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※各画像はクリックすると拡大します。


引 き 続 き ・ ・ ・
高崎線・上越線9765M 快速シーハイル上越号 (183系) に乗車中
8:31、新前橋駅に到着。乗車する人だけでなく、下車する人の姿も見られました。

拡大写真でもちょっと見えにくいですが、発車標には「普通 4両」や「普通 3両」といった表示が。
高崎以南は、高崎線は普通列車は最低でも10両編成で来るのですが、高崎駅を過ぎて上越線に入れば、3両編成、4両編成の普通列車もざらにあるようです。

車窓の変化だけでなく、こういった列車の運行体系の変化からも、自分が今旅をしていて、だんだんと北上しているんだな、ということを実感できます。
新前橋駅では、小山駅とを結んでいる両毛線が分岐します。あちらは単線、こちらは複線。

今回の旅行の計画段階では、向こうから帰ってくるときに、両毛線を使うという案も選択肢の1つとしてあったのですが、最終的には八高線を経由して帰ってくることにしました。

おっと、この後の移動のことをばらしてしまった・・・(笑)
背面テーブル。何せ、列車での移動中にパソコンを使って仕事をするなんていうことがなかった時代に改造された(この座席になった)ものですから、小さいですね。

ちなみに、私はカメラを置くために、食事をしないときでも、基本的にはこのように背面テーブルを展開したままにしています。

もちろん、食事をするときは、おにぎりや飲み物を背面テーブルに優先して置くので、そういうときは、カメラは膝の上に置いておきます。
橋梁を通過。下には川が荒々しく流れています。

この橋の名前は知りませんが、この橋があるところが、上越線の有名な撮影地であることは知っています。(インターネット上で、この付近で撮られた写真を見たことがあるので)

曇っていたので天気は良くありませんでしたが、ひょっとしたら、誰かが今私が乗車しているシーハイル上越号をここで撮影していたかも?
高崎線沿線では、この列車を撮影している人が結構見られたんですけどね。
高崎線には1つもトンネルがありませんでしたが、上越線に入ると、このようにトンネルも出てきます。ただ、この後通過することになる新清水トンネルに比べれば、いずれも長さはまだまだ。

高崎線内は、大宮駅を6:54に発車する普通列車が先行していたこともあって、ゆっくり走る区間も多かったシーハイル上越号ですが、高崎駅を出ると、前を走る列車との間隔が広がったため、特急型らしい高速走行をするようになりました。

快速列車と言えど、車両は特急型の183系。やっぱり特急型車両は飛ばさないとね!
また、高崎線内では3駅連続で停まったり、1駅通過したら停まったりといった走りでしたが、上越線内では、越後中里駅までは連続停車はなく、また最低でも2駅連続で駅を通過します。

停車駅もダイヤも編成も往時とは違いますが、もしかしたら、これに乗っていた鉄な人の中には、かつての特急とき号を思い出した人もいたかも・・・?
183系のような古い車両(特に特急型車両)に乗るときに困ること。

私は取り立てて身長が高いわけではない(177cm)のですが、183系のような古い車両では、デッキと客室の仕切り部分で頭をぶつけてしまうことがあります。

最近の車両では、日本人の体格の向上に合わせて設計も変わったようで、さすがにこういうところで頭をぶつけることはないのですが、1988年登場で、JR世代の651系でも、デッキと客室の仕切り部分では頭をぶつけてしまうことがあります。

いつごろの車両から、177cmで頭をぶつける/ぶつけないが変わったのかちょっと気になります。
津久田〜岩本のあたりまで来ると、沿線に雪が見られるようになりました。

量はまだまだ少ないですが、列車が着実に北上していることを実感するとともに、これから「雪国」へ向かうのだな、ということを改めて実感しました。
9:00ちょうど、沼田駅に到着。
隣の岩本駅、後閑駅などは自動改札機の設置はないのですが、沼田駅は1日の平均乗車人員が2000人ほどいるということもあってか、自動改札機が設置されていました。

沼田到着が9:00で、終点の石打到着が9:52ということは、もうシーハイル上越号への乗車も、あと1時間もないということになります。大宮発車からもう2時間が経過したんですね・・・。
上牧駅を通過。上りの107系の普通列車と遭遇しました。

107系は、2009年11月に日光線を乗車したときに乗ったのが今のところ最初で最後です。
そのうち両毛線に乗ろうと思っていますが、107系は両毛線でも活躍しているので、ひょっとしたら、そのときに乗ることになるかもしれません。
同じく上牧駅通過中の写真ですが、だいぶ雪深くなってきましたね。
ただし、長いトンネルを抜けて雪深くなったわけではありません。

長〜いトンネルを通過して一気に雪深くなるのも良いと思いますが、せいぜい500mあるかないか程度のトンネルの通過と、屋外走行で徐々に雪深くなっていくというのも、私は良いと思います。

窓越しに流れる風景をずっと見ていると、徐々に徐々に雪の量が増えていくというその様子は、車内から見ていて面白かったです。
大宮発車から2時間14分、9:14に水上駅に到着。
本当に僅かに、微妙にですが、水上駅では小雪がちらついていました。

ここでは数人が下車しましたが、そういえば水上と言えば温泉地です。ここで下車した人の中には、スキーをする人だけでなく、温泉を訪れるという人もいたかもしれませんね。

それにしても・・・、雪の駅に停車する国鉄色の特急型車両って格好良いなぁ。
水上駅を発車。この辺りまで来ると、もう「雪国」という感じですね。
先ほどまでとは雪の積もり方が全く違います。

雪があまり降らず、また積もることもほとんどない茨城に住んでいる私からすると、これだけ雪が降ることはうらやましく思えるのですが、こういう雪国に住んでいる人にとっては、雪は嫌なものなんでしょうね。

たしかに、毎年冬になればたくさん雪が降って、雪おろしとかをするとと思うとちょっと・・・。
曇り空に、葉を付けない枯れた木々。そして辺りを覆い尽くす白い雪。寒々しい感じがします。

特に彩りを添えるものもないというわけですが、外から見たら、このクリーム色と赤色の183系が、この寒々しい景色に彩りを添えているのではないでしょうか?

ところで、小説「雪国」には「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。」という有名な一文がありますが、その長いトンネル、(新)清水トンネルはまだ通っていません。
しかし、この雪の積もり方です。もうこれで十分雪国と言えるのではないでしょうか?

そこで、今回はこう言っておきましょう。
「国境の長いトンネルは抜けていないが、もう雪国であった」と(笑)
さぁ、湯檜曽駅を通過すると、いよいよ全長13490mの新清水トンネルに突入です!

列車は力いっぱい走りますが、走っても走ってもなかなか外には出ません。これまでに通ってきた諸々のトンネルとは、やはりその長さが圧倒的に違いますね!

なお、トンネル内の走行中には、モグラ駅として知られる土合駅を通過します。
やはりトンネル内にある駅というだけあり、雰囲気は普通の駅とは大きく違いました。

この新清水トンネルを抜けると、国境を越えて「越後国」です。

今回は「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。」とはならず、長いトンネルを抜けなくても既に雪国でした。
しかし、国境の長いトンネルを抜けると・・・!
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