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引  き  続  き  ・  ・  ・
上越線1739M 普通列車長岡行き (115系) に乗車中
辺り一面の雪景色には、さすがにもう慣れてきましたが・・・、これにはたまげました!!

踏み切りが雪に埋もれてしまっています。道も踏み切りも完全に雪に飲み込まれていて、なのに踏み切りはきちんと稼働しているというこの光景。

しかも、雪に埋もれている踏み切りはこの一か所だけでなく、何か所もありました。冬季はこうして使えなくなってしまう道(と踏み切り)がかなりあるようですね・・・。

この雪に埋もれた踏み切り。今回の旅で一番印象に残っていて、脳裏に強く焼き付いています。
浦佐駅が近くなると、上越新幹線の高架橋が見えてきます。

例えば大宮から浦佐まで来るのにしても、向こうの新幹線を使えば最速で1時間とかからず行けるところを、大宮からずっと在来線を通って時間をかけてやって来ました。

だからといって達成感のようなものを感じるわけではありませんが、何というか、「遠いところに来たよな」ということはしみじみと感じますよね。時間をかけて来たわけですから。
13:46、下車駅の八色駅に到着〜。
私以外には5人ほど、ここで降りた人がいました。切符の回収はやはりありませんでした。

八つの色と書いて「八色」ですか、面白い駅名ですね。何だか虹が合いそうな駅です。
下車した人たちがホームから去り、列車も長岡へ向けて発車していくと、八色駅は、その静けさを取り戻します。青空の下、雪に包まれた八色駅の、穏やかな昼下がり。

さて、それでは私もそろそろ駅周辺の散策を行うとしましょう。
この八色駅周辺ではいったいどんなものに出会い、見つけることができるのでしょうか・・・?
踏み切りを歩いて渡りながら、ホームがある方の写真を1枚カシャッと撮影。
2面2線の、待合室があるだけの無人駅は、純白の雪に包まれながら、次なるやってくる列車と、次なる降りてくるお客を待っています。

線路上にはきれいに雪が積もっていますが、太陽の光で輝く銀色のレールが、その姿を積もった雪の中からのぞかせています。

ゆっくりと、ゆっくりとやってきている春。やがて来るその時になれば、枕木、バラストも雪の中から出てきてその姿を現し、八色駅は新たな季節を迎えます。
道を歩いていて見つけたのは、公衆便所「トイレット八色」。八色駅のすぐ近くにありました。

八色駅には便所がありません。その代わり、駅近くに公衆便所があるということについては特に何とも思いませんが、「トイレット八色」と名前が付けられているというのはいったい。。。

いやはや、固有の名前が付けられた公衆便所なんて、始めてみましたよ・・・。
八色駅に来た記念に、ここで用を足してみれば良かったなぁ(笑)
この先なだれ発生のため通行止め、だそうです。たしかに、今日は暖かいしねぇ。
なだれが発生してもおかしくないような状況だったと思います。

今回は、なだれが起きたところは道路でしたが、只見線などではなだれのために列車が運休することもあります。上越線でも、なだれの恐れありということで列車が運休することもあるようです。

今回の旅では、本当は飯山線に乗車する予定でしたが、石打駅でのお知らせにあったように、その飯山線も、除雪作業を行うために今日は一部区間で運休。

冬の豪雪地帯の鉄道は、終日何事もなく走ることの方が珍しいかもしれませんね。
石打駅近くで見た雪の壁、再び。ここ八色駅近くでも遭遇しました。
やはり、人の背丈以上に雪が積もっていて、それが歩道の両脇に壁として立っているのは、私にとっては衝撃的以外の何物でもありません。

石打駅の駅員は、「今年は例年よりも少し雪が多い」とおっしゃっていましたが・・・、これでも例年より”少し”多いらしいです。”かなり”ではなく。

ということは、例年でもやはり人の背丈並みぐらいの壁はできるということなのか・・・!?
いや、もう「凄い」を越えて「恐ろしい」の言葉しか出てきませんよ。
積もった雪と青空、そして雪を頂いた山々。
この写真、実は何度も歩道でジャンプを繰り返した果てに撮影したものです。

普通に撮影しようと思っても、雪の壁が高すぎて無理。ガードレールがのぞいていたので、それに上がって撮ろうともしましたが、そのすぐ前に雪の壁があったためうまく上がれず、断念。

仕方がないので、次に行ったのは「カメラを持って歩道でジャンプ」。
ジャンプが最高点に達したところで撮影する、という行為を何度も繰り返し、そしてその結果撮影できたのがこの写真です。

まぁ、あとでこの頑張りは意味のないことだったことを思い知らされるのですが(笑)
道路が緩やかに上がっていっていたので、そっちの方向に歩いていくことにしました。

上がっていっている方の道路の歩道の両脇にある雪の壁は、特に高いわけでもなく、普通でした。これくらいならまだ分かるのですが、先ほどのあれは・・・。
そのまま歩道を歩いていくと、魚野川に架かる八色大橋に辿り着きました。
残念ながら、橋が8色でカラフルに塗られていたということはありませんでしたが・・・(笑)

この八色大橋の八色駅側の端部は、南魚沼市と魚沼市の境界になっているようです。
では、ちょっとこの橋に足を踏み入れて、魚沼市へ行ってみますか。
橋の中ほどに行くと、このような素晴らしい景色を見ることができました。

澄んだ青空と積もった純白の雪、川の中からその姿を見せる黄土色の石、深い青色の川。
それぞれが1つの視界に同時に入ってくることで、思わず感動してしまう、最高の景色が作り上げられていました。

私が今まで旅先で見た幾多の景色の中でも、指折りに入る素晴らしさだったこの景色。
そのため、後日、絵心もないくせに、この景色をスケッチブックに描いてしまいました。
橋を渡り切ったあと、道路を横断して、先ほど歩いていた側と反対側に来ました。

すると、先ほど「歩道でジャンプする」という苦労の果てに撮影した、「積もった雪と雪を頂いた山々」の写真をいとも簡単に、それも綺麗に撮ることができました。さっきの苦労はいったい。。。

それにしても・・・、田んぼに積もった雪が本当に綺麗なこと!
一面、人や動物の足跡は一切なく、自然に積もっていったものがそのままになっています。

白い純白の絨毯とでも言いましょうか、とにかく美しいです。そして素晴らしい!
「魚沼わさび」という看板を発見したので、その看板の周囲に目をやると、密集する大量のビニールハウスを発見しました。ここでわさびの栽培をしているのでしょうか。

ちなみに、この写真はまたしてもジャンプして撮影しました。一発で成功して良かった。
でも、今回は先ほど違って無駄なことにはなりませんよ。このビニールハウスの写真を簡単、綺麗に撮れるところはありませんでしたからね!(・・・たぶん。)

駅周辺の散策はこれくらいにしておきましょうか。
八色駅に戻って、次に乗車する列車がやってくるのを待つこととしましょう。
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