を苦だとは思いませんが、旅情であるとか、旅をしている気分になれるかという点では、通勤型車両は歓迎しませんねぇ。
(特にJR東日本線だと、既にその区間に乗っていたりすることも多いし・・・。)
途中下車をして改札外に出るために連絡通路へ。
他に誰もいない通路を歩く自分の足音が通路に響くって、なんて物悲しいものなんでしょう・・・。

ちなみに、有人改札へ行って途中下車をすることを伝えたら、「自動改札機に通して下さい。」と。
最近はこのような途中下車に対応した自動改札機も増えているようですね。

ただ、その自動改札機が途中下車に対応しているのかどうか、外から見て判別する術がないので、対応しているなら「途中下車対応」といった掲示などをしてほしいところです。
自動改札機に乗車券を通して途中下車をしました。

何も変わらずそのまま出てきましたが、岡山駅で同様のことをしたときは、「岡山」の途中下車印が押された状態で出てきて、ちょっと驚きました。八王子駅でもそうなったら嬉しかったのですが。

次に乗車するのは20:36発の特急スーパーあずさ32号。これに乗車して、新宿まで移動します。

「八王子〜新宿なら快速とかで十分だろ」と言われてしまいそうですが、自由席ならたったの500円を払うだけで乗車できますし、何よりちょうど良い時刻にやってくるんですよ!
八王子駅には、高崎駅にはなかった(と思う)種類のE5系の宣伝広告がありました。

グランクラス、グリーン車、普通車のそれぞれの車内の写真があり、グランクラスは新聞やテレビなどでも取り上げられていますが、私はあえて普通車に注目したいと思います。

E5系は、新幹線史上初めて、普通車の座席にも可動式枕を備えました。枕と言うと、グリーン車ならではのものだという印象があるのですが、その枕がまさか普通車にもつけられるとは・・・。

この普通車の快適性の向上に、私はグランクラスの登場よりも注目しています。
裏面は、E5系の先頭車両の写真でした。形状はともかくとしても、塗装は微妙・・・。

そんなE5系はやぶさ号も、東北・関東大震災で東北新幹線に不通の区間があるために、現在は運休中。更に、仙台の新幹線総合車両センターにいた編成が地震で損傷し、運用不能だとか。

自社の広告・CM、新聞、テレビなど多方面で宣伝・紹介され、大きな期待と注目を浴びながら走り始めたE5系ですが、しばしの休息。

「夢の超特急」と呼ばれた0系は、人々の大きな期待と希望を背負って走り始めましたが、「21世紀の夢の超特急」には、被災地の人々の希望や願いを背負って走ってほしいものです。

八王子駅にやってきました。もう旅は終盤です。
ここから先は、家へと「帰る」ための移動が続きます。
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